愛車から突然「ゴォォォ」という異音が車内に響きました。
その音はかなり大きく、運転席と助手席ですら声を張ってしゃべらないと聞こえづらいほどです。
異音の原因はハブベアリングの劣化でした。
現在はハブ交換したので異音問題は解決してます。
この記事はハブ交換の振り返りです。
修理している話は各リンクから記事へ飛べるので詳細を知りたい方はご覧ください。
あなたの車から同じようなノイズがあるならハブベアリングの交換で解消するかもしれません。
【もくじ】
異音を放置するのはキケン
ハブベアリングの異音を放置したらどうなりますか?
ずっと放置すると最悪、走行中にタイヤが外れます。
あと車両火災が起こる可能性がありますね。
ディーラー担当者が言うには異音を放置し続けるのはとても危険だそうです。
「マジか」と思いながらもネットで調べると車軸回りの異音が原因で火災が発生した事例を見つけました。
異音で済ませるレベルじゃない。
国土交通省の『ホイール・ベアリングの点検整備により車両火災を未然に防ぎましょう』の添付資料によると、平成22年には車両・車軸不良による火災事故が10件あったそうです。
以下のように注意喚起もしています。
(前略)
③日常点検や走行時にABS警告灯の点灯、車軸まわりの異音やガタ、ハンドルの違和感などが見られた場合はホイール・ベアリング関連の異常が発生する前兆現象の可能性がある。これらの前兆現象を放置すると、車軸や車輪周りに種々の不具合が発生し、車輪脱落、走行不能の原因となり、最悪の場合にはホイール・ベアリングが焼き付き、車両火災に至る恐れがある。加えて、ブレーキ欠陥等の重大な故障が発生する可能性もあるため、速やかに点検整備の実施が必要である。
(後略)
引用元:平成22年度『ホイール・ベアリング整備不足による車両不具合について』
ハブベアリングの役割とは?
ハブベアリングは機械を動かすときに発生する熱や摩擦を軽減するために存在します。
要は車がスムーズに走るために必要なパーツってことですね。
使われている場所はタイヤホールを接続する金具部分です。
お店でタイヤ交換をする人にとってはあまり目にしたことがない部分かもしれません。
1本のタイヤにつき1つのハブベアリングがついています。
車1台で4本のハブベアリングが必要です。
車の異音ってどんな音?
ガァァやゴォォという耳障りなノイズです。
しかも走行速度によって音の大きさが変わりました。
時速40キロ以下だとほぼ異音は気になりません。
"ガー"と部品が擦れる音がややするほどです。
時速50キロを超えるとうるさく感じはじめ、さらに速度を上げるにつれ"ガァァァ"や"ゴォォォ"といった音が大きくなりました。
車内はうるさいけれど車外だとノイズが聞こえません。
異音を気づきやすいのは高速道路です。
80キロで走行すればノイズが発生しやすくなりますからね。
ハブベアリング劣化の可能性があります。
毎日車に乗る人ほど異音に気づきにくい
メカニック曰く、異音に気づいて点検や整備に来る人はマシなんだとか。
なんと多くの人は異音に気づかないというのです。
特に車に乗る頻度が高い人ほど気づきにくいと言います。
理由は耳が異音に慣れてしまうから。
車の異音は最初から大きなノイズを発するわけではありません。
小さな音から始まり、徐々に大きくなっていくのが一般的です。
毎日車に乗っていると、小さい音から大きな音になっても耳が慣れてしまい「雑音」として脳が処理します。
線路や交通量の多い道路沿いに引っ越した当初はうるさいと感じてもしばらくすると気にならなくなる、なんて経験ありませんか?
これと同じ現象により車の異常に気付きにくくなるというわけです。
確かに異音に気づいた2018年はすでに大きな音がしました。
普段から私が週2~3回、旦那は週末しか運転しません。
乗車する機会が少なかったからこそ気づけたのはあり得るかも。
ハブの交換時期はいつ?
一般的に10万キロという意見が多いようです。
軽自動車コンパクトカーだと設計的にベアリングが小さく、比較的劣化しやすいと言われています。
だから軽自動車は10万キロ前後でハブ交換はよくあること。
その一方で"7万キロで交換した"と言う人もいれば、"20万キロ超え"なんて人も。
確かに愛車は16万キロオーバーで異音が気になりました。
また、車種や車の乗り方や所有者の考え方によって交換時期が違います。
低い車高にしたり、大きなホイールを付けている場合はハブベアリングの負担が増すので劣化が進みやすくなるでしょう。
10万キロはあくまで目安であり、実際は乗り方が大きく関係します。
ハブベアリングを長持ちさせたいなら足回りに負担をかけないことが重要です。
交換費用の相場
1輪分で1万円から5万円が相場ですが、車種や工賃によって金額は変わります。
ハブベアリングのフル交換なら10~20万円の支出は覚悟したほうがいいでしょう。
さらに数社の見積もりを比較したほうが品質、価格ともに安心ですね。
ハブベアリング交換DIYはほぼ不可能
ハブベアリングを外すには業務用プレスを使うため設備がない環境で作業はできません。
プロに任せましょう。
ハブベアリング交換費用はどこが安い?
安さを求めるなら見積もりを取って比較しましょう。
うちの場合は3本のハブ交換費用の中ではディーラーが最安値でした。
ただし2019年10月からの消費税増税前であることや、物価がそこまで高くない時代だったってのもあります。
安心をとるなら純正部品を使うディーラーがいいですよ。
費用まとめ
時期 | 委託先 | 修理・点検 | 費用 |
---|---|---|---|
2018年 | 異音に気づく | - | |
2019年 | ディーラー 地域密着型カーショップ スーパーオートバックス | 無料点検 | 0円 |
2019年6月 | ディーラー | リア右ハブベアリング 交換 | 22,517円 |
2020年5月 | ディーラー | 法定点検 異音の原因はハブと診断 | 16,500円 |
2020年6月 | ディーラー | フロント左ハブベアリング 交換 | 38,874円 |
2021年4月 | スーパーオートバックス | ショックアブソーバー 4輪分交換 | 104,328円 |
2021年6月 | スーパーオートバックス | フロント右ハブベアリング 交換 | 32,285円 |
修理費用 | 214,504円 |
3つのハブ交換とショックアブソーバーにかかった費用総額は214,504円となりました。
やはり足回りのメンテナンスは数が多いので高額ですね。
3社で無料点検しても原因を特定しにくい車の異音
異音の原因特定のため下記の3社で無料点検してもらいました。
①スバルディーラー
②地域密着型カーショップ
③スーパーオートバックス
「走り出すと"ゴォォォ"と地鳴りのような異音が車内に響く。異音は前の席から聞こえてくる気がする」
と伝えたところ各社の見解はバラバラでした。
3社の点検結果
ハブベアリング | ショックアブソーバー | |
---|---|---|
ディーラー | 交換時期 | 無回答 |
地元密着型 | 異常なし | 劣化の可能性あり |
スーパー オートバックス | 歪みあり | ボロボロ |
プロですら特定できないのに素人はどうしたらいいんだろう?
もしかしたら3社ともに無料点検だったので特定が難しいのかもしれません。
それに走行距離16万キロオーバーではどこが劣化していてもおかしくないんですよね。
ひとまず指摘されたハブベアリングとショックアブソーバーをしらみつぶしに交換することにしました。
ちなみにリア右のハブ交換を済ませたあとにディーラー点検を受けました。
「タイヤ軸のハブベアリングより発生しています」と診断されたため、ショックアブソーバーを含む足回りを整備。
異音が直った時点でひと段落させるつもりがほぼ交換となりました。
振りかえると4つまとめて交換したほうが手間もお金も安上がりだったかもしれません。
ちょっぴり後悔。
でもこれでも安く済んだ方だと思います。
車を乗りつぶそうと思うとメンテナンスはある程度かかるものを割り切りが必要です。
修理しないなら車を乗り換えを検討しよう
整備不良による事故を起こすと保険金が適正額払われないデメリットがあります。
まずは点検して見積もりを。
修理費に納得できないなら乗り換えを検討するのも一つの手です。
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車の不具合を放置すると違反になるし、車両火災になるわ、保険が使えないと良いことは何一つありません。
異音に限らず車からのSOSを感じたらまず点検が大切ですね。
信頼できるショップに持ち込みましょう。
では、また。