夫婦でお金の話をする機会って、設けてますか?
「お金がないっ!!」
って言うのは簡単ですが、その事実を夫婦で共有できているでしょうか。
さらに解決策を夫婦で話し合いができているでしょうか。
夫婦はチームです。
ひとりが必死に家計簿をつけたり節約行動を起こしても、もうひとりがザブザブ散財していれば意味を成しません。
そこで今日は夫婦で読んで欲しい「お金不安の解消術」をご紹介します。
お金の話でギスギスするような夫婦向けに、順序立てて解説しますので是非実践してみてください。
≪聴くブログ 主婦チャンラジオ≫
【もくじ】
家計簿をつけても「お金がない不安」
なくならない理由
いくらあれば生活できるかが分かっていない
老後資金や不景気といった要因から、お財布のひもを急に固く絞ったりしていませんか?
何が言いたいかと言うと、お金の不安は漠然とした意識から生まれます。
わかりやすく言えば、「お金がない」とついつい口にしている状態の事です。
「お金がいくらあったら安心できる?」と具体的な金額を聞いても「100万円」とか「住宅ローン完済できる額」など曖昧なものが多いです。
「100万円何に使うの?」付き突き詰めて「何となく」と答えるのは、自分がいくらお金があれば満足な生活ができるかが分かっていないからです。
漠然とした不安を解消するには『集計作業』が必要です。
つまり、数字化することでお金不安は無くなります。
お金不安の解消に必要な把握すべき3つの項目
- 「必須経費」 生活するのに必要な最低限費用
- 「ゆとり費」 人生を彩る費用
- 「資産総額」 現在の資産額を把握
すべての収支を数字化し、集計することで『現実的な生活費』が見えてきます。
集計するのは3つ。
「必須経費」とは、生きていくために必要な必要最低限の支出のことで、いわば生活費ってやつですね。
無論、必須経費が低ければ低いほど破綻リスクは低くなります。
できるだけ無駄な支出は削減するに越したことはありません。
一方「ゆとり費」とは、浪費の事です。
髪も切りたいし、おしゃれも楽しみたい。
旅行も行きたいし、友達や家族との外食もたまにはしたい。
そういう支出の事です。
あれもこれもではキリがないので、あなたの生活ベースでストレスのない生活を基準に算出してみましょう。
そして最も見落としがちなのが「資産総額」。
預金、手持ちのお金、家のローン、土地、投資信託や株式、確定拠出年金、ポイントなどすべての資産を現金化して集計しましょう。
ウシ家の場合
月間 | 年間 | |
必須経費 | 約29.6万円 | 約356万円 |
ゆとり費 | 約8.3万円 | 約100万円 |
資産総額 | 約▲713万円 |
年間家計簿から必須経費とゆとり費を算出してみました。
必須経費には住宅ローン、保険料、車両維持費、水道光熱費、通信費、食費、生活用品、医療費、ペット、交通費、積立貯金、投資信託、自己投資、教育費が含まれています。
余談ですが、私的には車がない生活でも良いのですが、旦那の唯一の趣味というか生きがいが車!っていう節があるので必須経費に計上しました。
このように何が必須経費なのかは、人によって違いますので他人と比較する必要は一切ありません。
子供がもっと大きくなればさらにお金がかかる。
ハァ(深いため息)
……こういう考えたくないことから目をそらせなくなることこそ、数字化する意味があるので決して見てみぬフリはしないようにッ!(笑)
ゆとり費には遊興費、被服美容費、交際費、生活雑貨、お小遣いが含まれています。
月1~2回の外食はしたいし、髪も切りたい。
地元に帰ったら友人と遊びたいし、自由に使えるお小遣いも必要です。
これはあくまで我が家の話。
あなたがストレスフリーで暮らせる程度のゆとり費を確保してみましょう。
「いくらあれば生活できるか」を知るために
家計簿は年間と月間の2種類分けて使い分けよう
必要経費もゆとり費も、結局は「いくらあれば生活できるのか」を把握するために必要な集計です。
ひと月の支出に12カ月を掛けて算出しても、安定した金額にはなりません。
例えば冠婚葬祭や家電の故障、家賃の更新料などの突発的な支出の有無で大きく変わってきますよね?
つまり、年間ベース家計簿を集計したほうがブレが少ない安定した「生活費」を集計できます。
私は普段から統計ノートで月間家計簿を、Excelで年間家計簿を集計しています。
ストレスフリーであなたに合う家計簿選びを知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
統計ノートとExcelの『併用家計簿』実践公開は、こちらの記事を参考にしてください。
家計把握すると見えてくる「2つのこと」
- 収入はいくらあれば足りるのか
- 無職になったら何年耐えれるのか
集計ができると、「必要な収入」と「無収入で何年耐えられるのか」の2つが必然的にわかります。
我が家の場合、月29.6万円あればギリギリ資産形成しながら生活ができる。
人生に彩りを与えるゆとり費8.3万円を足して「約37.9万円の手取り」があれば普段の生活は安心、ということが分かりました。
一方、資産総額は▲713万円。
無職になったら非常にキツイ。
夫婦で必要な金額を共有して不安を解消
いくら足りないのか、どこで無駄遣いしていたのか。
集計作業の中で引っかかった部分はありませんでしたか?
つまり、集計することで「不安の原因」を知り、「お金の使い方の根本を見直す」ことができます。
漠然としたお金がない!という不安から、貯金が少なくて不安だったとか、生活費より支出のほうが圧倒的に多かったなど不安の原因を数字で知ることができます。
夫婦間でお金の話をするとき、ギスギスする原因に認識にズレもあると思います。
どんなにお金がないかを説明したところで、心に響かないのです。
一緒に資産総額を集計することで、価値観のすり合わせだったり、お金がない認識を共有したりできるメリットがあります。
お互いの意見をぶつけ合うのではなく、一緒に考えることが突破口に繋がります。
家計把握ができたらやるべき3つのステップ
- 必須経費を少しでも削る
- 賢いゆとり費の使い方
- 資産を増やす工夫
必須経費を少しでも削る
当ブログでは『ストレスのたまらない節約術』として「固定費の節約」をご紹介しています。
私も最初は半信半疑で、電力会社の乗り換えからチャレンジしてみました。
総務省統計局の家計調査の2018年電気代平均額によると、『3人家族の平均年間電気代は132,288円』だそうです。
我が家の場合、戸建て居住の3人家族(常に在宅する人がいる)で去年1年間の電気代は79,071円でした。
その差、年間53,217円。
固定費はクレジットカードや、自動口座引き落としでの支払いが多く、見落としがちな節約ポイントです。
千円でも節約ができたら年間1.2万円にも化ける。
つまり、超重要な節約項目こそ『固定費』なのです。
お金がないと言っていたあの頃、固定費節約にチェレンジしただけで年間100万円節約成功!
100万円のうちわけや体験談の公開はこちらからどうぞ。
賢いゆとり費の使い方
お金はあるだけ使っちゃう。
元々浪費癖があったので、その感覚すごくよくわかります。
でもね本人も頭では分かってるでしょうけど、そのままではお金は貯まらないし、将来への不安も解消されないんですよ。
しかも浪費癖って「我慢」とか「計画的に」などといった根性論や正論パンチではやめることができません。
なぜなら思考が消費型になってしまっているから。
消費思考を叩き直さなければ、脱・浪費家は不可能。
夫婦で家計資産を集計して、危機感を感じて行動できれば最高です。
それでも浪費癖が治らないという方向けに、元浪費家の私が「無駄遣い」の具体例をご紹介します。
無駄遣いをする代表格5選とそれぞれの対策方法解説は、こちらの記事を参考にしてください。
個人的に使ってよかったと思えた浪費の使い方を2つご紹介。
時間を生むお金の使い方をして、家事負担を減らし自分時間を確保しています。
毎日朝晩の掃除機をかけていましたが、ロボット掃除機にすることで1日1時間の自由時間が生まれました。
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紅葉狩りに群馬県水上高原ホテル200レポはこちら。
資産を増やす工夫
まだ記事にしていませんが、積立NISAで投資信託と確定拠出年金や株などの資産運用を行っています。
これらを始めたきっかけは無料の保険相談窓口で契約した「外貨建て保険」がきっかけでした。
30歳になってからお金の勉強を始め、今ではどこに相談することもなく夫婦で資産形成をしています。
毎月の保険料を払うのと同じ感覚で定額の積立てをクレジットカードからするだけの積立てNISAによる投資信託。
株の売買や配当金。
株を触るようになってからはほったらかしだった確定拠出年金の運用内容も変更しました。
株の評価額はマイナスですが、配当金を毎年受け取れています。
積み立てNISAも確定拠出年金も今のところは含み益。
貯金や保険だけで資産運用ができなくなっている時代。
親世代の価値観は現代や将来には通用しないでしょう。
ルールが変わっている今、貯金や保険だけに頼る方がよっぽど高リスクだと私は感じています。
危機感は行動しなければ払拭はできません。
損切39万円かかったけど、やめてよかったドル建て保険の話はこちらからどうぞ。
夫婦でギスギスしないお金不安解消術 まとめ
- 「お金が足らない」が口癖の状態は、いくら足らないかが分かっていない漠然とした不安からくる
- 「必須経費」「ゆとり費」「資産総額」の3つを集計&把握してみよう
- 「収入はいくらあれば足りるのか」、「今無職になったら何年耐えれるのか」が見えてくる
- 夫婦で集計することで「価値観のすり合わせ」と「認識を共有できる」メリット付き
- 家計把握ができたらお金の使い方も変わる
- あとは行動あるのみ
無意識に口にしてしまう「お金がない」というフレーズ。
さらに1歩踏み込んで、家計集計をして数字化することで原因が掴めます。
夫婦で集計作業をすれば、自然と話し合いにも発展するでしょう。
金銭感覚は夫婦であれど、違って当たり前。
お互いの意見をぶつけ合うのではなく、現状把握して危機感を共有するところから始めることをおすすめします。