【法定点検とは?】ディーラーで12カ月点検を受けてみた

法定点検したことありますか?
法律上は受けるのが義務となっています。
しかし受けなくても法的な罰則がないので知らない、やったことがないドライバーはいるかもしれません。

今回は車の異音を含めディーラーで法定点検をした体験談の紹介をします。

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法定点検はドライバーの義務

法定点検とは、法律(道路運送車両法第)で定められている"やらなければいけない点検整備"です。
自家用車だと12カ月点検と24カ月点検があります。

24カ月点検は車検とあわせて行っているのが一般的。
しかし12カ月点検は車の購入元や車検を受けたショップなどからハガキが届きます。

自家用乗用車、軽自動車の点検について

点検時期点検項目数
12カ月点検全27項目(※11)
24カ月点検全57項目(※18)
基本的に車検とまとめて行っている
※走行距離が規定以下(マイカーは年間5千キロ、事業者用自動車は3か月間あたり2千キロ等)で、前回の点検を行っている場合に限り、点検を行わないことができる項目数

12カ月点検にOBD点検が追加された

また、令和3年10月1日より自動車に備えられた車載式事故診断装置(OBD)の点検が新たに義務化されました。
OBDとは、衝突被害軽減ブレーキやABSなどの状態を監視して故障を記録するコンピューター装置のことです。

点検方法は目視でもいいと国土交通省のサイトに記載がされていました。
メータパネルにエンジンチェックランプ(オレンジ色のエンジンの形をしたマーク)が点灯していないかを目視しましょう。

もしランプが点灯していれば何らかの異常が発生している可能性があります。
主にエンジン制御系、燃料供給システム、排気ガス帰省関連などの異常が考えられます。
すぐにディーラーや整備工場へ連絡して点検など行いましょう。

12カ月点検の詳細は国土交通省サイトから確認できます。

法定点検をしない罰則はないがデメリットはある

法律で定められた義務ではあるものの、法定点検未実施による罰則はありません。

しかし、法定点検を受けないデメリットはあります。

まずはメーカー保証の対象外になる可能性ですね。
「定期点検を受けた車両に限る」などの保証条件の指定がある場合は保証対象外になる可能性があります。
新車や保証オプションを付けているなら気をつけなくてはいけません。

2つ目は修理費用が高くなるかもしれないこと。
虫歯と一緒ですね。
すぐ治療すれば数回の通院で済むけど、痛みの限界でやっと歯医者にいったら神経を抜くような大掛かりな治療をして後悔したなんて話や体験談はありませんか?
車もそれと同じです。
早期発見できれば部分的な修理で済むから安上がりだったところを、発見が遅れて大元がから修理する。
金銭的なリスクが考えれます。

最後は保険に関するリスクです。
整備不良による事故やトラブルの責任はドライバーの過失とみなされます。
そもそも整備不良のまま走行すること自体が違反行為です。
例えば整備不良車が原因で火災を起きると車両保険を受け取ることはできません。

万が一に備えて日頃の点検や整備はやっておきたいですね。

自分で法定点検はできる?

設備とほどほどの専門知識があれば自分で点検することができます。

セルフ点検で必要なもの
  1. リフトアップできる環境
  2. 不具合を察知できる専門知識

リフトアップできる環境

法定点検で最も手がかかるのは車体下です。
車をリフトアップしないと入念な点検ができません。
国土交通省の点検実施方法にも「リフト・アップなどの状態で」と指定されていました。
実際の点検風景を見れば自宅でできるかが判断しやすいと思うので動画リンクを貼っておきます。

参考動画:点検の作業風景

 【法定12カ月点検の意味】納車して1年!法定点検の中身をお見せしちゃいます!受けないと罰則があるの?車検との違いは?

不具合を察知できる専門知識

パーツ名の把握や異常を見つけれるような知識がなくては点検はできませんよね。

タイヤの溝がどれくらいすり減っていたら交換時期なのか?
サスペンションやハンドルの歪みの許容範囲は?

素人がやると正解がわからなくて点検にならないかもしれません。

やっぱりプロが安心

日頃からセルフメンテナンスをする人はできないことはありません。
逆にタイヤ交換やウォッシャー液の補充をやったことがない人はプロが安心安全です。

認証を受けた整備工場での12カ月点検をするとステッカーを貼ることができます。
セルフ点検ではこのステッカーは貼れません。

期限切れの法定点検ステッカーは剥がそう

ところで期限切れのステッカーを貼っていませんか?

期限切れステッカーは視界確保を遮るモノという扱いになり、"保安基準違反"に該当します。
普通車は減点1点及び、反則金7,000円を課せられますよ。
期限切れのステッカーはすぐ剥がしましょう。

スバルの12カ月点検費用

さて、法定点検の費用はいくらかかるのか?
車種や店舗によって違いますが相場は1万円から2万円です。

スバルのディーラーで受けましたが税込16,500円でした。(2020年5月時点)
公式サイトを確認すると普通車、小型乗用車は18,110円となっています。(2024年9月時点)

法定点検の内容は一緒ですが、プラスαの有無は店舗によって異なります。
スバルディーラーの法定点検には基本点検と日常点検が含まれていました。

作業時間は1時間から2時間ほど。
土日祝日などは待ち時間が長くなりやすいです。
店内でドリンクを飲みながら待つも良し、近辺を散策して時間を潰しても良し。
最近はキッズスペースがあったりして子連れでも行きやすくなりましたね。

法定点検を受けるには事前予約は必須です。

異音の原因を見てもらった

車の異音が気になっていたので法定点検とあわせて確認するよう依頼しました。
特に左前輪から異音が聞こえる気がすると申告済み。

「タイヤ軸のハブベアリングより発生しています」との結果。

やっぱりハブが原因か。
4つあるハブのうち1つは交換済み。
ってことは残り3つのどれか、もしくは全部が劣化してるんでしょうね。

異音は直るまでメンテナンスし続けます。

法定点検をやってみた感想

ぶっちゃけ約2万円の費用は痛い。
でも安全に走行するためには小まめな点検が必要です。

万が一のときに点検不良のリスクを潰せるし、早く異常に気が付ければ修理費が安いケースだってあります。
ある程度お金がかかっても年1回はプロに点検してもらってもいいんじゃないでしょうか。

ディーラーだと専門メカニックに点検、整備をしてもらえる安心感があります。
異音点検を申し出たところ快く引き受けてくれてありがたかったです。
しかも追加料金なし。

予算に合わせてディーラーやカーショップを使い分けても良いと思います。

しっかり定期的な点検をすることが最重要です。

ウシ
義務だけど罰則はない法定点検。
最悪の状況を考えるなら点検費用は安いもの。
そう割り切ってます。
ではまた。
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