賃貸暮らしのときに水漏れさせたことがあるウシです。
火災保険って"ローン残高がある一戸建てが加入するもの"って印象ありませんか?
とんでもない。
賃貸だって火災保険は必須です。
不動産の賠償額は目玉が飛び出るほど高額になることがありますからね。
保険は自己破産リスクを回避するお守り。
だから賃貸であっても火災保険は加入しましょう。
そういう私は過去に水漏れを起こしてます。
しかも5年間以上も火災保険に未加入でした。
保険を見直して2016年4月に加入して、8か月後に水漏れ発生。
水漏れ経験談を交えつつ、賃貸火災保険についてまとめました。
【もくじ】
賃貸火災保険とは?
賃貸火災保険とは賃貸住宅の原状回復にかかる費用や、水漏れなどの過失による個人賠償責任の補償を兼ね備えた保険です。
保険会社やプランによって補償内容の違いはありますが主に3つの補償に分けられます。
- 家財保険
- 借家人賠償責任保険
- 個人賠償責任保険
①家財保険
家財保険は自分の財産の補償をしてくれます。
自身が所有している家具や家電などが火災や大夫うや雪崩などの建物外部から飛び込むことによる破損、盗難などにより損害などを補償されます。
家財保険が主契約であり、他の2つの補償が特約という扱いです。
保険料を安くしたいなら家財保険の設定金額を抑えましょう。
②借家人賠償責任保険
借家人賠償責任保険は大家さんに対する補償です。
火災、爆発や給排水設備に生じた水漏れなどにより借用中の建物に損害を与え、法律上の損害賠償責任を負った場合の損害賠償金を補償してくれます。
補償内容によっては家財保険とセットになっていることもあります。
③個人賠償責任保険
個人賠償責任保険は自分の所有物以外を補償してくれます。
日常のトラブルなどにより他人にケガをさせたり、他人の財物を壊してしまったことで法律上の損害賠償責任を負った場合の損害賠償金を補償してくれます。
他の保険と重複しないよう注意しましょう。
ただし補償内容によっては家財保険とセットになっていることもあります。
損害賠償保険がお守りになる
賃貸火災保険は②大家さんへの補償と③自分の所有物以外の補償のために加入するようなものです。
「賃貸 水漏れ」と検索すると、被害総額が数百万だったり、加害者と被害者ともに保険未加入など状況は様々です。
例えば隣人が起こした火事の場合、民放「失火責任法」によって火災の原因を作った人(失火者)に重大な過失がなければ損害賠償責任は負わせないことになっています。
要するに賃貸借契約に基づき、原状回復費用は部屋を借りている人の自腹ってことです。
数百万、数千万円をポンと支払えないし、支払ったとしてもその後の生活が苦しいでしょうね。
自分の身を守るため賃貸火災保険に加入するのは割にあってると私は思います。
賃貸火災保険は火事以外でも使える
さらに賃貸火災保険は補償範囲がとても広いんです。
・幼児が物をぶつけてテレビを壊した
・子どもが壁に落書きをした
・強風で物が飛んできて窓ガラスが割れた
このように故意がない損害なら補償が受けられる可能性があります。
家財が壊れたらその都度、保険会社に連絡しましょう。
時間が経過したり、退去時の原状回復には使えません。
また、火災保険は何度使っても保険料はあがりません。
ただし契約内容によっては次のような場合があります。
・回数が決まっている
・借家人賠償責任がない
・破損・汚損が対象外もしくはオプションである
・免責金額(自己負担額)が高額
いざ保険を使ってみたら補償範囲が狭くて保険金が1円も支払われなかった、なんて人もいるみたいです。
どんな保険に加入しているかを把握してたほうがいいですね。
【体験談】賃貸で水漏れを起こして賠償責任が発生
「マジで賃貸火災保険に加入してて良かった」と思える経験でした。
5階の角部屋で水漏れを起こしてしまったんです。
晴天だというのに各フロアの通路から水が流れ出る異常事態。
被害は2階にまで及びました。
原因は私の不注意です。
朝、幼児が汚した衣服を洗おうと洗面台につけ置きしたことをド忘れ。
1時間半放置して廊下が濡れてるのに気づき水漏れを発見。
水漏れさせたときの行動や住人とのやりとりは別記事で紹介します。
関連記事 管理会社⇒保険会社の順に連絡しましょう
水漏れによる建物修繕費用と住人への損害賠償は?
水漏れから1週間後。
約40万円の請求書が届きました。
賃貸火災保険に加入していたおかげで実費0円。
全額保険金で支払えました。
住人への損害賠償が25,034円だったってことは、ほぼ修繕費用ってことになります。
天井や壁紙、カーペットなどを張り替えましたが高額です。
下の階の高価なコレクション品や家電が壊れたら100万円なんてすぐ行ってたと思います。
個人的に月数千円の保険料をケチるくらいなら火災保険には絶対入った方が良いと断言します。
賃貸火災保険は自動更新されているか?
あなたはいつ、どんな補償を受けることができるかを把握していますか?
私は子どもが産まれるまで保険なんてまったく気にしていませんでした。
出産を機に保険について考えるようになって整理したところ、5年以上も賃貸火災保険に未加入だったと発覚しました。
部屋の契約時に強制で加入させられた火災保険で安心しきってました。
でもコレ、自動更新されない保険だったんです。
どおりで保険料が引き落とされてないわけだ。(当時は家計収支管理がずさんだった)
無保険&無自覚セットほどコワイものはありません。
定期的に加入保険と補償内容の確認をしましょう。
指定された賃貸火災保険以外に自分で加入できる?
高い保険料や補償内容が薄い火災保険で契約したとしても泣き寝入りすることはありません。
新しい火災保険と契約し、契約していた火災保険は解約しましょう。
保険料は日割り計算して返金されます。
年間1万円以上を支払っているなら保険料が節約できる可能性があります。
でも不動産会社から火災保険は指定されたよ。
乗り換えたら違約金とかあるんじゃないの?
賃貸の契約書に保険会社の指定するような記載があるかどうかによります。
記載がなければ違約金の発生などはあり得ません。
とは言え、火災保険の乗り換えに対してイヤな顔をする業者はいます。
なぜ管理会社は火災保険の乗り換えを嫌がるのか
- 保険会社からマージンがもらえる
- 知ってる保険会社だと手続きがスムーズ
- 補償内容が充分か判断できない
- 無保険期間の可能性がある
うちの管理会社は「お好きにどうぞ」って感じでした。
すべての業者がイヤな顔をするわけではないようです。
ぼったくり火災保険をすすめる仲介業者がいれば、借人がどんな保険に加入するかわからない不安から火災保険をすすめる業者もいます。
見極めるには契約している火災保険の補償内容と保険料と他の火災保険を比較するのが手っ取り早いです。
保険料が高かったり、補償が薄いぼったくり火災保険だったら管理会社に事情を説明して乗り換えたほうがいいでしょう。
火災保険を乗り換える際の注意点
- 無保険期間を作らない
- 現在の補償内容と同等、もしくはそれ以上の補償にする
- 借家人賠償責任(破損・汚損補償や免責費用の確認)
- 個人賠償責任(他の保険と重複しないようにする)
- 契約内容をしっかり理解する
無保険期間の損害がすべて自己負担で補償することになります。
トラブルはいつ起きるかわかりません。
保険の乗り換え中であれ、無保険期間を作らないようにすること。
さらに補償内容を3社以上で相見積もりすると違いがわかりやすいです。
乗り換えるなら契約中の補償と同等、もしくはより手厚いものにしましょう。
借家人賠償責任と個人賠償責任は必須。
火災保険を乗り換える手順
- 契約書に火災保険の指定がないかチェック
- 乗り換え先の火災保険を決める
- 管理会社に火災保険の乗り換えについて問い合わせる
- 新しい火災保険と契約する
- 契約中の火災保険を解約する
- 必要であれば火災保険証明書を管理会社へ届け出る
管理会社や仲介業者への断りなく火災保険を乗り換えると面倒ごとになる可能性があるので自分から問い合わせたほうが無難です。
ひょっとしたら「乗り換えできない」とか「指定した保険会社しかダメ」と言われるかもしれないので事前に契約書をチェック。
火災保険について記載されていなければ管理会社側の言い分なので法的に問題がないことを淡々と説明します。
あとは契約と解約。
無保険期間がないように必ず調整します。
必要に応じて火災保険の証明書を管理会社に提出すれば乗り換え完了。
関連記事 必要な保険ってなんだろう?
賃貸でも火災保険は必要です。
水漏れさせたからってわけありませんよ。
家と隣人に対しての高額な賠償責任が発生するリスクがあるからです。
「入っておけばよかった」と思う前に行動することが大切ですね。
ではまた。