手書き・エクセル・アプリ。
結局どの家計簿がいいの?
家計簿選びの悩みは尽きませんよね。
少し立ち止まって「どんな家計簿にしたいか」、もっと辿ると「なぜ家計簿をつけるのか」を考えてみましょう。
ゴールのないマラソンと、ゴールがあるマラソン。
走るならどっちが良いですか?
大半の人は後者を選ぶと思います。
家計簿にとっても「目的」というゴールがあるか、ないかで家計簿への満足度は全く違います。
だから、家計簿をなぜつけるのかを掘り深めてから、ズバッと3種類の魅力と欠点をわかりやすく解説したいと思います。
あなたにピッタリの家計簿を一緒に選びましょう。
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家計簿をつける目的は家計簿の役割そのもの
家計簿をつけようと思った理由は人それぞれです。
・貯蓄を増やしたい
・お金の流れを把握
・記録
・日記代わり などなど
そこへ「なぜ?」「どうして」とツッコミを入れてみましょう。
例えば
ー家計簿をどうして始めるの?
貯金を増やしたいから
ー貯金ができる家計ってどういうもの?
毎月定額の貯金ができる家計のこと
ー貯金するだけで大丈夫?
無駄遣いも無くして貯金に回したい
ー無駄遣いってどういうもの?
お菓子とかお酒、休日の外食かな
これだけでも家計簿には毎月貯金ができていることが分かるよう「貯金項目を設ける余地があること」、「酒・お菓子・外食は食費ではなく浪費であること」がわかります。
つまり家計簿をつける意味と道具の役割は同じという事です。
何となく始めるより、目的と方法がある程度決まっているほうが「何に悩んでいるのか」が分かります。
家計簿を始める前や既に始めたものの不満点がある場合には、根本的なところから見直すと新発見があるかもしれません。
目的は役割に直結する
目的がハッキリしたら、達成できるような家計簿選びをするだけです。
現状把握のために家計簿をつけるのなら分析しやすい家計簿が望ましいでしょう。
目的と役割の筋が通っていれば必然的に使いやすい家計簿になります。
使いやすければ、満足度も高くなり、家計簿の継続率もアップ。
良いこと尽くし!
家計を付ける目的や使い方は百人百様ですから、あなたに合う家計簿はあなたにしかわかりません。
おすすめを使ってみるのも良いですが、コレジャナイ感を味わいたくないなら自身で家計簿をつける意味を深掘りをしてください。
それでは3つのツールの魅力と欠点を比較して、どの家計簿があなたに合うのか探してみましょう。
わかりやすい手書き・エクセル・アプリ家計簿の比較

種類 | 手軽さ | 分析 | 初期費用 | 専門知識 |
手書き | ◎ | × | 安 | 不要 |
エクセル | △ | ◎ | 高 | 必要 |
アプリ | ◎ | 〇 | 無料~高 | 不要 |
家計簿選びは目的に合っているかの他に、初期費用や専門知識なども考慮するといいと思います。
初期費用や知識もまた人それぞれですから。
1つずつわかりやすく解説したいと思います。
自作しやすく皆に愛される『手書きノート家計簿』
オーソドックスな方法で今も根強く人気があり、ノート家計簿を人生のうちで書いたことある人は多いかもしれません。
すぐに始められて、初期費用も安い事から初心者向けとして勧めるサイトも豊富。
≪魅力≫
・データの消失、破損、漏洩の心配がない
・自分好みにしやすい
・記憶に残りやすい
・初期費用が高くても数千円程度
≪欠点≫
・分析力が乏しい
・字が汚いとテンションが下がる
・月初めの費目記入や線引きがめんどくさい
≪こんな人におすすめ≫
・節約以外の目的で家計簿をつけたい
・手書きが大好き
おおむね使いやすいですが、分析力が乏しいのでお金の使い方を把握するのには不向きです。
対策は、エクセルなどの別ツールに分析を任せること。
「併用家計簿」と呼んでいるんですが、「月間を手書き、年間をエクセル」で管理しています。
パソコンがあれば簡単で高度な分析『エクセル家計簿』
分析はお手の物。
インターネットで公開されているシートをダウンロードして利用するなどの手軽さもあります。
基礎的なパソコン知識があれば誰でも使いこなせ、専門的な知識があるほどグラフ化やより細かい管理が可能になります。
≪魅力≫
・計算やグラフ化など初期設定だけですべて自動管理
・データなので物理的にかさばらない
・文字がキレイで見やすい
・データ連動や配色などの自由度が高い
≪欠点≫
・持ち運びに不向き
・エクセルや関数などの知識がある程度必要
・パソコンやエクセルがない場合の初期費用が高い
≪こんな人におすすめ≫
・初期費用にとらわれない
・高い分析力とカスタマイズ性、自動計算とグラフ化を求める
家計簿のためにわざわざパソコンを買うところから始める必要はありませんが、すぐに使える環境ならとても便利なツールです。
私が購入した買い切りのエクセル単品
エクセルの買い方と注意点、グラフ化設定とどのグラフが見やすいかは関連記事で解説。
無料でもシェアや資産管理ができる『アプリ家計簿』
スマホ普及率6割以上の現代では誰でも使えるツールです。
種類も豊富で、無料で使えるものから月額発生するものまで様々。
≪魅力≫
・スマホ1つあればできる手軽さ
・口座・証券・クレジットカードなどと連動して資産の管理まで可能
・持ち運び楽々
・種類と機能が豊富
・家計管理をカップルや夫婦で共有できる
・自動でグラフ化が可能
・レシート読み取り機能があるアプリもある
≪欠点≫
・通信費や端末の電源を食う
・初期設定がめんどくさい
・多機能すぎて使いこなせない
・無料アプリは広告や機能に制限がある
・月額制は使い続ける限り費用が発生する
・個人情報の漏洩や不正アクセスの心配
・サービス終了の可能性
≪こんな人におすすめ≫
・資産の管理をしたい
・完全キャッシュレス生活
・時間をかけたくない
非常に利便性が高い反面、「サービス終了」と「セキュリティ」には注意が必要です。
使いやすいアプリでも、サービスが終了すれば他のアプリに引越ししなくてはいけません。
できるならそうならないようなアプリを選ぶ!という事が1つ。
そしてもう1つは情報漏洩は100%ではないという意識を持つことです。
銀行口座、証券口座、クレジットカード、レシートなどの個人情報は何としても守りたいもの。
パスワードを複雑化したり、ログイン履歴確認をするなどして利用者もセキュリティ意識を上げておくことができます。
使いこなせれば3種の中で最も手がかからない家計簿です。
手書きとエクセルの併用家計簿のすすめ

手書き ✕ エクセル = 好みを優先したうえで欠点がない家計簿
私は手書きが好きですが、グラフ化や分析ができないことが唯一の不満でした。
欠点があれば補えばいいのさ~。
そう気づき、「月単位は手書き」「年単位はエクセル」で管理し始めたところ、まぁ~使いやすい。
家計簿のつけ方ルールなんてないです。
目的と役割が合致して、尚且つ自分好みの家計簿。コレ最強!

- 家計簿のつける「目的」は道具の「役割」に直結する
- 手書きノート、エクセル、アプリそれぞれにメリットとデメリットがある
- 手書きノートは「節約以外の目的で家計簿をつける」「手書き大好き」な方向け
- エクセルは「初期費用にとらわれない」「高い分析力とカスタマイズ性」を求める方向け
- アプリは「資産管理がしたい」「キャッシュレス化済み」「手間をかけたくない」方向け
- 家計簿の欠点を補い合う「併用家計簿」もおすすめ
- 自分性格や好みも含め、あなたに合う家計簿を探しましょう

長続きして、使いやすい家計簿の選び方は、
・目的に合う
・手間や費用が苦にならない
を満たすものを3種類の中から選ぶのがおすすめです。
家計簿を選ぶ際には参考にしてください。