2014年、当時28歳で卵巣嚢腫(卵巣奇形種)を患ったウシです。
前回は腹腔鏡手術により腫瘍だけを摘出しました。
今回は術後の様子についてまとめます。
ぶっちゃけると副作用が一番しんどかった。
リハビリとか傷の痛みとかよりも。
麻酔科医から説明はあったけどこんなに辛いとは。
もちろん人によって症状は違います。
ただ全身麻酔は思ったより楽じゃないって頭の片隅に置いておきましょう。
卵巣嚢腫は全7話のシリーズです。 シリーズ一覧
全身麻酔による3つの副作用
- 悪寒
- 嘔吐
- 喉の渇きと痛み
6時間の手術を終え、病室に戻ったのは21時ごろのことでした。
麻酔でまだ意識が朦朧とします。
旦那と顔を合わせたけど睡魔に襲われ、再び深い眠りにつきました。
このまま気持ちよく朝を迎えれたら幸せなんですが、実際は副作用と戦う一晩でした。
3つの副作用は全身麻酔ではよくあることです。
医師からの説明にもありましたし、予測してはいたものの想像以上。
入院期間で一番つらかったのは間違いなく麻酔の副作用です。
術後は寝返りすらうてません。
看護師さんに助けてもらうことばかりで感謝しかありません。
①悪寒
意識が戻ってすぐにナースコールを押しました。
寒すぎッ!!
まるで裸のまま南極に放り出されたみたい。
歯がカスタネットのようになってしまうほど。
インフルエンザの悪寒くらいは想定してましたが桁外れすぎる。
すぐ毛布のようなものでグルグル巻きにしてくれる。
(病室が暗く、感覚ももどってないし動けないので何に巻かれてるかわからない)
あぁ、全然足りない。
時間経過で悪寒が治まってきました。
これでやっと寝れると思いきや、次の副作用が……。
嘔吐
一晩のうちに4~5回も吐きました。
深夜になって枕元に届いたのは嘔吐用の容器。
気持ち悪くなったら使ってください。
この時は普通で使わないと思ってました。
でも1時間もしないうちに異常な気持ち悪さが腹の底からこみあげてくる。
いきなり限界を超えてくる急なタイプのやつ。
容器をセッティングしてその瞬間に備えます。
顔を容器側に向けてオロロロロ。
寝たままの嘔吐はいろんな意味で辛い。
一度吐いたら止まらなくって立て続けに何度も吐きました。
そのたびに看護師さんが掃除と新しい容器を持ってきてくれて申し訳ないです。
お酒を飲みすぎたときと違うのは、どれだけ吐いてもスッキリしない点です。
ずっと気持ち悪いので単純に辛い。
看護師さんに手助けしてもらいながら口を水でゆすぐこと数回。
いっそのこと寝よう。
寝たら気分も落ち着く。
そう思っても喉の渇きがひどすぎて寝付けません。
喉の渇きと痛み
3つの中で最もきつかったのは"のどの渇き"です。
手術4時間前から術後の翌日まで何も口にしてはいけません。
そこに加え、麻酔の副作用。
ほとんど唾液が出ない。
口内が砂漠だわ。
北斗の拳に出てくる村人ってこういう気持ちなのかもとか本気で考えました。
たまりかねて看護師さんに相談したら
このお水で口を軽くゆすいで吐き出してください。
ゴクゴク飲みたい。
少しくらい大丈夫だろうとこっそり少量を飲んだつもりがバレて怒られちゃいました。
とにかく朝食までが待ち遠しかったです。
副作用は数日で治る
大体は1日程度で治ると言われています。
人によっては2~3日続くこともあるようです。
私は一晩で治まりました。
悪寒は何となく慣れて……というか、他の副作用がしんどくてそれどころじゃなかった。
吐き気は5回くらいで落ち着いてくれました。
喉の渇きは一晩中苦しめられたので今でも覚えてます。
寝ても喉の渇きと痛みで30分おきに起きてしまう。
それでも朝食で水分補給ができたのでそれ以降は何ともありません。
こればっかりはなってみないとわかりません。
ずっと苦しむわけではないと割り切って頑張りましょう。
腹腔鏡手術の合併症
次に腹腔鏡手術の合併症を紹介します。
それは胃や肩の痛み、うずきです。
お腹を炭酸ガスで膨らませる腹腔鏡手術。
術後はガスがお腹に残ったままになります。
それから体内で上の方に上がってきて、胃や肩が痛むなどの症状が起こります。
私は肩がうずきました。
慢性的に痛むわけではなく、波がある痛みです。
特に夜になるとよくうずきました。
おかげで少し寝つきが悪くなることも。
しかも炭酸ガスって体内で上に移動しているため、痛む箇所も徐々に上に移動していきます。
体の中でガスがどの辺にたまってるのかを感じるって不思議。
一番痛かったのは術後3日目でした。
肩までガス上がってきたのか腕が重たい、急にうずくなどの症状がありました。
生活上、困ることはないため麻酔の副作用に比べたらなんてことありません。
お見舞いで来た旦那に「クッ!技の反動で肩がうずきだした……」っていったら「ふーん」とひと蹴り。
せっかくリアル中二病を発症したのにな。
炭酸ガスは数日で抜ける
ガスで痛みが発生するかもしれないけど、数日で自然となくなるからね。
医師の説明通り3日目をピークに自然と治りました。
炭酸ガスは一種間以内に吸収されるそうなのでガスの合併症は心配しなくて大丈夫そうです。
さて、次回はリハビリから退院までになります。
麻酔って副作用がなければ最高なんでしょうね。
今回はあくまで私の経験談であり、副作用には個人差があります。
数日程度のことと割り切って乗り切りましょう。
ではまた。