【新生活お金の不安】一人暮らしの生活費内訳

3月を過ぎると「一人暮らしをするけど生活費ってどれくらいかかる?家賃はいくらなら安心?」なんて質問を耳にします。

よし、解決しちゃおう!!

『一人暮らし生活費シミュレーション』



居住地や生活パターンによってかかるお金も変わります。

あなたが知るべきは「破綻しない生活費はいくらか把握すること」です。

お金の不安は働くモチベーションにも関わる重要な話。

後半には効率的な節約方法も紹介していますので、最後までお使いください。

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男女・年齢別
社会人一人暮らしの平均生活費

新社会人の月平均生活費
  • 男性 24歳以下「159,171円」 25~29歳「165,880円」

  • 女性 24歳以下「148,296円」 25~29歳「155,900円」

参照:政府統計の総合窓口e-Stat「家計消費単身モニター調査2019年」を基に月平均の生活費を計算

内訳は以下の通り。(クリックで拡大されます)







平均的な生活費は男性は16万円前後、女性は15万円前後という事がわかりました。

男性は家賃は4万円と安く抑え、食費は家賃相当の金額を使っています。

一方女性は4万円以上と住居に高いお金を出すものの、食費は3万円前後と抑えています。

水道光熱費は男女関係なく8千円以下。

交通費と通信費は男性が高く、女性より1万円近く多く出費。

被服費は女性の方が2~3千円支出が高いです。

自分磨きや趣味に使う教養娯楽費に関しては、男性2.5万円、女性1.7万円以下とひらきがありました。


年齢と問わず男性の方が多くお金を使っているわけですが、その理由は手取りにあります。

学歴別初任給は?
「新社会人は月いくら貯金できるのか」

新社会人の毎月の貯金額

月に1~3万円貯金できれば万歳!

平成30年の初任給から税金20%を差し引いた手取り一覧表はこちら。

≪男女・学歴別手取り額一覧≫

男性手取り
()内初任給
女性手取り
()内初任給
大学院修士
課程修了
190,960
(238,700)
187,360
(234,200)
大学卒 168,080
(210,100)
162,080
(202,600)
高専・短大卒 146,320
(182,900)
144,320
(180,400)
高校卒 133,280
(166,600)
129,840
(162,300)

参照:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給」



ここで手取り控除の豆知識。

初任給は「所得税」と「雇用保険料」のみ引かれるので「働くって簡単じゃん」って思いがち。


翌月から健康保険料と厚生年金保険料も差し引かれるので手取り数万円減。

さらに2年目の6月から住民税が給料から天引き開始されます。

1年目に余裕ぶっこいてると、2年目から厳しくなりますぜ?

新社会人
毎月たった1万円の貯金だけ!??

思ったより手取りが少ない。
ウシ
院卒平均手取りが20万円に満たないからねぇ。

ただし社宅や寮だったり、生活上の補助がある会社だったら楽になるね。

とにかく月1万円でも貯金できれば超優秀家計だから、自分を褒めまくれッ!!

入社して3年くらいまでは『ボーナスが貯蓄』って感覚ですな。

社会に出ると「税金むしり取られてる~!」って痛感します。

年収によって差はありますが、悲しいことに税金や社会保障などで約20%は無条件で給料から差し引かれると覚えておきましょう。

高所得に税金は重く、低所得は税金負担が軽いというのが日本の仕組みです。



納税額が多いほど寄附ができる「ふるさと納税」は家計を助けてくれる政策のひとつです。

手取り16万で一人暮らし
「無理しない生活費の目安」

それぞれの手元に残るお金
  • 知っておくべき支出割合

    固定費 51~56%
    必須経費 36~38%
    浪費 6~11%

手取り16万円の社会人が田舎と都会で一人暮らしの生活費を考えてみましょう。

背景が青は毎月支出が発生する「固定費」、緑は必要最低限の生活費「必須経費」、赤は人生を彩る「浪費」です。

≪手取り16万円の内訳シミュレーション≫

支出項目 田舎 東京郊外
家賃 1K 45,000円 70,000円
保険料 賃貸火災保険 420円
自動車保険  4,000円 
(自動車所有に限り)
賃貸火災保険 420円
車両維持費 軽自動車の場合
ガソリン代 6,000円
駐車場代  5,000円
自動車税 900円
自動車重量税 180円
メンテナンス代 15,000円
(車検含めた消耗部品)
0円
車は金持ちの道楽
水道光熱費 水道代 3,000円
電気代 4,000円
プロパンガス代 4,000円
水道代 3,000円
電気代 4,000円
都市ガス 2,000円
通信費 スマホ 3,000円
(Wi-Fi 4,000円)
20GBの格安プラン利用
Wi-Fiは必要な場合のみ別途契約
食費 3食外食 50,000円
生活用品 4,000円
医療費 2,000円
交通費
(公共のみ)
2,000円
基本車移動
5,000円
被服費 5,000円
美容費 美容院 2,000円
化粧・スキンケア 2,000円
お小遣い 2,000円 7,000円
貯蓄 0円
合計額 159,500円 159,420円


貯蓄、無理っす。

と言いたいところですが、手取りの10%は貯蓄に回しましょう。


上記の金額は相場をもとにしていますからもっと安い家賃にする、食費の見直しなどで1.6万円は捻出できると思います。



自己運用と自己投資など将来資産になり得るものに投資するクセを20代からつけておくと「経験」や「知識」といった武器になります。

武器を持っているかどうかで30代、40代の在り方が必ず変わります。

現に武器を持っていなかった頃は企業型確定拠出年金はほとんど利益にならない定期預金型にしていました。

それが武器を手にしたことによって、年利20%越えを達成。

投資の勉強がここで発揮されました。

お金の勉強を始めたことで家計も100万円節約に成功。

20代のうちからやっておけばよかった後悔とともに、行動して良かったという感情が入り混じっています。

まだ若い人たちに35歳のおばさんが伝えたいことは「行動失くして進化なし」。

日本では親からも学校からもお金の知識を教えてくれません。

自分でやるしかないんです。

若いうちから「投資」や「自分磨き」に時間とお金を使うのは1.6万円以上の価値があります。

ただし、どれが自分の武器になるのかは不確定なので貯金と投資のバランスを考えることも重要です。



話を戻しましょう。

支出の56%を占めているのは毎月請求が来る家賃、保険料、水道光熱費、通信費を含む固定費。

必要最低限の食事と消耗品や医療費で38%。

自由に使える浪費に関しては11%でした。

生活費の支出割合は『固定費>>必要経費>>>浪費』。

コレだけは頭に入れておいてください。

いざ節約する時に必ず役立ちます。

詳しくは後半へ。



ちなみにシミュレーションの保険、車両維持費、通信費に至っては「高い節約意識をもった人の金額」で設定しています。

いきなり社会に放り出されてお金の使い方もわからないまま一人暮らしをする場合、毎月赤字続きなんてこともあるでしょう。

新社会人
「無理しない生活費」なのに、もう無理です。
ウシ
手取り16万円は思ったより苦しいってことが分かったね。
新社会人
こうなるなら実家が近い田舎で就職したほうが良かったかもしれない。
ウシ
実家から支援があるなら確かに助かる!

自分の収入だけって言うなら、田舎も都会もあんまりかわないかも。

むしろ田舎の方が生活苦になるケースだってあるんだ。

田舎と都会でひとり暮らし費用
「どこが違う?」

同じ生活でも請求額が全然違う支出
  • 家賃 圧倒的に都会の方が高い

  • 車両維持費 最低でも年間30万円かかる金食い虫

  • ガス代 プロパンガスは都市ガスの約2倍

  • 医療費 設備が良いのは都会

  • 収入 田舎の給料は安い

ここでは岐阜県と神奈川県に住んだ経験と相場を基に「田舎と都会で一人暮らしするならどっちが安い?」を考えます。

結論から言うとどっちも大差ありません。20代のうちは。

ピックアップした5つの詳細を見ましょう。

都心部ほど高くなる家賃

東京の家賃は高いッ!

その通り。

新宿区の1Kを借りようと思ったら7~10万円が相場です。

3~4万円で借りれるワンルーム物件もありますが、築50年越えやセキュリティの問題から不安要素が残ります。

田舎感覚でいう「普通の賃貸物件」を都市部で借りるには毎月高い賃料を支払わなければいけません。



逆に田舎は安い。

地方都市付近でなければ、駅近だったとしても家賃5万円ほどで収まります。

とは言え、駐車場代が…。(詳しくは後述)



確かなことは『家賃は安い方が生活は楽になる』です。

手取りの20%、高くても25%以内に納まる金額にすることを強くお勧めします。

なぜなら後から家賃は節約できないから。

相場より高い家賃設定だったら交渉で賃料値下げも可能です。

しかし一番手間がかからないのは、最初から適正価格で安い賃料の物件を選ぶことです。



物件を借りるときも不動産業者から言われるがままだと、高いお金を毟り取られます。

大切なお金を守るためにもこちらの動画を見て、10万円以上安く借りましょう。

お金についての知識ゼロでも、活字を読む習慣が無くても大丈夫。

どう行動したらいいのか、イラスト多めの全ページカラーになってます。

自分に買っても良し、プレゼントしても良しの一冊です。

両学長の魂がこもったお金のノウハウが書籍化

一人一台の車社会は金がかかる

田舎では「車は1人1台」が当たり前です。

確かに車は便利ですが、金銭的に見れば所持するだけでお金がみるみる溶けていきます。

それが例え新車であれ。



400万円で購入した新車も車検やガソリン、メンテナンス代とお金をかけても価値が下がっていくのが車が大半です。

そんな金食い虫を1人1台所有するんですから、田舎の家計も楽じゃありません。

軽自動車1台で年間約30~40万円ほど維持費がかかります。



必要最低限のメンテナンスを行い、維持した場合にかかる費用内訳はこちら。

≪軽自動車の年間維持費内訳≫

内容 1度の費用 年間費用
ガソリン代 ※ 184,000円 184,000円
タイヤ交換
ノーマル
スタッドレス
(2年に1回)
50,000円 25,000円

オイル
(6カ月に1回交換)

4,000円 8,000円
オイルエレメント
(6カ月に1回交換)
2,000円 4,000円
ワイパーゴム
(1年に1回交換)
2,000円 2,000円
ウォッシャー液
(切れたら補充)
800円 4,800円
クーラント
(2年ごと交換)
5,000円 2,500円
バッテリー
(2年に1回交換)
6,000円 3,000円
エアコンフィルター
(1年ごと交換)
4,000円 4,000円
車検代
自賠責保険
重量税
印紙代込み
(2年に1回)
80,000円
40,000円
車内装飾品
消臭剤
芳香剤など
5,000円 5,000円
自動車保険
(1年更新)
45,000円 45,000円
駐車場代
(毎月)
5,000円 60,000円
総額費用 387,300円

※走行距離25,000km、総低燃費19km、ガソリンリッター価格140円で試算 端数切捨て


年収350万円なら手取り額は278万円。

年収400万円なら手取り額は315万円。

年収450万円なら手取り額は332万円。

年収500万円なら手取り額は389万円。

上記の年収なら手取りの10%~14%は車に注ぎ込むことになります。



都会では「車=金持ちのステータス」かもしれませんが、田舎では「車=人権」という節があります。

『田舎のほうが生活費は安い!』と一概に言いきることはできません。



ちなみに中古で買った愛車(スバルレガシィB4・普通乗用車)の年間維持費は約55万円です。

車両維持費を節約したい人向け、中古車を購入して乗り潰す方向けに中古車の10年間の維持費はこちら。

プロパンガスは都市ガスの2倍以上高い

ガス代は地域差が利用料金に顕著に現れます。

都市ガスはマジで安い。

一度都市ガス圏内で生活したことがある人なら、プロパンガスの請求額に目玉が飛び出ると思います。

地域によっては都市ガスの2倍以上高いところも。



都市ガスが安い理由はガス管が張り巡らされているため供給に手間がかかりません。

プロパンガスはと言うと1件ずつガスタンクを運んでは設置する手間がかかります。

さらにプロパンガスは「自由料金制」で、業者が好きな金額を設定できます。

つまり、同じガスでも会社ごとに料金が違う。

でも消費者が「プロパンガスの相場を知らない・調べない」「ガス会社を乗り換える」と言った行動を起こさないため高い料金を支払い続けることに。

知らないうちにお金を毟り取られるので要注意ッ。



都市ガスだろうが、プロパンガスだろうが光熱費を安くすることはできます!

それが「ガスの自由化」「電力自由化」。

1度の行動で光熱費を年間数千円節約し続ける仕組みと具体的なやり方。

医療設備や美味しいごはんが多いのは都市部

医療費や食費はどこに住むかで変わりないですが、中身は全然違います。



私が驚いたのは歯医者での出来事でした。

関東の歯科クリニックで親知らず抜歯の当日。

注射麻酔だろうな、麻酔が痛いんだよな、と心づもりをいざ治療へ。

すると「表面麻酔」といってスプレーみたいなのをシューッと吹きかけられて麻酔終了。

数分後には感覚がなくなり、抜歯開始。

あっけらかんとするくらい痛みが全く感じないまま10分程度で治療が終わりました。

あぁ、これが医学の進歩ってやつか……。



関東の病院が全部そうとは言いませんが、設備が整っている病院が多いと感じることが多々あります。

病院の数も人口も多いからこそ設備や医者、スタッフの質が高いのは当たり前なのかもしれません。



ご飯も関東の方がおしゃれで美味しいし、店舗数も多いです。

病院と食事は都会の方が最先端。

東京は高収入・地方は低収入

〇歳なら年収〇〇万円くらい。

こういう平均を鵜呑みにするのはやめたほうがいいと思います。

なぜなら給料は地域で全然違うから。

田舎の方が給料が低い。



都道府県別平均賃金を見ると一目瞭然。

賃金の全国計は307.7万円。

平均より賃金が高かったのは5都府県のみで「東京・神奈川・静岡・滋賀・大阪」。

最も高かったのは東京で373.6万円。

あなたが一人暮らしする都道府県の平均賃金はいくらですか?

(クリックで拡大できます)


参照元:厚生労働省 「令和2年賃金構造基本統計調査」



地方と都市部で収入差が出る理由は主に2つ。

①人口が少ない田舎では消費の回転率が鈍い
②地方には都会ほど富豪がいないため単価の高い仕事がない

つまり田舎は「お金を落とす人が少ない」⇒「企業儲からん」⇒「給与安くなる」⇒「お金を落とさない」⇒「企業儲からん」……のエンドレス。

都会は人口も富豪も多いので給料が高くなる。

この差が給料に反映されてしまうので、田舎は給料が低いと言われるのも仕方ありません。

生活が苦しい新社会人
「固定費を節約しよう」

固定費とは

毎月必ず支出が発生する費用のこと

(居住費、保険料、税金、車両維持費、水道光熱費、通信費)

雑草は根っこから引き抜かない限り、何度でも草むしりをしなければなりません。

節約も同じ。

固定費をできるだけ安く抑えるのが家計改善のコツです。



固定費削減する一番のメリットは『1回の行動によってストレスなく、自由なお金が増えること』。

食費やお小遣いを減らすのはしんどいし、毎月続けれる気がしない。

でも固定費は違います。

格安シムや3大キャリアの安い新プランに乗り換えるだけで、毎月8,000円(年間96,000円)の節約。

自動車保険をネット保険に切り替えたら年間8.4万円節約。

ガス会社乗り換えで年間4,000円、電気会社乗り換えで年間3,000円の節約。

これらは全て私の経験であり、事実です。



携帯やプラン、保険・電気・ガス会社を変更したところで明日から生活ができなくなるわけではありません。

多くの人がや行動しないのはめんどくさいと感じるからだと私は思います。

我慢する節約か、1度の行動であとは何もしなくていい節約。

あなたはどちらがめんどくさいと感じますか?

年間100万円節約の内訳と具体的な方法。

そして固定費削減があなたにもたらす5つのメリットはこちら。

「めんどくさい」が口癖の私が、本当にめんどくさいと感じたことと対策はこちらで紹介してます。

新社会人向け 一人暮らしの生活費内訳まとめ

まとめ
  • 社会人一人暮らしの平均生活費

    男性
    24歳以下 159,171円
    25~29歳 165,880円

    女性
    24歳以下 148,296円
    25~29歳 155,900円


  • 大学院卒でも平均初任給は20万円をきる

  • 初任給は学歴によって格差があり、女性は数千円低い傾向にある

  • よって月1~3万円貯金できれば家計的には素晴らしいやりくりと言える

  • 家賃は都会が圧倒的に高い

  • 田舎は車両維持費が高い

  • プロパンガスは都市ガスの約2倍の料金請求がくる

  • 医療は都会の方が最先端の設備が整っている

  • 食事は都会の方がおしゃれで美味しい店が多いし、店舗数もある

  • 地方は給与が低い傾向が強く、48都道府県の中で東京が高給取り

  • 生活費で最も支出割合が高いのは固定費

  • 都会と田舎の生活費 どちらが安いとは一概には言えない
    (収入とお金の使い方次第)

  • 節約するなら固定費削減が最も合理的
ウシ
新生活、楽しみですね。

その一方でお金の不安も出てくると思います。

1つの指標や節約のお手伝いができれば嬉しいです。
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