
「家計簿の使い勝手が悪い」
「どの項目に仕分けたらいいかわからない」
「家計簿をつけてもモチベーションが上がらない」
実はそれ、項目の選び方や使い方が間違ってるかも。
私は自他認めるズボラ主婦です。
なのに9年も家計簿が続いてます。
その秘訣は使いやすい家計簿を使っているから。
この記事では、家計簿歴9年の主婦が項目選びから使い方までを紹介します。
記事の後半にはざっくり・バランス型・細かく管理の3タイプ別おすすめ項目と仕分け方をまとめています。
これから家計簿をつけたい、使ってる家計簿の使い勝手が悪いと感じている人向けの内容です。
【もくじ】
守るべき3つの家計簿項目の選び方


みんなが使ってる項目を使っておけば間違いないっしょ!

それ、三日坊主になるで?
項目は家計簿の要です。
項目選びで家計簿の良しあしが決まると言ってもいいでしょう。
決めるのは簡単でも後から変更すると修正がとても大変。
家計簿をつけ始めて2年目のとき、使い勝手が悪すぎて項目を変更したことがあります。
おかげで手書きデータ2年分をすべて訂正&再集計しました。
めちゃくちゃ時間かかったし、めんどくさかった。
そんな失敗談を生かし、使いやすい家計簿になるための項目選びルールを3つ紹介します。
仕分けの辻褄を合わせる
項目の仕分けは体重測定みたいなもんです。
毎日同じ時間に体重計に乗るから増減に気づくのと同じように、支出の振り分けが一貫しているから使いすぎがわかります。
例えば友人との食事は食費と交際費のどちらにも当てはまりますよね?
悩んだらすぐルール付け。
「人との支出はすべて交際費」でもよし、「朝昼晩の食事は食費」としてもよし。
大事なのは決めた仕分けルールをずっと守ること。
すると整合性のあるデータが家計簿に残ります。
このように支出内容に一貫性を持たせるメリットは2つあります。
①家計簿が長続きしやすくなる
2回目からは「どの項目にしよう」なんて悩むことがありません。
悩まないってことは脳が疲れにくいってこと。
つまり「家計簿がめんどくさい」という感情を減らすことができ、家計簿が長続きしやすくなります。
毎日の暮らし+αで家計管理をするんだから手間は極力省くべし。
②節約すべき箇所が見つけやすくなる
何にお金を使ったか、さらに正しいお金の流れを知ることができます。
使いすぎたら節約、減ったら頑張った証拠。
整合性のあるデータは分析に役立ってくれますよ。

具体的になにしたらいいの?

項目決めと同時に仕分けの定義を決めちゃうんだ。
もし記帳中に「どこにしよう」って支出があればその都度、決めても間に合うよ。
ただし、項目を後から増減すると管理が大変。
だから扱いやすい数に抑えるのがポイントだよ。

項目選びはよく考えたほうがいいんだね。
扱いやすい項目数にする
自身が管理できる項目数に絞りましょう。
アプリやエクセルは管理の手間が省けるため20以上でも問題はありません。
しかしノート家計簿の場合は項目数が増えるほど管理の手間がかかります。
ノートなら10個以内。
ざっくり管理なら3項目、または5項目でも大丈夫です。
私はノート家計簿で27項目を使ってました。
最も大変なのが締め日。
集計にとにかく時間がかかった……。
現在はエクセルに移行したので自動計算でラクしてます。

細かく管理したかったな。

項目数が多いのが悪いとは言わないけど、続かないと意味ないからね。
自身にとってちょうどいいバランスを見つけよう。
雑費は作らない
雑費があるとお金の使い方に言い訳できちゃうから使ってはいけません。
雑費とは、どの項目にも当てはまらない支出を差します。
ここからは私の失敗談です。
元事務職だったこともあり雑費は割と身近な存在でした。
だから家計簿にも雑費を作成。
これが終わりの始まりになるとは。
家電やインテリア雑貨など仕分けれない支出は雑費へ計上。
年間収支表を見ると断トツで支出額が多かったのが雑費。
しかも使ってるうちに都合の悪い金払いの溜め込み場と化し、さらに額が膨れ上がる雑費。
見直すにも色んな支払いをひとくくりにしてるから何に使ったか調べるに時間がかかった雑費。
さすがにこのままでは節約できない!
で、雑費を撤廃した上に項目を作り替え。
それ以来。不透明な支出がなくなって貯蓄額がプラスになりました。
まとめると雑費は百害あって一利なし。

雑費を使わないような項目選びをすることが大事ってこと。

例えばどんな項目があるのか知りたいな。
家計簿でよく使う項目一覧

はじめに家計簿でよく使われる項目の見本をざっと紹介して、その後に3タイプ別の見本項目をまとめます。
まずは家計簿でおなじみの項目から。
項目は大きく分けると固定費・変動費の2つにわかれます。
固定費は必ず支出が発生するもの。
変動費は支出が変動するものです。
それらをより細かくしたのが通信費や食費になります。
家計簿でよく使われる項目一覧
分類 | 内訳 | 内容 |
---|---|---|
固定費 | 居住費 | 住宅ローン、家賃、維持費 |
水道光熱費 | 水道、電気、ガス、灯油 | |
車両維持費 | 車両ローン、ガソリン、自動車税 | |
保険料 | 民間保険料 | |
通信費 | 携帯端末代、月額料、Wi-Fi、郵送料 | |
変動費 | 食費 | 食料品代 |
日用品費 | 洗剤やペーパーなど日用消耗品 | |
医療費 | 診察、処方箋 | |
交通費 | 公共交通機関利用料やETC代 | |
ペット費 | ペットにかかわる費用 | |
遊興費 | 外食や旅行など遊びに関する費用 | |
被服美容費 | 衣服や美容院、化粧品 | |
交際費 | 冠婚葬祭や飲み会など | |
お小遣い | 自由に使っていい費用 |
もちろんオリジナルの項目を作るのもありです。
うちは固定費に固定資産税や社会保険料などは「税金」、旦那が単身赴任になったときは「単身赴任費」を作って計上してました。

次は「ざっくり・バランス型・細かく管理」の3タイプ別におすすめ項目を紹介するよ。
【ざっくり家計簿向け】3項目
項目名 | 内容 |
---|---|
固定費 | ローン、通信費など 毎月支払いが発生する支出 |
変動費 | 食費や日用品など 毎月の支払いが変動する生活費 |
浪費 | 旅行や外食など 人生を彩る支出 |
大まかなお金の流れと家計収支がわかればいい。
ざっくりタイプは固定費・変動費・浪費の3項目がおすすめです。
変動費を生活費と浪費に分けることでどこで無駄遣いしているのかわかりやすく、管理しいやすいのが特徴です。
【バランス型家計簿向け】5項目
項目名 | 内容 |
---|---|
固定費 | ローン、通信費など 毎月支払いが発生する支出 |
変動費 | 食費や日用品など 毎月の支払いが変動する生活費 |
浪費 | 旅行や外食など 人生を彩る支出 |
特別費 | 冠婚葬祭、家電の買い替えなど 一時的な高額支出 |
投資 | 貯蓄、自己投資など 将来お金になる支出 |
収入・支出・投資をバランスよく管理できるのが5項目管理の特徴です。
特別費を設けることで一時的な高額支出による年間支出のムラを解消。
さらに、投資項目を管理すると利回りが発生する保険やNISAやiDeCo、スキルアップへの投資も仕分けしやすいです。
先取り貯蓄と相性がいいのでファミリー層におすすめです。
【細かく管理する家計簿向け】19項目
項目名 | 内訳 |
---|---|
居住費 | 住宅ローン、家賃、維持費 |
水道光熱費 | 水道、電気、ガス、灯油 |
車両維持費 | 車両ローン、ガソリン、自動車税 |
保険料 | 民間保険料 |
通信費 | 携帯端末代、月額料、Wi-Fi、郵送料 |
ふるさと納税 | 寄附金 |
食費 | 食料品代 |
日用品費 | 洗剤やスポンジなどの日用消耗品 |
医療費 | 診察、処方箋 |
交通費 | 公共交通機関利用料やETC代 |
ペット費 | ペットの食事や消耗品など |
遊興費 | 外食や娯楽など遊びにかかわる費用 |
被服美容費 | 衣服や美容院、化粧品など |
交際費 | 冠婚葬祭や飲み会など |
お小遣い | 自由に使っていい費用 |
特別費 | 冠婚葬祭、家電の買い替えなど |
貯金 | 銀行口座に預けるお金 |
積立金 | 将来的に利回りが得られる支出 |
教養費 | 自己投資に関する支出 |
お金の使い方を細かく知りたいタイプは19項目がおすすめ。
項目数が多いからこそお金の流れが事細かに把握できるのが特徴です。
19と言わず、管理できる項目数まで増やしてもOK。
管理の手間を考えるとエクセルやアプリ家計簿向きと言えます。

項目は使いやすいようにカスタマイズしちゃってください。
ではまた。