夏は焼きとうもろこしとビールが最高!ウシ(@usiwaka125)です。
「除湿器を修理した話」
ってことで体験談のシェアです。
故障した除湿機はナカトミのDM-10。
レビューは過去記事でしているので気になった方は下記リンクをご覧ください。
約2年使って故障しちゃいましたね。
しかも梅雨に壊れるタイミングの悪さ。
使おうと思ったら「除湿運転してるのにしないなぁ…」ってことで初めて修理依頼しました。
保証期間なんてとっくに過ぎてたので実費修理。
コンプレッサー式除湿機を使っている、購入を検討している人向けの内容です。
- コンプレッサー式除湿機DM-10の故障原因
- 修理までの流れ
- 修理費用
- 業務用家電の法律
【もくじ】
コンプレッサー式除湿機が故障した
- 除湿しない
除湿機なのに除湿しない。
ただの送風機となり果てました。
通常なら電源オンにして数秒で湿度が下がるのにまったく下がらない。
通常なら暖かい風がでて空気をあたためるのに冷たい風が排出されるのみ。
故障。
面倒くさいけど実力は確かな業務用除湿器ですから修理することにしました。
愛用除湿機はこちら
ナカトミDM-10の修理の流れ
- 稼動環境や設定を確認
- メールで問い合わせ
- 製品を送る
- 見積もり
故障じゃないかも!?
「稼動環境や設定を再確認」
「故障!」って思いこんでるだけで、実は使用環境や設定が間違ってることがあるので再確認しましょう。
説明書に記載されている設置、使用環境の条件下で稼働させてみます。
DM-10の場合はこんな感じ。
・前後左右は20cm、上は60cm開ける
・平らな床面に設置すること
・使用環境温度は5~32℃
・任意の湿度に設定をし直す
・フィルターを掃除する
・壁コンセントから直で電源を繋げる
案外細かく指定されてました。
ちょっとした見落としとか全然あるんで使用環境を見直すのが第一段階です。
おっちょこちょいだとドジ設定してることがありますから再確認は大事。
窓口に相談
「問い合わせ」
いろいろやってみたけどダメだわってなったらメーカーに相談。
製品の状態をできるだけ詳しくまとめてメールで問い合わせました。
・運転しても除湿ができない
・稼動環境の状況説明
・除湿はしないが送風のみ
・購入日時と購入元
問い合わせたその日のうちに返信が来て「点検修理」ってことになりました。
いよいよ修理
「製品を送る」
個人的に家電修理で1番めんどくさいのって「製品を送る」なんですよね。
なにせ除湿機がデカイ。
本体サイズ39×28×60cm
重さ16㎏
海外旅行行くときのキャリーバッグくらいはありますよ。
梱包したらもっと大きいし重いし。
最も楽な方法「集荷」をヤマト運輸に依頼しました。
スマホから集荷依頼が簡単にできるのが最高です。
シール指定は絶対したほうが良いと思います。
「精密機械」「天地無用」「下積厳禁」などで念には念を。
梱包方法
梱包材はすべて自分で用意しました。
輸送中に故障されると修理自体出来なくなる可能性があるので丁寧な梱包を心がけました。
段ボールと除湿器の間を古紙で埋め、運送会社が運んでくれる梱包をします。
家電は重いので段ボール底はガムテープで補強貼り。
十字やH字に貼ると底抜け防止になります。
古紙やプチプチがあれば使いましょう。
プチプチで製品を大まかに包んで、古紙などで隙間を埋める。
段ボールを閉じることができなかったので、手ごろサイズの段ボールで蓋をしましました。
ガムテープでガッチリ固定。
無事、送ることができました。
余談ですがメーカーからの指定が2つありましたね。
①送り状の余白に『修理品』と記入すること
②故障内容を書いたメモを入れること
メーカーの指示通りにやれば多少スムーズに修理ができると思います。
優秀!コーナンのバラ売り段ボール
160サイズの段ボールが欲しい人は近くのコーナンへ行きましょう。
コーナンでは段ボールのバラ売りをしています。
サイズは60~160。
価格は140円~415円(税込)。
良心的な価格と取寄せ&店舗受取可能なのが嬉しいですね。
気になる方は公式ショップ「コーナンeショップ」をチェックしてください。
うちはコーナンプロ店舗で購入しました。
1枚415円(税込)
ちょっとお高いですが、楽天ポイント払いができたので家計は大助かり。
ネット通販でも段ボールは入手できますが、バラだと送料もかかるので割高に感じます。
たくさん欲しい人はネット通販でもいいかもしれませんね。
ちなみに薬局とかでもらえる大きい段ボールは大体140サイズのものが多いです。
数回譲ってもらったことがありますが、どこも快く対応してもらいました。
サイズによって資材入手先を賢く使い分けましょう。
製品が届いてから
「見積もり」
「修理費の預かり確認書」ってことで、発送してから10日後に修理代金見積もりがメールで届きました。
早く修理してほしかったので指示通りの支払い行動をするだけです。
他にも廃棄についての案内や、2週間連絡がない場合は着払いで返送するなど詳しい説明も記載されていましたよ。
ただ、気になったことが1つ。
『修理内容、交換部品などは修理完了の際修理伝票にて記載いたします。』ってところ。
故障原因や修理方法はこの時点では明らかにされていませんでした。
お金は払うけど内訳が不明なのは正直、不安です。
メーカーだから直してくれるだろうって思いと、初めての修理ゆえの不安がせめぎ合います。
納得して修理依頼できたかと言われたらイマイチ。
1万円以上のお金を払うんだから故障原因と修理内容の説明を含めて見積もりしてくれると安心できるのになぁ。
- 環境設定を正しく設定して運転してみる
- メーカーに問い合わせや修理依頼
- 製品を送るときは丁寧な梱包を心がける
- 160サイズ段ボールはコーナンのバラ売りがおすすめ
- 見積もりは製品が届いてからだった
修理費用はいくら?
- 15,252円(送料・消費税込み)
送料2,008円。
修理費用13,244円。
合計15,252円。
新品購入より半値で修理できました。
問い合わせから修理した除湿機が届くまでの日数17日。
無事除湿できるようになったことが何より嬉しいです。
除湿機の故障原因
「ガス漏れ」
- ガス漏れ
修理伝票には『冷媒ガス充填、ドレンタンク交換』とありました。
詳細が分からなかったので問い合わせたところ、フロンガスが漏れていたそうです。
配管を補修してから再度ガスを充填しました、とのこと。
不満点
「本体が汚れてた」
本体が汚れて返ってきたのがちょっとした不満です。
梱包した時はこんな汚れなかったんですけどね。
製品全体のところどころに同じような汚れが目立ちました。
汚れはキレイに落ちます。
落ちるからいいんだけど、きれいな状態で戻ってくるのが理想でした。
梱包がしっかりしてただけに少し残念。
フロンガス漏洩の報告について
修理伝票と同封された書類が2枚。
・フロン回収証明書
・フロン充填証明書
2枚とも最後に『※算定漏洩量の計算に必要な書類となりますので、保管しておいてください。』と記載されていました。
大事な書類…なんのこっちゃ??
気になってフロンガスについて調べてみると「フロン排出抑制法という法律がある」ことを知りました。
そもそもフロンガスは冷蔵庫やエアコンなどにも使われています。
しかし、最近ではフロンガスによってオゾン層の破壊や地球温暖化を引き起こすとされ、むやみに排出しないよう制限・管理するための法律が平成27年4月に施行されました。
令和2年4月1日より快晴フロン抑制法が施行されています。
一言でまとめると『管理者としての義務を守らなくてはいけない』という法律です。
管理者とはメーカーではなく使っている人を差します。
・管理者は点検、整備をしっかり行ってね
・廃棄時は専門業者に引き取ってもらってね
・フロンガスが漏洩した場合は管理者が報告してね
・管理を怠ったり、ガス漏れがひどいと罰則・罰金を科すよ
ざっくりするとこんな感じですが、本当はもっと細かいです。
詳しく知りたい人は環境省の公式ホームページをご覧ください。
で、今回の件はガス漏洩。
法律上、フロンガスが年間1,000t-CO2以上漏れると各都道府県に書類を提出しなければいけません。
私も2枚の書類を元に計算すると……1,000t未満でした!
この1年、ガス漏れが無ければ報告義務はないってことになります。
計算式や報告手順については環境省公式ホームページ「フロン排出抑制法ポータルサイト」を参考にしました。
2枚の重要書類は機器を破棄するまで保存しなければいけないそうです。
長くなりましたが、第一種特定製品を自宅で使っている人は最低限3つのことを覚えておきましょう。
①第一種特定製品の管理を怠ると罰則罰金がある
②フロン充填証明書とフロン回収証明書が届いたらCO2換算する
③1,000tーCO2以上漏れてたら報告する義務がある
第一種特定製品の見分け方は製品や説明書に「第一種特定製品」や「業務用機器」の表示やシールの有無です。
DM-10には製品に以下のシールが貼ってあります。
不明な場合はメーカーや販売店に問い合わせましょう。
第一種特定製品に指定されているものはほぼ業務用。
事業で使う家電ばかりなので一般家庭では馴染みがないと思います。
家庭用のエアコンや冷蔵庫は家電リサイクル法対象製品なので関係ありません。
カーエアコンは第二種特定製品に分けられています。
メンテナンスは小まめにしてたけど、まさか法律が関わっているとは思いませんでした。
業務用家電を購入する人は把握しておきましょう。
- フロン排出抑制法という法律がある
- 第一種特定製品の点検、整備、管理の義務がある
- 上記を怠ると罰則、罰金が科せられる
- 年間1,000t-CO2以上ガス漏れすると都道府県に報告する義務がある
- 第一種特定製品の見分け方はシールや表示の有無
- 家庭用エアコンや冷蔵庫は家電リサイクル対象製品なので関係ない
ガス漏れについてナカトミに聞いてみた
今回の件で2つのことが気になったのでナカトミに問い合わせてみました。
修理上、ガスを再度充填する必要があった
フロン排出抑制法があるため、ガス関連で何かあると嫌だなと思いました。
メーカーの説明では「滅多に起きない故障」ってことを聞けて少し安心です。
業務用だけあって除湿力はピカイチのDM-10。
まだ使い続けようと思います。
ナカトミの除湿機を修理した
「まとめ」
- 除湿しなくなったので点検修理をメーカーに依頼
- 製品を送る際は丁寧な梱包を心がける
- コーナンには160サイズの段ボールがバラ売りされている
- メーカーに製品が届いてから見積もりが来た
- だたし修理内容などについては修理してからしかわからなかった
- 総額の修理費は15,252円
- 故障の原因はフロンガス漏洩
- ナカトミ業務用除湿器は第一種特定製品だからフロン排出抑制法の対象製品
- 第一種特定製品は取扱説明書や製品に記載されているので要チェック
- フロンガスが1,000t-CO2以上排出した場合は都道府県に書類を提出しなければいけない
- 「フロン回収証明書」「フロン充填証明書」は排出量の計算に必要な重要書類
- 第一種特定製品の管理を怠ると罰則、罰金が科せられる
- 業務用家電を使っている、購入を検討している人は知っておくべき法律だった
結果として早く修理に出してよかったです。
放っておくとガス漏洩の報告しなきゃいけなかったかもしれないので。
それではまた!