先日、車のハブベアリングを交換しました。
現在乗っている車では、2回目のハブ交換。
原因は運転中に「異音がする」から。
車内の会話も気持ち声を張らないと聞こえにくいような大きな異音がしたので、さすがにメンテナンスすることにしました。
というわけで、『ハブベアリングの劣化による異音から解決までの経緯報告』になります。
あなたの車は大丈夫ですか?
異音、放置していませんか?
異音を放置しておくと、命の危険まであります。
車に乗っている方、全員におすすめの記事です。
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「ゴオォォォ」異音はハブベアリングが原因
- ハブベアリングのガタつき
- ハブベアリングの摩擦
どちらにせよ、ハブベアリングが劣化している可能性があるので点検することをおすすめします。
私は今回、2度目のハブベアリング交換となりました。
1度目は右前輪のハブを交換しています。
前回と同じような異音がするので「あぁ、またハブ交換だわ」と原因もある程度予測できました。
ゴォォォー、コロコロ、カラカラなど異音の種類は色々あります。
異音は下から車内に響いてくるため、外よりは乗車していて気づくことが多いです。
ハブベアリングがガタつくと、ハンドルが勝手に曲がったりもします。
ハブベアリングが原因の異音は、車ではあるあるなので運転する方は頭の片隅に記憶しておくといいと思います。
ハブベアリングとは?

役割:機械を動かすときに発生する熱や摩擦を軽減すること
タイヤのホイールを接続する金具部分にある部品のひとつが、「ハブベアリング」です。
タイヤを外さない限り目にすることがないため、タイヤ交換を店舗などに依頼する方には馴染みがあまりないかもしれません。
4つタイヤがあるので、ハブベアリングも4つあります。
ハブベアリングがあるから車はスムーズに走れます。
つまり、ハブベアリングは車が走るのにとても重要な部品ってことです。
車の異音に気づきにくい2パターン

車通勤は車の異音に気づきにくい
整備士さん曰く、特に異音に気づきにくい人は『毎日車に乗る人』だそうです。
毎日乗る方が気づきやすいんじゃないの??
と驚きですよね。
なぜなら、耳が異音に慣れてしまうからだそうです。
異音は最初は小さな音から始まり、徐々に大きくなっていきます。
小さい音から毎日聞いていると、いつの間にか異音すらも当たり前になってしまい、結果的に気づくのが遅くなるというわけです。
慣れって怖いですね。
確かに私が車に乗るのは週2回ほど。
旦那に至っては、週末くらいしか乗りません。
『毎日乗っているから安心』と思わないで、異音を聞き過ごしてはいないか再確認しましょう。
異音は低速だと気づきにくい
50~60キロ以上の走行で異音が大きくなる
つまり、低速の異音はあまり気にならない
うちの場合は、50キロ以上だすと本当にうるさいくらいの異音がしていました。
40キロ以下だと「なんか異音してるかな」くらい。
速度で異音大きさは全く違います。
もし、低速で大きな異音がするならハブベアリングが相当劣化しているか、他の部分に異常があるのかもしれません。
異音が分からない方は、高速道路に乗ると分かりやすいと思います。
アクセルを踏んで加速すると車内に響くような異音がするはずです。
音のする方向から、前後左右のどこから音がするか聞いてみてください。
2WDならカーブ時にハンドルを回すと異音が小さくなれば駆動輪のハブベアリングの異常、音が変わらない場合は駆動輪じゃない方のハブベアリングの異音の可能性が高いと判断できます。
うちは4WDだったので単純に耳で音のするほうで「多分、左前」って感じでした。
ハブベアリングの異音を放置するとタイヤが外れる!?

- 走行中にタイヤが外れる
- 車両火災になる
興味本位でディーラーの担当者にハブベアリングの異音を放置したらどうなりますか?って聞いてみました。

キラキラ笑顔で教えてもらえました。
言葉と表情のギャップよ……。
もし、高速道路でタイヤがすっぽ抜けたらと考えると恐ろしくないですか?
さらに国土交通省の平成22年度『ホイール・ベアリング整備不足による車両不具合について』によると、車輪・車軸不要による火災事故件数が10件あったそうです。
同時に国土交通省は、このような注意喚起をしています。
(前略)
引用元:国土交通省の平成22年度『ホイール・ベアリング整備不足による車両不具合について』
③日常点検や走行時にABS警告灯の点灯、車軸まわりの異音やガタ、ハンドルの違和感などが見られた場合はホイール・ベアリング関連の異常が発生する前兆現象の可能性がある。これらの前兆現象を放置すると、車軸や車輪周りに種々の不具合が発生し、車輪脱落、走行不能の原因となり、最悪の場合にはホイール・ベアリングが焼き付き、車両火災に至る恐れがある。加えて、ブレーキ欠陥等の重大な故障が発生する可能性もあるため、速やかに点検整備の実施が必要である。
(後略)
つまり、ハブベアリングで命の危険がある。
だから異音やがたつきなどの異常があればすぐ点検と整備をしましょう!ってことですね。
ハブベアリング交換を激安に!

- 点検だけなら2,000円くらい
- 交換するなら工賃込みで48,000円くらい
ネットで調べてみると、ハブベアリングの交換相場は「10,000~50,000円」です。
少しでも安く交換できないものか。
まずは車好きな旦那ができないものか、聞いてみました。

ベアリング外すのにプレスを使うから、簡単には外れない。
ネット動画でハブベアリングの交換作業を見てみたら、確かにプレスで外してました。
つまり、ベアリング交換をDIYするのは大変。
次に、何度かお世話になっているイエローハットに問い合わせてみました。

確認は2,000円ほど。
交換なら工賃込みで48,000円くらいです。
ディーラーの方が安いし、正規品だから安心ですよ?
イエローハット、めっちゃ親切!
というわけで、大人しくディーラーにお願いしました。
ディーラーのハブベアリング交換料金公開
工賃:17,765円
部品代:21,109円
総額:38,874円

車検とまとめて交換したほうが安かった
工賃:7,182円
部品代:22,517円
総額:29,699円
車検でまとめてやったときのほうが、9,175円も安かった!
工賃でほぼ10,000円違うしっ!!
はい、というわけで『車の不具合は車検の際まとめてやったほうがお得』ってことが分かりました。
あくまで「うちの車でこうでした」という話です。
車種や交換の難易度によって、金額は変わりますからね。
ハブベアリングの寿命や交換時期

目安:10万キロ
ぶっちゃけ、それぞれ違う
調べてみると「10万キロが目安」という意見が多々見られました。
一方、個人の書き込みなどを見てみると、「7万キロで交換」という人もいれば、「20万キロ越え」なんて人もいました。
うちは「17万キロ越え」だったわけですし、ハブベアリングの交換はそれぞれです。
っていうのも、車種やどんな道を走ったかによってもハブベアリングの消耗度合いは変わるので、「それぞれ」っていうのは当然っちゃ当然の事です。
車高を低くしている車や、大きなホイールの車は、ハブベアリングへの負担が増すため劣化しやすいです。
ハブベアリングを長持ちさせるには、とにかく足回りに高負荷をかけいないこと。
軽自動車やコンパクトカーなどは、設計的にベアリングが小さく、比較的劣化しやすいので10万キロ前に交換するケースは珍しくありません。
ハブベアリング交換後、異音がなくなった

原因箇所と、交換箇所が一致していて良かったぁ
交換直後、帰路の運転から異音が全くなくなりました。
感激とともに、「4万円(交換費用)が無駄にならなくて良かった~」って素直に思いました。
これで異音がしていたら、何のための労力とお金だったの??ってなりますからね(笑)
やっと安心して高速が出せるようになりました。
異音がしていると、車が壊れるんじゃないかと思って高速道路でもゆっくり走っていましたからね。
交換したハブベアリングはコロコロ音が鳴っていた

これが異音の原因になっていたハブベアリングです。
年季が入っていて、錆び錆びですね。
手で回すと「コロコロコロ」とかすかに音が鳴ります。
私たち夫婦の中では結構放置し続けた感覚だったでしたが、担当者曰く「まだ初期段階」とのことでした。
本当に気づかない人は、気づかないようです。
車に乗るなら、大事故になる前に定期的な点検と整備をしましょう。
異音の点検は整備士さんがタイヤを回すだけでできるので、数千円でできます。
ハブベアリング交換 まとめ

- 車体下から車内に響いてくる異音は「ハブベアリング」が原因
- ハブベアリングとは、車が安全・スムーズに走るのにとても重要な消耗部品
- 毎日車に乗る人、低速でしか走行しない人は異音に気づきにくい
- ハブベアリングの異音を放置しておくと、最悪「走行中にタイヤが外れる」「車両火災へ発展」する
- ディーラーでハブ交換した費用は約39,000円
- 車検と一緒にハブ交換した費用は約30,000円
- ハブ交換の目安は車種による
- 愛車から異音がなくなって快適になりました

異音だけに限らず、安全に乗るためにも車の点検や整備は小まめに行いましょうね。
車体下から異音が響いてくるなら、まずは点検をしてみてください。
放置だけはしないように!
最悪タイヤがすっぽ抜けたり、車両火災になったりします。