
この記事は、19年連れ添った愛猫「ウシ」を看取った後の備忘録記事です。
ペットを亡くしたらなにしていいかわからない、斎場選びや火葬方法など。
ペット火葬について知りたい人向けの内容です。
老猫を自宅で看取った話は下のリンク記事でまとめています↓
【もくじ】
愛猫を看取ってからやったこと

- 体重測定
- 体を冷やして安置する
- 火葬までペットと一緒に寝る
- 動物病院へ報告
- 斎場に火葬予約
- ヒゲと体毛を保管した

①と②は看取ってすぐやりました。
体重をはかる
斎場からペットの体重を聞かれるので死亡時の体重を量っておきましょう。
特に個別火葬は重さで料金と火葬時間が変わるため、必ずペットの体重を聞かれます。
ペットの死後30分以内に体重測定するのがいいと思います。
なぜなら時間が経つと死後硬直が始まり、顔や体の穴から体液や排泄物が出てくることがあるからです。
死後硬直が始まれば生前のように抱えるのは難しいし、なにより冷えて硬くなったペットを抱えるのは飼い主にとって辛い体験になるかもしれません。
猫や小型犬は1時間で死後硬直が始まります。
だから息を引き取ったら30分以内がいいかと。
私はウシが息を引き取ってすぐさま抱っこ。
その流れで体重を量りました。
生前は姿勢がしんどそうだったので抱くのは無理でしたが、まだ温かいうちに抱きかかえることができてよかったと思います。
体を冷やして安置する
体を少し丸くした状態のウシが入るくらいの段ボールを用意します。
下からビニールシート、ペットシートの順で敷き、綿のタオルで包んだウシを寝かせました。
体液が出ても段ボールにしみないよう対策しましょう。
保冷剤で冷やすのはお腹と顔回りです。
ビニールシートの下とタオルの上から挟んで冷やします。
火葬まで体を美しく維持するにはとにかく冷やすこと。
ウシが亡くなったのが1月。
外気温が低いから日中は窓を開けて換気。
保冷材は1日に2~3回交換。
これで1週間キレイな状態で火葬できました。
安置場所は直射日光が当たらない涼しいところにします。
うちはリビング横の和室がピッタリでした。
夜は窓を閉めて布団を並べ、火葬日までウシと一緒に眠りました。
火葬までペットと一緒に寝る
飼い主自身の気持ちを整理するのに必要な時間です。
私にとって長年一緒だったウシを亡くすのはとても辛い経験でした。
愛猫を亡くした翌日なんて精神ズタボロ。
「平気じゃん」と思った数秒後には嗚咽する。
まるで感情ジェットコースターです。
自分の心なのに先がまったく読めません。
それでも毎日「おはよう」「おやすみ」とウシに投げかけ、冷えた体を撫でたり保冷剤を交換して横で寝る。
淡々と生活を繰り返すと感情の波は徐々におさまりました。
ペットの死を受け入れるにはそばにいることが一番じゃないかな。
動物病院へ報告
お世話になった動物病院へ電話で報告しました。
家族みんなで最期を看取れたと伝えると、「お別れの時間を少しでも長くしようと頑張ってくれていたと思います」と言われ涙腺崩壊しかけました。
「斎場は決まりましたか?」と気にかけてもらいました。
診察券はウシの写真横に飾りました。
なお、犬や特定動物の場合は30日以内に死亡届を提出して手続きを行うことが法律で義務付けられています。
猫にはありません。
斎場に火葬予約
本当は合同火葬にするつもりだったのに「遺骨を持ち帰りたい」と息子が言うもんだから個別火葬にしました。
横浜市営で唯一ペット火葬をしてくれるのは戸塚斎場のみ。
個別火葬は予約制。
しかも予約できるのが火葬日の2会場日前からです。
単身赴任の旦那が帰宅するタイミングで火葬しようと木曜日の朝一番に電話をかけて予約できました。
ヒゲと体毛を保管した
火葬当日。
もう二度と触れなくなるのが寂しすぎる。
申し訳ないけど立派なヒゲをハサミでチョンと切り、ブラシでひと掻きした少量の体毛。
小さなジップロック袋に入れて保管してあります。
汚れたら捨てようと思ってるけどまだ時間がかかりそうです。
自治体運営の斎場によってルールが違う

自治体運営の斎場から選ぶなら必ず自治体や斎場のHPを見てください。
たまに「後から個別火葬ができたと知って後悔した」なんて体験談を見ます。
うん。
自治体が運営する斎場によってルールが違うんですよ。
知らないと一生後悔するかもしれません。
例えば私の地元だとペットは合同火葬のみ。
個別火葬をしたいなら民間サービスに依頼するしかありません。
ところが横浜市は合同火葬と個別火葬から選べます。
持ち込み方だって全然違います。
地元は段ボールに入っていれば大丈夫。
段ボールのサイズ指定はなし。
ところが横浜市はサイズ、持ち込み方が厳格に決められています。
このように火葬方法、持ち込み方、料金などすべて自治体ごとで異なります。
気持ちよくペットを見送るためにちゃんと調べて斎場を決めてください。
合同火葬と個別火葬の違い

戸塚斎場のペット火葬を元に合同火葬と個別火葬の違いをまとめます。
(先ほども書いたように各自治体によってルールが異なります。詳細はお住いの自治体HPで調べてください)
横浜市営斎場のペット火葬の違い
項目 | 合同火葬 | 個別火葬 |
---|---|---|
お別れ | 指定場所に安置 | ご焼香あり |
回収サービス | あり | なし |
火葬方法 | 他のペットと一緒 | 1体ずつ |
遺骨の返却 | なし | あり |
供養先 | 合同墓地 | 飼い主による |
費用 | 3,000円 | 10,000円~ |

遺骨を持ち帰りたいなら個別火葬。
それ以外は合同火葬にする人が多いみたい。
金額もだいぶ違ったよ。
ペットの合同火葬
合同火葬は拾骨や遺骨の返却はありません。
他のペットと火葬され、遺骨は合同墓地や供養塔に納骨される合同火葬。
納骨日は斎場スタッフに聞けば教えてくれます。
霊園の開放時間であればいつでもお参りできます。
また、霊園次第ではありますが合同供養祭などが定期的に執り行われます。
自宅でなんとなく骨壺を置いておくより、しっかり供養してもらえるのが合同火葬のいいところですね。
さらに費用が安く経済的負担が軽いのもメリットのひとつ。
斎場によってはオプションで回収サービスを設けているので遠方からでも利用しやすいでしょう。
合同火葬は予約不要のところが多く、開場日・時間内であればほぼ当日火葬。
お別れは斎場の指定場所に段ボールのまま安置。
受付で費用3,000円を支払うと引き取ってもらえます。
ペットの個別火葬
個別火葬はお焼香、別れの時間、お骨上げ、遺骨の返却があります。
予約制で枠が空いていれば当日火葬も可能。
ただし、午前中が個別火葬で午後が合同火葬のように時間が決まっているのでいきなり持ち込むのはやめましょう。
料金は段ボール、ペット、副葬品を含めた重量で変わります。
1キロ以上5キロ未満だったウシの火葬費は20,000円でした。
料金には骨壺代が含まれています。
対応してれるスタッフは1名でした。
当日の流れは後述します。
ペットの遺骨どうする?

個別火葬をすると遺骨をどうするか悩む飼い主がいると思います。
骨壺のままずっと管理しても法律上問題ありません。
しかし、いつまで管理できるかという不安が残ります。
うちは49日か1周忌のタイミングで庭に散骨するつもりです。
遺骨をそのまま埋葬すると土に還るには4年以上かかるみたい。
より早く自然に還すには遺骨を砕いてパウダー状にしてから散骨するといいみたいです。
敷地内にペットの遺骨を埋葬または散骨するのは法律的に問題ありません。
埋葬する場所がない、遺骨を砕くなんてできない。
そういう方は霊園の合同墓地や供養塔に埋葬する人が多いです。
霊園によっては遺骨を砕いて散骨する形式で埋葬するところもあります。
費用は1体につき1万円~。(霊園やプランによって費用は変わる)

いつかはペットの遺骨を手放さなきゃいけない。
だったら最初から合同火葬にして供養してもらう。
っていう飼い主さんがいるのも納得できるね。
横浜市営のペット火葬を利用した感想

戸塚斎場のペット火葬は「家族だけでそっと見送ってあげれたらいい」と思っていた私たちにピッタリでした。
以下、当日の流れと感想です。
電話予約は淡々としています。
一通り説明を受けて質問をすればハキハキと答えてくれました。
当日は安置所に段ボールを置いて受付を済ませます。
しばらく待合室で待機。
名前を呼ばれたら別室に段ボールを運び、重量計測をしました。
簡素で静かな空間です。
再び受付に戻って費用を支払いました。
このとき口頭で段ボールに入れてはいけないものがないか確認しました。
支払いは現金のみ。
ウシのことを「猫ちゃん」と呼んでくれて気遣ってもらえている感じがします。
再び待合室で待機。
スタッフが迎えにくるので一緒に別室へ移動します。
「こちらで最期のお別れとなります。」
説明を受けてお焼香を済ませ、段ボールをあけて最後にみんなで声をかけながら撫でました。
青い番号札を渡され、火葬が終わるまで待ちます。
待っている間は外に出かけてもいいと言われたので昼食を取りに出かけました。
50分後に戻り、待合室にいると5分ほどでスタッフの迎えがあり別室へ移動。
トレーに乗った遺骨と大と小の骨壺が用意されています。
大はそのまますべての遺骨が納めれるけど、小は少し砕いて入れることになるそう。
「どちらの骨壺にしますか?」と言われ、息子が大を選びました。
箸を2膳渡されたらお骨上げをします。
本来は2人1組で行いますが、スタッフの指示はないし、骨の数が多かったので1人1つずつお骨上げしました。
ペット火葬のマナーは人それぞれなのでなんでもいいと思ってる。
足、背骨、肋骨、歯、頭蓋骨、喉仏の順で納めていきます。
細かい骨はトレーを持ち上げてザーッと入れました。
箸では拾えないような細かい遺骨はスタッフがハケで丁寧に骨壺へ。
骨壺をテープで密閉して骨袋へ入れてもらい手渡されました。
担当スタッフにお礼を伝えて車に乗り込み、そのまま自宅へ。
ペット火葬の駐車場は4台。
午前中は個別火葬のみだからか土曜日でも駐車できました。
駐車料金はかかりません。
横浜市ペット火葬のご案内(外部サイト)

横浜市以外の人は自分の自治体HPから確認してね?
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