油壺マリンパークは神奈川県の三浦半島にある水族館で、開館は昭和43年4月27日とかなり歴史も長いです。
私たち夫婦も過去に1度この場所を訪れたこともあります。
ところがある日、Twitterで「油壺マリンパーク閉館」のニュースを見かけました。
懐かしいのと寂しさも相まって閉館する前に……という騒動にかられ、行ってきました!
というわけでタイトル通り『油壺マリンパーク見納めに行ってきた』というお話です。
子連れ目線でまとめていますので小さいお子さんがいる方は出かける前に一読してみてください。
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【もくじ】
油壺マリンパークの閉館理由とその後
「施設の老朽化により管理維持が難しい」
(前略)
引用元:お知らせ 京急油壺マリンパークの閉館について
しかしながら、建物や設備の老朽化が著しく、これ以上の維持管理は困難であると判断し、このたび、閉館することといたしました。なお、動物類については、他の施設と受け入れに関する協議を進める一方で、閉館後も、飼育・施設管理に必要な要員・体制を維持し、すべての動物類の移譲を完了するまで、責任をもって対応してまいります。
(後略)
というわけで開業から53年の歴史に幕を下ろすそうです。
閉館日は2021年9月30日(木)。
行ってみると分かるんですけど、確かに歴史を感じる建物が多いので閉館理由としては仕方ないと感じました。
生き物は他の施設などに譲るとうことで、ひょっとしたらどこかで見かけることができるかもしれませんね。
詳しくは後述しますが、パッと見水族館なんですけど実はフクロウとかモモンガとか小動物もいるんですよ。
園内のすべての生き物が大切に扱われますように。
油壺マリンパークの感想レポ
「カワウソ可愛い、距離が近いショー」
- コロナ禍で制限されているコーナーがあって残念
- 貴重な標本展示
- 魚が泳ぎまわる回遊水槽
- 可愛い小動物たち
- 魚、イルカ&アシカのパフォーマンス
- ドッグランもある
コロナ禍で撤去されて残念
「海水生物とのふれあいコーナー」
「こんな時代だし、絶対なくなってるんだろうな~」と諦めていたもののやっぱり撤去されているのを見るとショックでした。
なんせ夫婦思い出の場所だったので。
10年前に来たときは入口を入ってすぐ脇にあったのがふれあいコーナーがありました。
ヒトデに小魚、おとなしい性格のネコザメなどが浅い水槽に入っていて手に乗せたり、触れたりできたんです。
サメが大嫌いな旦那とはしゃいだなぁ。
閉館前にもう一度はしゃぎたかった……。
10年前と同じ場所には「コロナの影響によりご利用いただけません」的な看板とそこにいた生き物たちはいなくなっていました。
コロナ禍により貸し出ししないもの
マスク着用は必須、入館時には体温確認があります。
またベビーカー、車いすの貸し出しは中止となっています。
利用したい場合は持参となります。
油壺マリンパークでは新型コロナウイルス感染防止策を講じているため、あらかじめ公式サイトを確認しておくことを強くお勧めします。
メガマウスにダイオウイカ!?
珍しい深海魚の解剖や展示が見られる
深海魚好きや珍しい海水生物が好きな方は必見。
深海に棲む大きな口がチャームポイントのメガマウスシャークという希少なサメのはく製を骨格標本や学術解剖のドキュメンタリー映像と一緒に展示してあります。
メイン施設の中央部にあって目を引きます。
他にもダイオウイカのメスの個体も同じように学術解剖の映像と液浸標本などを公開してあります。
圧巻のパノラマ水槽
「サメが悠々泳ぐ回遊水槽」
メガマウス展示の上階にあるのが油壺マリンパークならではの回遊水槽です。
360度見渡す限り水槽を泳ぐ魚やサメを心行くまで見ることができます。
特に目を引くのがサメたち。
可愛い顔立ちのレモンサメ、獰猛なオオメジロサメ、全長3mを超える強面のシロワニ、ノコギリ状の鼻が特徴のノコギリエイなどが展示中でした。
意外とここでしか見られないサメが多いんですよ。
レモンサメは全国で7か所の水族館でしか見ることができず、関東だと茨城県アクアワールド・大洗とココだけ!
オオメジロサメはココと沖縄県美ら海水族館だけ!
ノコギリエイに至っては北海道の登別マリンパークニクスと油壺マリンパークだけ!
ね?こういうの知っておくと希少さが伝わりやすいかな?
水槽底をよく見るとサメの歯があちこちに落ちてて「スゲー」ってなります。
多くの魚が群れを成して泳いでいるところにサメを入れて食べられないか心配になりますが、決まった時間に餌を与えているので食べられることは滅多にないそうです。
回遊水槽の食事シーンは1日に数回見ることが可能。
柱に時間案内が貼ってあるので事前に確認しておくといいですね。
飼育員さんのガイド付きで大迫力のサメの食事は大人から「おぉぉ…」声が上がるほど楽しめます。
間違えてサメが泳いでいる魚を食べないかとハラハラしていると、やっぱりサメの食事から逃げ遅れてヒレをかじられてる子がいたりしてました。
サメ以外の魚たちに取っては命がけの食事のような……。
観覧する際は前の方に小さなお子さん、大人は後ろで見るのが個人的にベストかと。
しゃがんでいたとしても大人が前だとどうしても邪魔になってしまいます。
幼児連れ注意点
ベビーカー用スロープなどはない
移動手段は階段オンリーです。
スロープやエレベーターはないのでベビーカーをお持ちの方は折り畳み担ぐことになります。
それともうひとつ。
小さなお子さんの手を絶対に離さないでください。
実際に私が行った際に見かけた光景なんですけど、2歳くらいの幼児がひとりで階段をおりようとしていまいした。
幼児が転ぶ瞬間、来場者の悲鳴と両親の叫びが館内に響き渡りました。
幼児は1段転んだだけで事なきを得ましたが、一歩間違っていれば顔面から階段を転げ落ちるところです。
油壺マリンパークの館内照明は薄暗いので特に足元注意が必要。
また、階段は上り用と下り用の2か所あるため勝手に幼児が階段へ向かうこともあります。
この子は階段をおりたお兄ちゃんについていこうとしていました。
土日は特に人が多いですし「必ず小さなお子さんから目を離さない・手を離さない」を心がけて欲しいです。
キュートな存在
「カワウソファミリー」
じゃれ合う姿が可愛いコツメカワウソファミリーがいます。
透明な水槽だから撮影がしやすい!
活発に動き回っている瞬間が見れてラッキーでした。
さらにカワウソファミリーの裏には「かわうその森」という散歩コースがあり、小川と緑に囲まれた森の中にはホンシュウモモンガやフクロウが展示されています。
どちらも夜行性なので昼間は気配がなく、見つけにくい。
小川にはウグイやヨシノボリ、オイカワやギンブナといった田舎育ちなら馴染みのある魚もいます。
さらに奥には田んぼが。
シオカラトンボを見てはしゃぐ子供たちを見ていると「ド田舎生まれの私にとってはどこにでもある風景でも、都会育ちの子供たちにとってこれが新鮮なのか」と物悲しくもなりました。
イルカやアシカパフォーマンスショー
「魚も頑張ってます」
ショーは1日に数回屋内で行われています。
施設はこじんまりしているものの、その分間近に見ることができて迫力があります。
ショーの内容はどの時間帯でも同じものですから、あらかじめ見る時間帯を決めておくといいでしょう。
なお、ショーの最中は薄暗くなりますので苦手なお子さんは注意してください。
ペンギン将軍という着ぐるみが出てくると泣き出しちゃう子もちらほらいました。
私が行ったのは休日でしたけど最前列を取ろうとすると20~30分前に席を取ってました。(旦那が)
トイレは施設内にありますが開演前と閉演直後は混雑します。
階段を使った移動になるのでベビーカーは折りたたんで専用の置き場へ。
個人的に驚いたのは魚のパフォーマンスがあったこと。
メガマウス展示付近に4つ水槽がありまして、電気ウナギや魚が「学校の授業風景」をストーリー仕立てでショーを行っています。
ガイド付きなので知られざる魚の生態を知ることができますよ。
こちらも人気コーナーで約10分くらいのパフォーマンスとなっています。
子供の施設がいつの間にかドッグランに!?
「ペット連れでイルカショーも観覧可能」
油壺マリンパークはペット同伴にとても寛容。
ワンちゃん連れでイルカショーを見れるし、ドッグランが増えとるッ!
以前は子供向けの遊び場だったところがドッグランに変わってました。
ペットは入園料が1頭につき500円かかります。
さらに狂犬病予防接種証明書などの提示と誓約書の記入が必要です。
中・大型犬向けドッグランがひとつ。
大型犬のみ事前に電話予約すると14時~15時までの間専用として利用することもできるそうですよ。
ペット同伴の詳しい情報は公式サイトを確認してください。
子連れ必見!園内ランチ場所は?
「レストラン、公園、ベビールームあり」
- 園内にはレストランと軽食ショップ有り
- 小さい遊具と有料乗り物がある
- 1階出口入口前にベビールームあり
三崎港マグロのレストランと軽食ショップでランチ
食事処は2か所。
レストランと軽食ショップです。
レストランは地元の三崎マグロを使った海鮮丼やラーメン、スパゲティ、カレーなどがラインナップ。
お子様ランチもあります。
夫婦と幼児一人で3,000~4,000円の予算くらい。
軽食があるペンギンショップではドリンク類やかき氷、アイス、イカフライなどがあります。
売店の近くの屋内外に食事できる場所が用意されていますよ。
味や品質はというと……値段相応か割高というか。
美味しくはなかったかな。(素直)
お弁当持ち込みOK!トンビに注意
美味しく、安く済ませたい!
だったら弁当持参がおすすめです。
Q お弁当の食べられる場所はどこですか?※除外日あります
引用元:よくある質問 京急油壺マリンパークについて
A 園内の芝生やベンチ、無料休憩所ではお召し上がりいただけます。いるか・あしかパフォーマンス解錠「ファンタジアム」内は現在お召し上がりいただけません。予めご了承ください。ご不明点がございましたらお問い合わせください。
上記の通り、公式からお弁当持ち込みOKとなっています。
ベンチは園内のいたるところにありますし、芝生は次に紹介する遊具付近にあります。
食事を食べれる場所は多いんですが、上空にはトンビがいます!
自身も過去にトンビからサンドイッチをかっさらわれたことがありますけど、音もしないしマジで一瞬の出来事。
気づいた時には私の食事は上空の遥か彼方上空へ……。
仮に指まで掴まれたらケガしますから超危険!
この出来事以降、海では野外飲食をしなくなるくらいトラウマであります。
油壺マリンパーク園内で唯一屋根がある休憩所がイルカプール奥にある無料休憩所です。
1階にトイレと自販機が数台、2階に休憩所、屋上が展望台という作り。
椅子と長机もあって安全に食事ができます。
野外で遊べる公園と有料乗り物など
園内には無料開放されているちょっとしたアスレチック遊具と、有料の乗り物があります。
アスレチック対象年齢は12歳以下くらいで中学生が遊ぶようなものではありません。
有料のものもどちらかと言えば幼児向け。
結構レトロ感あります。
なんせ入口すぐのところに昔ながらのパンダとかライオンの乗り物があるくらいですからね。
こんなところにも油壺マリンパークの歴史を感じます。
アスレチック脇にはベンチがあるので子供を見守りつつ、遊ばせることができました。
休日だとちょっと狭くて物足りない感と過密になるのが心配になるかもしれません。
男性入室禁止!冷暖房完備の授乳室・オムツ交換台があるベビールーム
1箇所だけですが冷暖房完備の授乳室が用意されており、おむつ交換台もあります。
お湯は温水器付きシンクから70℃以上のお湯がでる他、ポットのお湯でよければ事務所で用意してもらえます。
チケット売り場の人に声を掛けましょう。
肝心の場所ですが入場してすぐの売店の出口側です。
青看板に白文字で大きく「ベビールーム・出口」と書いてあるのでわかりやすいかと思います。
男性は入室禁止!
パパがオムツ交換やミルクをあげたい時は!?
ではパパが子供のお世話をするときはどうしたらいいのか?
チケット売り場に声をかけてください。
応接室を貸してもらえます。
油壺マリンパーク前に専用駐車場あり
「入園する方は終日1,000円」
- 乗用車 1,000円
- 二輪車(50cc以上)200円
第1駐車場が148台、第2駐車場が173台ととても広く、施設前に駐車場があって便利。
油壺マリンパークは再入園可能ですから忘れ物や着替えも取りに行きやすいかと。
入園する場合は乗用車1台1,000円の料金がかかります。
夏季期間&土日祝で駐車場利用のみの場合は3,000円と割高。
二輪車は通年入園の有無問わず200円です。
公共交通機関を利用する際は三崎口駅の1番のりば京急バスから「京急油壺マリンパーク」行きで約15分で到着するそうです。
詳しくは油壺マリンパーク公式サイト「総合案内」をご覧ください。
駐車場の混雑具合も公式サイトから確認できます。
そして朗報!
『7月22日より早くお越しいただいたお客様専用の無料臨時駐車場と無料送迎バスを開設します』ですって!(マリンパーク入園者に限定)
駐車場が満車になり次第終了するみたいですから事前に公式サイトからチェックしておきましょう。
簡単!入園チケット割引
「コンビニローソンチケット前売り券」
大人(高校生以上):1,800円→1,600円
中学生:1,300円→1,150円
小学生:900円→800円
幼児(3歳以上):500円→450円
ペット:割引なし
私が利用したのはローソンの前売りチケットです。
当日に買いました。
夫婦と5歳児で450円お得に!
レジャーチケットを手軽に割引できるローソン前売りチケットはありがたい存在です。
ローチケはクレジットカード決済ができますよ。
コンビニ前売りチケットは必ず事前購入してください。
閉館前に油壺マリンパークに行ってみた
「まとめ」
- 油壺マリンパークが施設の建物や老朽化に伴い閉館
- 閉館日は2021年9月30日(木)
- ココでしか見られない貴重な展示や海洋生物がいる
- 回遊水槽のサメの食事が迫力満点
- コツメカワウソやフクロウなどの小動物が愛くるしい
- ペット同伴でいるか・あしかショーが見られる
- 他の水族館で見たことがない魚のパフォーマンスも大人気
- 食事はレストラン、軽食ショップ、お弁当持参
- トンビがいるため屋根がある場所で食事するのがおすすめ
- 小さいながらも遊具あり
- 有料乗り物はレトロ感漂ってます
- 冷暖房完備の授乳室あり
- 入園者は乗用車1,000円、二輪車200円で駐車可能
- 手軽に入園料割引なら前売りローソンチケット
三浦半島は釣りや観光でよく訪れていたので寂しい気持ちがあります。
油壺マリンパークでしか見れない生き物や経験を是非皆さんもしてください。
パフォーマンスや食事タイムを見たい方は9時半前、もしくは13時までに行くと楽しめると思いますよ。
1日の来場者数2,500名と制限を設けているそうなので平日に行くのがおすすめです。