保険に加入するよりはるかに効果的なのが、病気の予防と早期発見です。
過去記事で『医療保険は不要。保険に加入しても病気やケガはするし、完治するかは保険とは別問題。』という話をしました。
保険はあくまで金銭的な支援をする仕組みです。
健康で最も大切なのは、早く病気に気づき治療すること。
もっと言うと、病気をしにくいメンテナンスをしておくだけで、生涯の医療費が安く収まるのはもちろん、健康的な生活を送れるってもんです。
その為に私たちはどんなお金の使い方ができるのでしょうか?
私が普段している健康への投資方法をご紹介します。
≪聴くブログ 主婦チャンラジオ≫
【もくじ】
保険に入るより効果的な健康投資
利益を得る目的で出資すること
つまり、予防医療も『健康』という利益を得るための出資
投資といえば、お金や株をイメージすることが多いかもしれませんが、健康にお金を使うのも健康への投資と言えます。
5年後、10年後、30年後。
未来の自分が健康であるための投資です。
例えば『歯の価値』っていくらだと思いますか?
一般的にはインプラントの相場が1本40万円が相場と言われています。
歯の専門家の中には1本100万円という見解もあります。
歯の本数は、多くて32本。
つまり、健康な歯の価値は1,280~3,200万円です。
私たちは家が建てれるくらいの価値あるものを、生まれながらにして所持しているんです。
歯磨き、歯周病ケアなどしっかりしていますか?
腹痛を放置して腹腔鏡手術をした経験
私は下腹部の痛みを1年間放置して、卵巣が捻じれ、激痛を味わいました。
結局「卵巣嚢腫」という病気だったことが判明し、腹腔鏡手術で腫瘍だけ摘出しました。
慢性的に体の異常がみられる場合、自然に治ったとしても油断してはいけません。
大事を取って医療機関で診察してもらいましょう。
まぁ、私は医療機関で「異常なし」と診断をもらった数時間後に卵巣捻転になったんですけどね。
下腹部の痛みから手術に至るまでは、こちらの記事で紹介しています。
健康への影響大 タバコは吸わない
呼吸器の劣化を防ぐ
身の回りの家族や友人、ペットの呼吸器も守る
「百害あって一利なし」の代表格、タバコ。
日本呼吸器学会は電子タバコに対して以下のような見解と提言をしています。
見解
引用元:日本呼吸器学会
1.加熱式タバコや電子タバコが産生するエアロゾルには有効成分が含まれており、健康への影響が不明のまま販売されていることは問題である。
2.加熱式タバコの喫煙者や電子タバコの使用者の呼気には有害成分が含まれており、喫煙者・使用者だけでなく、他者にも健康被害を起こす可能性が高い。
提言
1.加熱式タバコや電子タバコが紙巻タバコよりも健康リスクが低いという証拠はなく、いかなる目的であってもその喫煙や使用は推奨されない。
2.加熱式タバコの喫煙や電子タバコの仕様の際には紙巻きたばこと同様な二次曝露対策が必要である。
(後略)
要は「どんな形であれタバコは体に害がある」、「本人だけでなく他者にも有害」、「健康リスクがあるから吸うな」と日本呼吸器機学会は言っています。
年を取ると呼吸器が弱まるのは当然のことですが、そこに加えタバコによって痛めつけられた肺や呼吸器官はどうなるでしょうか。
私は金も余計にかかるし、健康リスクもあるので生涯タバコは絶対吸いませんね。
非喫煙者なら保険料が安くなるメリットもあります。
つまり、それだけタバコは自分や周りの人の首を絞める道具なんだということです。
4ヵ月に1度 歯科定期健診
生涯の歯の治療費が格段に安くなる
年をとっても食事が楽しめる
心臓病、糖尿病、肺炎、骨粗しょう症、早産、痴呆リスクを低下させる
70歳以上で最も後悔すること第一が断トツで「歯の定期健診に行けばよかった」というもの。(出典元:プレジデント)
歯がないと食事の楽しみも半減する上、入れ歯は健康保険が使えないため家計を直撃します。
先人たちの思いを自分もしないように、今からできることはあります。
大人になると虫歯になってから歯医者に行く人が多いと思いますが、それでは遅いです。
虫歯にならないために歯医者に行くのが正解。
その為に、3~4ヵ月に1回の定期健診をしましょう。
痛みを感じたときだけ通院すると、「通院回数が多い」「虫歯が悪化していて最悪抜歯や歯の神経を抜くことになる」といったデメリットがあります。
定期健診をしていれば、虫歯があったとしても1~2回治療ですんだり、早期発見で自分の歯を長持ちさせれます。
80歳までの歯の治療費も残存本数も以下の通り全く違います。
定期健診あり | 定期健診なし | |
80歳までの治療費 | 約150万円 | 約440万円 |
歯の本数 | 平均15.7本 | 平均6.8本 |
歯の神経を抜くと、歯の寿命が約15年縮むってご存じですか?
歯の神経には、たくさんの働きがあります。
・歯におこった変化を知らせる
・虫歯の進行を遅らせる
・歯の中で海が溜まるのを防いでくれる
・歯が割れるのを防いでくれる
歯を残して神経を抜いたとしても、20~25年後には抜歯になるデータもあります。
20代で神経を抜くと、40代で抜歯という計算になりますね。
歯科定期健診の費用は1回約3,000円
- 虫歯・歯茎回りのチェック
歯茎の炎症状態、歯周ポケットの深さなどをチェック - 歯石・歯垢取り
歯ブラシでは取れない歯石や歯垢を専用の器具を使ってお掃除 - 歯磨き指導
磨き残ししやすい場所や、歯間ブラシ・フロスの使い方の指導 - 噛み合わせチェック
食事の時の噛み癖などの指導もあり
私は出産してから定期歯科検診をするようになり、ここ4年間虫歯になったことがないです。
年3~4回定期健診をしているので、年間で約12,000円の支出。
毎週通院することを考えれば、コスパは非常に良いです。
定期健診を始めて、自宅でのセルフケアにも力を入れるようになりました。
大きく変えたことは「起きたらすぐ歯磨き」ですね。
昔から「食後に歯磨き」と教えられてきましたが、起きたばかりの口内の細菌は1兆個越え。
これは、便と同じくらいの汚さらしいですよ。
歯のセルフケアおすすめ商品
私が使っているのはコンクールのジェルコートFです。
研磨剤・発泡剤無配合。
歯磨き後に食事をしても、味覚障害がありません。
市販の歯磨き粉の「スースーする感じが苦手」という方も安心して使えます。
コンクールf(洗口剤)は菌の数の上昇を抑え、プラーク付着抑制ならびに歯肉炎予防効果があります。
マイクロサイズの凸凹が付いた極薄ゴム素材のデンタルフロス。
歯並びが悪い私にはピッタリのフロスでした。
100本入って数百円、コスパ最強糸フロス!
糸が切れることもなく、最近はコレばかり使っています。(だって安いから)
使い方は簡単。
①起きてすぐ歯磨き
②フロス
③食事
④歯ブラシのみで軽く歯磨きしてうがい
⑤コンクールFの洗口液でうがい
時間がない時は、④の歯ブラシをやめて水だけで食べカスを流し、洗口液を使っています。
自身の老後のために、歯間ブラシやデンタルフロスをやってみてください。
ほとんどの人は、歯茎から出血すると思います。
それは歯茎が腫れている歯周病予備軍の証。
歯周病は「万病のもと」ともいわれるほど、恐ろしい症状です。
歯周病によってなりやすい病気は心臓病、糖尿病、肺炎、骨粗しょう症、早産などが有名ですね。
さらに、「歯がなくなるほどに認知症のリスクも上がる」という研究結果もあります。
歯科定期健診と、正しいセルフケアで健康な歯を守りましょう。
年に1度の健康診断は補助金が出る
加入している健康保険から一部費用負担
私は専業主婦ですが、1年に1度の健康診断補助が健康保険から出ます。
2020年から行き始めました。
健康診断通常コース、動脈硬化検査、腫瘍マーカ検査、乳腺エコー健診。
実費13,520円。
特に悪い所もなく安心しました。
数時間で体の健康状態を調べることができ、ひと月換算1,330円。
決して高い金額ではありません。
他にも人間ドックの補助金もあるので、やろうと思えばそこまでやった方が良いでしょうね。
みっちり2日コースが自己負担額約3.1万円。
通常なら健診料金約14.3万円もかかるところを、補助金11.2万円が出ます。
(今年35歳だし、やろうかな……)
その他、歯科検診や胃内視鏡検査費用、インフルエンザ予防接種費用などもあります。
つまり、健康維持のための健診は全額実費でなくても受けられます。
例え専業主婦や学生、パート勤めだったとしてもです。
あなたの加入している健康保険でも同じように補助金が出るでしょうから、ホームページで一度確認してみてはいかがでしょう?
助成金を使ってガン検診
- 加入している健康保険からの補助金
- 自治体からの助成金
ガン検診は健康保険からの補助金や、自治体からの助成金などがあります。
例えば私が住んでいる横浜市では、子宮頸がん検診は20歳以上の女性を対象に、2年に1回、1,360円で問診と頸部細胞診検査を受けることができます。
その他大腸ガン、胃ガン、肺ガン、乳ガン、前立腺ガンなども安く検診を受けれます。
手紙でガン検診のお知らせがきたりしていませんか?
面倒とか、怖いとかよりも、体調管理や早期発見早期治療のためにも必ず定期的に受けましょう。
また、加入している健康保険でも補助金を出しているので、そちらも公式ホームページから確認すると良いと思います。
つまり、定期健診は全額実費ではないので有効活用しましょう。
予防医療で健康投資 まとめ
- タバコは吸わない
タバコの種類に関係なく、健康リスク高
非喫煙者は保険料も割安になる - 歯は3~4ヵ月に1回の定期健診
検診費用1回約3,000円
虫歯になる前に行く - 健康保険から出る補助金を使ってお得に健康診断を受けよう
- 自治体から出る助成金を使って気軽にガン検診しよう
- 健康な状態を維持するためにも定期健診は必要不可欠
- 小さな積み重ねが自分の老後生活を支えている
そういえばおじいちゃんも総入れ歯だったので、食事が食べにくそうだったなぁ。
マウスピースしただけで口の中って結構違和感ありますから、人口の歯だと感覚が全然違うんでしょうか。
想像くらいしかできませんが、先人たちの二の舞にならないためにも、歯と体のメンテナンスは怠らないようにしたいと思います。