唐突ですが、私の幼少期は「鼻血」なしには語れません。
友達が遊びに来て、座って話してただけでTシャツが血まみれに~。
朝起きて、枕とシーツが血の海~。
鼻血が完治して、今までの生活は異常だったんだと知った、6歳の夏~。
とまぁ、小学1年生まで鼻血と共に生活していました。
そして時は流れて、現在一児の母となり、ふと思いました。
息子が同じように、豊富な鼻血経験を味わうことになったらどうしよう?
ひょっとしたら世の中には、鼻血が止まらなくて悩んでいる人がいるのでは!?
当事者だったころは何とも思わなかったのですが、この年になって「誰かの役に立てるのかも」と思い立ち、記事を書きました。
あくまで私の経験ですが、同じように鼻血に悩んでいる方の役に立てれば幸いです。
【もくじ】
いつも片方から鼻血が出るから異常とは限らない
「鼻血」と検索すると「片方」「毎日」というワードが、数多く検索されているようです。
やっぱり鼻血で悩んだり、不安に感じている人がいるんですね。
私はいつも、右側から鼻血が出ていました。
理由は簡単で、右側の鼻の粘膜が弱かったからです。
頻度が多い鼻血を調べると、「ガン」とか「白血病」とか不安を煽る記事もありますが、必ずしもそうではありません。
大事なのは憶測することではなく、病院で検査してもらうことではないでしょうか?
週1の鼻血なら耳鼻科か耳鼻咽喉科へ行こう
これが完治方法の第一歩。
まずは病院に行きましょう!
原因があって出血しているわけですから、専門医に診てもらうのが一番です。
たかが鼻血、されど鼻血。
成人だった場合、自然に完治するものではありません。
病院に行くのが面倒だとか、怖いという気持ちもわかります。
私も6歳の頃は、「もうそういう体質だと思っていいんじゃね?」って考えていました。
鼻血がある生活が当たり前だったし、服は汚れるけど、洗濯するのは母親だし……みたいな(笑)
でもね、出血しない生活って本当に楽ですよ?
鼻血の呪縛から解放されて初めて「あぁ、これが普通か」と、ティッシュを大量に持ち歩かなくて済むのは新鮮でした。
是非、病院で検査をしてもらいましょう。
子供は成長期に鼻血が出やすくなる
- 乾燥しやすい時期は粘膜も乾燥して出血しやすい
- 鼻をほじったり、ティッシュを入れるなどして粘膜が傷つき出血
- 子供はウイルス耐性が低いから粘膜が傷つきやすい
鼻血の原因の多くは、「乾燥」と「外傷」です。
寝ている間に出血しているのは、就寝中無意識に鼻をこすったり、ほじったりしている可能性が考えられます。
更に子供は、風邪によって鼻血が出やすくなることがあります。
風邪をひくと、鼻の粘膜が炎症を起こし、簡単に出血しやすい状態になります。
まだウイルス耐性が低い子どもは、鼻血になりやすいというわけです。
改善策は、成長すること。
成長と共にウイルス耐性もつき、粘膜も強くなります。
子供の鼻血は自然に完治する可能性があります。
私ほどではないですが、弟も幼少期に鼻血が出やすいことがありました。
しかし徐々に回数が減り、そのうち血が出ることもなくなりました。
これは子どもの成長期特有の鼻血だったのでしょう。
鼻の粘膜を焼いて鼻血が出なくなった
- 当時、2日に1回は出血していた
- 薬でも治らないため粘膜を焼いた
- その日から鼻血に悩まされることがなくなった
2回目の診察で鼻の粘膜を焼いて完治
あまりにも鼻血の頻度が多く、心配になった母親に連れられて小学1年生(当時6歳)の私は近所の耳鼻科へ。
【1回目の診察】
子供の成長期には、鼻血が出やすくなることがあります。
塗り薬にして様子を見ましょう。
またすぐ鼻血が出るようなら来てください。
【2回目の診察】
薬を塗布後、3日連続の鼻血に加え、1日に3~4回も出血したため再度受診。
粘膜を焼けば、鼻血はとまりますよ。
鼻の粘膜を『焼く』!????
火で焼くっていう『焼く』なの??
母と私の頭の上に「?」マークが。
お願いします。
『焼く』ってどんなことするのか知らないまま、お願いするなよぉ~~!!
細かい説明もないまま、鼻の粘膜を焼かれることになった私は、不安で仕方ありませんでした。
「ちょっと痛いだけだから、我慢してね。」と看護師さんになだめられながら、顔を手で固定された私。
先生がピンセットを鼻に突っ込んだと思ったら、何かズルズル出てきた!
それは10センチ以上はあるだろう、白っぽいホルモンみたいな何かの塊。
しかも2本。
鼻から想像だにしなかった異物が出てきたことに、6歳児も唖然。
自分の鼻がどうなっているのか、恐怖でしたね。
処置後に聞いた話によると、これは血やウイルスの塊なんですって。
見た目が超グロいです。
鼻の粘膜を焼くってどれくらい痛い?
無麻酔で、6歳の私が涙ぐむ程度に痛いです。
看護師さん曰く「大人でも泣くくらい痛いのに、よく頑張ったね!」と褒めてもらいました。
多分、痛み耐性が人一倍強いんだと思います。
こういうと「なんだ、そんなものか」と思うかもしれませんが、激痛です。
インフルエンザ検査で、綿棒を鼻の奥に突っ込まれますよね?
あれに「焼き切る」能力を付け足した感じっていうと、分かりやすいかと思います。
粘膜を焼くためのレーザー装置を、鼻の奥に突っ込まれた瞬間激痛がはしり、バチバチと本当に焼き切っているのが分かります。
看護師さんの「ちょっと痛い」なんて嘘!!
裏切られた感じもしつつ、持ち前の負けず嫌いにより、必死に痛みに耐えました。
だから涙ぐむ程度で済んだのです。
焼く回数自体は数回。
長時間の激痛ではないのがせめてもの救いでした。
当時は麻酔なしで焼きましたが、ネットで調べると今は粘膜の表面麻酔ってのもあるようで、痛みがない処置も可能だそうです。
医学の進歩はすばらしいですね。
かかりつけの病院へ、麻酔の有無を聞いてみると安心できます。
そして、この日を境に鼻血はピタリと治まりました。
激痛に耐えて約30年経ちますが、一度も鼻血が出たことありません。
今はあの痛みに耐えてよかったと思っています。
鼻の粘膜を焼いた後は触らない
鼻の粘膜は日帰りです。
日常生活に支障はありません。
処置後は鼻に詰め物をされて、1週間程度触らないように気を付けましょう。
ちなみに私は、夏休み明けの始業式後に粘膜を焼きました。
翌日から普通に登校しました。
鼻血の正しい止血方法
- 圧迫止血をする
- 止血中は座って前屈み体勢になる
鼻血の圧迫止血方法
小鼻を圧迫することで、止血ができます。
鼻血の出血個所は、意外と浅いです。
鼻の穴から約1~1.5センチの「キーセルバッハ部位」。
9割はここから出血していますから、ここを圧迫します。
20分以上、圧迫止血を行っても血が止まらない場合、かかりつけの耳鼻咽喉科などに電話で状況説明をしてください。
残り1割の異常な出血の可能性が考えられます。
鼻血とはいえ、1時間以上出血すると貧血やめまいが起こるので、侮らないようにしてください。
止血中は座って前屈み体勢になる
血は鼻から出るような姿勢を保ちます。
横になるのはやめましょうね。
血が喉から気管や食道へ流れて、気持ち悪くなり、嘔吐することがあります。
どうしても横になる場合は、リクライニングなどで頭を高くして横向きにして気道確保するように。
鼻血は鼻から排出し、ティッシュで受け止めましょう。
ティッシュは鼻に詰めないように。
余計に粘膜が傷つき、鼻血が悪化します。
指で小鼻を抑えて、圧迫止血をしつつ、垂れてきた血をティッシュで受けます。
もし血が口に行ってしまったら、口から吐き出し、口内は水でゆすぐと気分を悪くするリスクは下がります。
子供時代に鼻血が止まらない まとめ
- いつも右側から鼻血がでていた
右側の鼻の粘膜が弱かった - 鼻血頻度が多ければ、耳鼻咽喉科や耳鼻科へ行こう
- 子供は鼻血が出やすい
ウイルス耐性が低く、鼻の粘膜が炎症しやすい
成長と共に鼻の粘膜は強くなる - 鼻の粘膜を焼いてから30年、一度も鼻血が出ていない
麻酔なしで粘膜を焼くのは本当に激痛!
今は表面麻酔してくれる病院もある
日帰りできる - 鼻血が出たら、座って小鼻を20分程度抑え止血する
子供の鼻血は親が驚くかもしれませんが、成長と共に改善することもあります。
余りに頻度が多いようなら、病院にいって検査。
鼻の粘膜を焼くのは痛いですが、麻酔もありますよ?
鼻血のない生活万歳!