
いつもふるさと納税はワンストップ特例制度で申告しています。
最初はよくわからなかったけどやってみるとすごく簡単でした。
今回はふるさと納税初心者に向けてワンストップ特例制度についてまとめます。
画像付きだから一緒に書き進めることができます。
【もくじ】 [非表示]
ワンストップ特例制度が使えない

最初に誰でもワンストップ特例制度を使えるわけではありません。
以下の4つのうち1つでも当てはまったら確定申告で控除や還付申請をしてください。
- 寄附自治体が6つ以上ある
- 期日までにすべての自治体へ申請書を提出できなかった
- 医療費控除の申告が必要
- 年内に不動産を購入した
①寄附自治体は5つまで
ワンストップ特例制度のルールとして「寄附先は5つまで」となっています。
ふるさと納税は1月1日から12月31日の1年間が区切りです。
その期間内で寄附する自治体数が5つまでならワンストップ特例制度が利用できます。
寄附回数ではなく、寄附した自治体数ですので間違えないようにしてください。
例えばABCDEにそれぞれ2回ずつ寄附しても5自治体、ABCDGFは6自治体となります。
②期日までにすべての自治体へ申請書を提出できなかった
寄附したすべての自治体に申請書を提出する必要があります。
もちろん期日は厳守です。
基本的に寄附した翌年の1月10日までとなっていますが、自治体によってはもっと早く締め切ることもあります。
③医療費控除の申告が必要
④年内に不動産を購入した
ワンストップ特例制度は確定申告をされると無効化してしまいます。
医療費控除や住宅ローン減税を受けるには確定申告が必須。
つまり「ワンストップでやったからいいや」と確定申告をすると、ふるさと納税の寄附金は控除や還付の対象外扱いとなります。
確定申告するとわかっているならワンストップ特例制度を使う意味はありません。
ワンストップ特例制度の必要書類

ワンストップ特例制度での申告には2つの書類が必要です。
- 寄附金税額控除に係る申告特例申請書
- 本人確認書類
寄附金税額控除に係る申告特例申請書
この申請書に本人確認書類を添付して寄附先の自治体窓口へ送付すると寄附先の自治体経由で控除の申告ができます。
申告特例申請書の入手方法は2通りあります。
ひとつは寄附先から受け取る、もうひとつは自身でダウンロードして印刷です。
受け取り方はふるさと納税サイトによって異なります。
楽天ふるさと納税は寄附画面で「ワンストップ特例制度を利用しますか?」に対して「はい」の選択をすると受領証明書とともに登録情報を記載した申請書を送付してくれます。
出典元:楽天市場(外部サイト)
ふるなび、さとふる、ヤフーのふるさと納税などはマイページから会員登録情報が記入された特例申請書をマイページからダウンロードします。
申請期日を過ぎるとダウンロードできなくなるので早めにやりましょう。
何らかの理由で万が一申請書を書き直す場合はまっさらな特例申請書をダウンロードする方法があります。
特例申請書をダウンロード(外部サイトへ)
本人確認書類
- マイナンバーカードの両面コピー
- 通知カードまたは住民票+運転免許証またはパスポート(計2点のコピー)
- 通知カードまたは住民票+健康保険証・年金手帳・提出先自治体が認める公的書類のうち2点(計3点のコピー)
書類はすべて白黒コピーで大丈夫です。
運転免許証の裏面に住所変更などの情報が記載されている場合は両面コピーしましょう。
本人確認書類は寄附先自治体から送付される添付書類を貼り付ける箇所または用紙があります。
どこに貼るか、どのように貼るかは自治体によって異なります。
詳しくは説明書が同封されているので指示に従って添付してください。
特例申請書の書き方

前提として同封されている特例申請書の書き方に従がってください。
まっさらな申請書なら青と赤で囲っているところに記入していきます。
一部記載済みの申請書であれば未記入欄のみ記入しましょう。
ふるさと納税サイトによって多少の違いがありますが、楽天ふるさと納税でワンストップ特例制度を利用すると申し出た申請書なら赤囲いのみを記入します。
記入前に注意点が2つあります。
ひとつ目は控除をする人の住民票の情報を書くこと。
ふるさと納税サイトのID、支払い名義が控除する人と同一人物でなければいけません。
申請書も同じように控除者の上表を正しく書きましょう。
そして訂正するときは二重線を引き、訂正印を押すことです。
修正テープなどは使ってはダメですよ。
では書き方を細かく説明します。
日付は記入日を書きます。
「〇〇殿」の欄には寄附先の市町村に「長」を付けて書きます。
例えば"横浜市"なら"横浜市長"ですね。
住所、氏名、フリガナ、性別、生年月日には住民票に登録してある情報を書きましょう。
電話番号は日中でも連絡がとれるものが好ましいです。
なにか問題があったらこの番号へ連絡がきます。
マイナンバー通知カードまたはマイナンバーカードに記載されている12桁の数字を個人番号、またはマイナンバーへ記入。
寄附金額には自治体に寄附した金額を書きます。
確定申告する必要がない人は上の□に✓。
年間の寄附先が5自治体以下であれば下の□に✓。
両方✓ができない方は確定申告でふるさと納税の控除や還付申請をする必要があります。
受付書には自分の住所、氏名を記入します。
メールやサイト上で受付完了のお知らせをしてくる自治体だと省いてたりします。
印鑑はシャチハタは使えません。
そもそも印鑑不要ってこともよくあります。
返信用封筒を用意しよう

返信用封筒が同封されていたらそのまま使いましょう。
料金受取人払郵便であれば切手は必要ありませんし、送付先もすでに書かれています。
なければ自分で用意します。
A4用紙を三つ折りにして封入できる「長3封筒」か「洋長3封筒」がいいでしょう。
100均で買えます。
定形郵便物は50g以内なら110円の切手代がかかります。
(2024年9月30日までは25g以内84円、50g以内94円です)
送付先がわからない
ふるさと納税業務を外部へ委託している自治体は多いです。
そのため寄附先の自治体所在地と申請書の送付先が違うことがあります。
送付先がわからないときは寄附先自治体の公式HPから確認する、もしくは電話で問い合わせましょう。
公式HPなどから封筒をダウンロードできることがあります。
また、さとふるでは送付先の住所を検索できます。
さとふるで特例申請書の送付先を調べてみる(外部サイト)
記入漏れやミスがあったらどうなる?

対応は自治体によって違います。
私は2回記入ミスをしたことがあります。
1回目は電話で連絡があって再郵送された書類を訂正して再送付。
2回目はインターネット上で訂正申請をしました。
書類でのやりとりは申請期日が迫っていると焦ります。
ミスがないように何度も確認したほうがいいですね。
よくやりがちなミス
・記入ミス、記入漏れ
・押印にシャチハタを使っている
・2か所の✓がない
・本人確認書類が足りない
・運転免許証やパスポートの有効期限が切れている
・申請書の必着日を過ぎている
よくあるミスなので最終確認をするようにしましょう。
オンラインなら最短で申請できる
マイナンバーカードを持っている寄附者とサービスを導入している自治体に限り、ネット上で申請できる「ワンストップ申請オンラインサービス」があります。
書類のやり取り不要。
郵送の手間が不要。
最短で申請できる。
といったメリットがあります。
ふるさと納税サイトや専用アプリから申請します。
やり方は各サイトで違うためそれぞれ確認してください。
多くの人に利用されている4つのふるさと納税サイトを紹介
楽天とYahoo!の特徴は普段使いのネットショッピングと同じIDで利用できることです。
ふるさと納税のために新たに会員登録する必要はありません。
使っているIDから寄附できます。
楽天ふるさと納税をチェックしてみる(外部サイト)
ヤフーのふるさと納税をチェックしてみる(外部サイト)
「さとふる」「ふるなび」は初心者でも使いやすい、わかりやすいのが特徴です。
ふるさと納税制度に特化したサイトですからかみくだいた説明や丁寧なサポートシステムがあります。
それでもわからないことがあれば気軽に問い合わせましょう。
なお、Yahoo!ショッピングの中にも「さとふる」「ふるなび」が入っています。
ヤフー会員はヤフーのふるさと納税を経由すると既存のIDで寄附することができます。
さとふるをチェックしてみる(外部サイト)
ふるなびをチェックしてみる(外部サイト)
サイト名 | 参加自治体数 | 掲載返礼品数 | 特徴 |
---|---|---|---|
楽天ふるさと納税 | 約1,700 | 50万点以上 | 楽天会員は新規登録不要 |
Yahoo!ショッピング | 約1,700 | 78万点以上 | Yahoo!会員は新規登録不要 |
さとふる | 約1,300 | 68万点以上 | 説明やサポートが充実 ヤフーのふるさと納税から利用可 |
ふるなび | 約1,400 | 47万点以上 |
申請後に引っ越しや結婚をしたら変更届出書を提出する

結婚や引っ越しで個人情報が変わったら必ず利用したふるさと納税サイトに従って手続きしてください。
アプリやオンライン上での手続きで済むことがあります。
書類での手続きなら"申請事項変更届出書"を寄附先自治体へ提出してください。
自治体の方で訂正してくれます。
届出書の必着日は寄附した翌年の1月10日までですが、自治体によって期日が違うことがありますので要確認。
申請事項変更届出書、変更部分が確認できる本人確認書類を郵送しましょう。
わからないことがあれば寄附先自治体へ問い合わせるのが確実です。
もし申請内容が変わったのに放置すると、情報の相違があるとして受理されない可能性があります。
受理されないと確定申告をしなくてはいけません。
用紙はこちらからダウウンロードできます。
寄附金税額控除に係わる申告特例申請事項変更届出書(外部サイト)

うちはいつも通知カードと運転免許証で申請してます。
ちゃんと受理されたかをメールなどで確認することも忘れずに。
ではまた。