猫派のウシ(@usiwaka125)です。
「風呂に入れたら猫が不仲になったときの解決方法」
現在2匹の兄弟猫(17歳)と生活しています。
普段は仲のいいこの子たちが「お風呂」がきっかけで他人行儀になりました。
左のハチワレが"クロウ"、右が"ウシワカ"。
どうにか仲良しの関係に戻したかった私。
原因は「匂い」でした。
この記事は"風呂上がりに猫同士が不仲になった"、"対処法を知りたい"、"猫同士のケンカの仲裁方法"を知りたい人向けの内容です。
お風呂上がりに不仲になった原因
不仲になったときの行動
秒で解決した対策方法
安全な猫の喧嘩の仲裁方法
猫を風呂に入れ際に気を付けること
【もくじ】
シャンプー後に猫が威嚇や喧嘩を始める理由

原因は"匂い"。
猫の嗅覚は人間の1万倍以上と言われています。
差し出した指をクンクンするのは挨拶の他に確認の意味があります。
他にも目の前の食べ物が食べれるかの最終確認や、縄張り確認の際に鼻を使ってますよね?
猫からすると目で見るより匂いで識別するのが重要と言えます。
何度もお風呂は経験していますが不仲になったのは今回が初めてです。
猫にとって匂いはとても大事なもの
お風呂の経験はあったが不仲になったのは今回が初
不仲になった猫を観察して気づいたこと

風呂あがってすぐぎこちない2匹を見て原因は予想できていました。
それは彼らを観察しているとすぐわかります。
いきなり喧嘩!…ではなく、お互い混乱しているような状態でした。
中でも普段と違う行動が2つありました。
①グルーミングをしない
よほどシャンプーの匂いが気に入らなかったのでしょう。
2匹とも自分の体すらなめることをしません。
以前、同じシャンプーを使ったときはすぐ体をペロペロしていたんですけどね。
この2匹以外の昔飼ってた猫含め、風呂上がりにグルーミングしないのは初めてです。
入念にタオルドライしましたよ。
②匂いを確認している仕草
クロウがウシワカの背後からゆ~っくり近づき、匂いを嗅いで「シャー」と威嚇。
威嚇されたウシワカは驚いてその場を離れますが、
しつこく忍び寄っては匂いの確認と威嚇を繰り返すクロウ。
クロウからすると「見た目はウシワカなのに匂いが違う!誰だお前!?」って感じ。
匂いで混乱しているのは明確でした。
ウシワカは喧嘩を回避したいから逃げ続けるのみ。
一晩放置しても仲が悪いまま
猫同士、ストレスが半端ない状態ではあるものの威嚇のみ。
さらに隠れることができる寝床がいくつかあることから
「大喧嘩にはならないだろう」
「匂いがついて仲直りできるかも」
と判断して一晩放置することにしました。
翌日……関係が悪化。
お互い敵陣にいるような気持ちなんでしょう。
身を潜めて一夜を過ごしんだと思います。
それくらい2匹がピリピリしていました。
クロウの威嚇にとうとうウシワカが反応するようになっちゃいました。
猫からすると敵対猫がいるし、縄張りが荒らされている状況なわけで手が出るとなれば放置できません。
不仲を放置できない理由
・流血するほどの大喧嘩になる可能性がある
・一度関係が悪化すると完全に敵対して仲良しに戻れな可能性がある
互いが威嚇しあっているようなら急いで対処しましょう。
①2匹ともグルーミングをまったくしない
②匂いを嗅いで威嚇をした
一晩放置したら喧嘩しそうなくらい険悪になっていた
互いが威嚇し合うならすぐ対応しよう
対処方法:匂いの上書きで関係修復

元の匂いを上書きしたらいいんです。
使ったアイテムは2つ。
"猫の愛用品"と"またたび"を用意します。
猫の愛用品は何でもOK。
タオルや爪とぎ、クッションなど。
シャンプー前の猫の匂いがついているものを使います。
愛用品のキャットタワーにまたたびを2~3振り。
走りこんできたのはウシワカ。
スリスリスリスリッ……♪
本人はまたたび狂になってるだけで体中に匂いがつきます。
うちは粉末のものを使っています↓
一方のクロウはというと、またたびをたしなめる程度。
体をくねらせることは滅多にありません。
兄弟でも性格は全然違います。
でも、これで大丈夫。
なぜなら威嚇は常にクロウからウシワカに向けられていました。
つまりウシワカの匂いが元通りになればクロウの敵対心がなくなる可能性が高いんです。
仮説がドンピシャ!
秒で元サヤに戻りました。
一緒に寝てるし、威嚇や唸りもまったくありません。
これにて一件落着。
余談:風呂前に猫の愛用品は洗ったり、新調しない方が良い
振り返ると2つの不運が重なって長引いたことに気づきます。
・風呂上がりにキャットタワーを1度も使ってくれなかったこと
・愛用してるタオルを洗濯しちゃったこと
もしキャットタワーを使ってくれてたら。
もし洗濯してないタオルに体をこすりつけてくれてたら。
自然に仲直りできていたのかも。
誘導小道具(またたび)があったから解決できました。
猫が仲良しのサイン
次のような行動が見られれば2匹の関係は良好、縄張りに自信がある状態と言えるでしょう。
・近くでお互いが落ち着いて食事に集中できている
・落ち着いて一緒に寝る
・グルーミングし合う
逆に敵対関係の猫が近くにいたり、縄張りに自信がないときは次のような行動が見られます。
・食事を食べない、または途中で放棄、威嚇行動に移る
・ソワソワして落ち着いていない
・狭い、暗い場所に身を潜めている
この場合は猫同士の匂い交換や猫が喜ぶ空間づくりなど。
状況にあった対策を行う必要があります。
【敵対関係が続いたときのYou Tube参考動画】
【猫の心理学】喧嘩ばかりの猫たちをどうにかしたい!猫ヘルパーS4|Ep.2|My Cat From Hell【猫ヘルパー】
使ったものは"キャットタワー"と"またたび"
キャットタワーにまたたびを撒いて体をこすらせ匂いを移す
秒で仲良しに戻った
様子をよく観察して猫の関係を知ることが大切
猫の問題行動におすすめの書籍

愛猫と仲良く楽しく暮らしたいだけなのに問題行動が多くて困っている。
そんな飼い主さんにおすすめの1冊がこちら。
参考動画に登場する猫ヘルパーことジャクソン・ギャラクシーの著書です。
4パート全21章で、愛猫たちのルーツ、猫知識、ジャクソン流・猫を幸せにする飼い方、悩みの解決方法とボリューム満点です。
活字を読むのは苦手な私ですが猫の本だからスラスラ読めました。
読みたいことろだけ読んでも理解できます。
特に初めて猫を飼う人、猫の問題行動に悩まされているなら読みたい一冊です。
家具を傷つけられる、猫たちの折り合いが悪い、人に危害を加える、粗相など。
猫飼いあるあるの悩みを具体的に取り上げて原因の可能性と対策方法を教えてくれるのが素晴らしいです。
そしてもう1冊。
こちらもジャクソン氏の著書。
室内飼い猫のための空間づくりの解説本。
部屋作りというとインテリアだけにとらわれがちですが、
"猫との暮らし"を理論立てて何が必要かを教えてくれます。
私は新居を建てる際の参考にさせてもらいました。
飼い猫の悩みを1冊で解決してくれる素晴らしい書籍
猫が喜ぶ部屋作りの解説本もおすすめ
猫のケンカに人間が手を出しちゃいけない理由

猫の喧嘩に人間が手を出してはいけません。
本気の猫相手に人間が手出しすると針で縫うほどの大けがになることがあります。
最悪、猫ひっかき病になる恐れも。
猫ひっかき病とは?
別名バルトネラ症とも呼ばれています。
その名の通り、バルトネラ菌に感染・伝播した犬猫により引っかかれたり噛まれたりすることで発症する病気です。
犬や猫はバルトネラ菌を持ったノミの吸血により感染・伝播します。
なお犬猫にとってバルトネラ菌は常在菌の1つであり、感染しても無症状です。
人間には以下のような症状がでます。
・傷口の化膿
・発熱
・リンパ節の腫れ
・倦怠感
・吐き気
症状が重いと脊髄障害や麻痺を起こすこともあります。
自然治癒でも治りますが、日常生活に支障が出たら病院に行きましょう。
傷口の症状が気になれば皮膚科や整形外科へ。
腫れ、熱、関節痛なら内科へ。
日頃から感染対策をしておくことが大切です。
・完全室内飼いにする、野良猫と会わせない
・ノミ予防と駆除の徹底
・口移しをしない
・爪を短く切る
切りすぎ防止ストッパー付きの爪切りがおすすめ
余談:父親が猫ひっかき病になった話
父が飼い猫に引っかかれて発症し、手が2倍以上に膨れ上がったことがあります。
物が持てない、キーボードが打てない。
もろ生活に支障がでました。
診察の結果、これで軽傷の部類だそうです。
治療方法は抗生物質の服用。
3週間ほどかけて手は元の大きさに。
中には完治に数か月かかることもあるそうなので侮ってはいけません。
安全な喧嘩仲裁には猫じゃらしを使う
猫の喧嘩仲裁には"ねこじゃらし"を使いましょう。
柄が長いものや、音が鳴るものがおすすめです。
なければビニール紐を長めにカットしたものでも大丈夫です。
うちの猫がよく遊んで長持ちする猫じゃらし↓
喧嘩のサインと仲裁方法
猫は身の危険を感じると①、②のような警戒態勢に入り、
戦闘に臨めるよう準備の整った猫は③のような行動をとります。
①視線がずっと合っている
②イカ耳になる
③唸る、伏せる、毛を逆立てる
②や③の状態になったらすぐさま視線の間に猫じゃらしを投下して遊びに誘いましょう。
いくら飼い猫でも奥底には野生の本能が眠っています。
つまり、動く獲物には抗えないのです。
猫の視線をすべて猫じゃらしに向かわせることができれば臨戦態勢は解かれるはず。
注意点
これはあくまで一時的に喧嘩をしのぐ方法です。
同室での生活が無理であれば部屋をわけて隔離しましょう。
放っておけば縄張りのため戦いが始まります。
ケガは猫も飼い主も避けたいですよね?
隔離は安全を最優先するための対処法と言えます。
興奮状態の猫は引っかいたり噛んだりすることが多々あります。
そんなときは落ち着くタイミングを見計らって、
猫をバスタオルなどで包んでササッと移動かゲージに入れましょう。
タオルは猫の目隠しと、飼い主へのケガ防止に役立ちます。
昔、父が猫ひっかき病に感染して生活が満足に遅れなかったことがある
感染対策は日頃からやること
猫の喧嘩の仲裁には"おもちゃ"が最適
猫の視線の間に猫じゃらしを見せびらかし、遊びに誘う
同室が無理なら隔離する
気が立っている場合はバスタオルなどで猫を包んで移動させると安全
猫のシャンプーは必要最低限に

不仲事件の教訓は「猫の自信や猫同士の関係維持のためには匂いを第一にする」。
やっぱり猫に風呂はほぼ必要ないですね。
多頭飼いなら不仲の原因になることがわかりましたし、
1匹飼いであっても自分の匂いがなくなること自体がストレスに感じる子がいるのですから。
グルーミングが苦手な子や長毛であればブラッシングで十分。
今回のように排泄物を踏んで汚れたなら"足先だけ洗う"か"匂いがしないシャンプー"を使うのが良いかもしれません。
無香料とは?
無香料と表示された製品には香料が配合されていないという意味であり、
無臭という意味ではありません。
原料によって匂いが強いものもあります。
つまり使ってみないとわからない。
ネット通販なら使用者の口コミを読んで選ぶことできるから便利です。
ネット通販で高評価 無香料の犬猫シャンプー
香料0.00%、無添加、日本製のペットに優しい製品
無香料で消臭の持続力もある肌に優しい製品
シャンプーより匂い最優先が猫ファースト
"部分洗い"や"匂いがないシャンプーを使う"のがおすすめ
無香料=無臭という意味ではない
使用者の口コミを読んだりして最適なシャンプーを選ぼう
関連記事:子猫やシニア猫、多頭飼いにおすすめのキャットタワー
関連記事:多頭飼いならでは。訳アリ商品で節約
関連記事:猫のためにプチDIYしてます
お風呂後に不仲になった多頭飼い猫の対処法
「まとめ」

- 猫にとって匂いは身分証明書であり、自信の源である
- シャンプー(匂いを上書き)したら不仲になった
- 風呂上がりにグルーミングをしない、匂いを嗅いで威嚇をしたなどの行動があった
- 一晩放置したらより険悪になった
- またたびを使って猫の愛用品キャットタワーへ誘い出し体をスリスリさせた
- 匂いが元に戻ったのか秒で仲良しに戻った
- 猫の悩みには「ジャクソン・ギャラクシーの猫を幸せにする飼い方」が超おすすめ
- 猫のマジ喧嘩に人間が手出しをすると大ケガや感染症を起こすことがある
- ねこじゃらしを使って仲裁するのが安全
- シャンプーするときは"部分洗い"や"匂いがないシャンプーを使う"などの対策が必要かも

人間にはわからない匂いってのがあるんでしょう。
不仲の原因を見つけるためには猫探偵になるしかありません。
よ~く観察したら異変に気付けるかどうか。
必ずしも匂いが原因とは言い切れませんがヒントになればうれしいです。
猫ヘルパーは勉強になることばかりだからぜひ、視聴してほしいなと思います。
では、また。