出産っていろんな不安がありませんか?
特に初めての出産は分からないことだらけです。
無事に出産できるだろうか?
先生や病院は信頼できるだろうか?
産後の回復はどうだろう?
母乳は出るかな?
初めての子育てで何もわからない。
私も予定日が近づくたび、陣痛の痛みが想像できなくてとにかく不安でした。
今日はその中の1つ。
「出産費用の不安」について、自分の体験をご紹介したいと思います。
帝王切開=〇〇万円もかかる!というイメージってありませんか?
今や5人に1人の割合で帝王切開。
決して珍しいケースではありません。
私は予定帝王切開ではなく、緊急帝王切開となりました。
子供が降りてこなかったんです。
無保険・専業主婦。
そんな私の『緊急帝王切開でかかった費用』を実録公開です。
≪聴くブログ 主婦チャンラジオ≫
出産も大変だったけど、産んだ後も辛かった相部屋での経験談はこちらからどうぞ。
【もくじ】
保険未加入で初めての出産
「緊急帝王切開」
最初に、出産に関する情報をまとめましょう。
年齢 | 30歳 |
出産時数 | 1人 |
出産場所 | 市民病院 |
出産年 | 平成28年 |
出産方法 | 緊急帝王切開 |
入院日数 | 9日 |
個室利用期間 | 4日 |
出産育児一時金 | 直接払い制度利用 |
民間保険 | 未加入 |
夫婦の2人暮らしで、里帰りしないまま出産しました。
産後は実母が2週間ほど我が家に泊まって、家の事をしてくれましたね。
個人産院より市民病院を選んだ理由
「安い・対応が安心」
- 個人産院は高いし、比較するのがめんどくさい
- 万が一の時の対応が早いから
妊娠が発覚してから「市民病院で産もう」と決めてました。
妊婦検診を受けていた市民病院に、そのままお世話になりました。
私は生粋の面倒くさがり。
どの個人産院もおしゃれで、食事も豪華でお茶会みたいなアフタヌーンティータイムがあったりするところまで。
産後のママには嬉しいサービスですが、その分料金もお高めなのが現実です。
豊富で質のいいサービスよりも、「健康に産めればそれでいい」という思考でした。
そしてもう一つ「個人産院で出産した義理の妹の話」が総合所病院での出産の決め手です。
出てくる際に、赤ちゃんの腕が骨折。
分娩時の骨折は割とあるあるのようでママが骨折することもあれば、赤ちゃんが骨折することもあるそうです。
結局、義理の妹は個人産院に残り、赤ちゃんだけ市民病院に搬送。
母乳を搾乳して、親族に市民病院まで送り届けてもらう生活をしたそうです。
そんなこんなで、合理的に考えて「市民病院で出産」という判断をしました。
出産費用の内訳 自己負担額はなし!?
11万円プラス
まさかの出産してお金が増えました。
≪出産費用内訳≫
市民病院 | 妊婦合計負担額 | ▲447,522円 |
出産育児一時金 | 420,000円 | |
保険給付金 | 高額療養費制度 | 113,648円 |
療養見舞金 | 59,000円 | |
総費用額 | 115,126円 |
退院時に市民病院の窓口で支払ったお金は27,522円。
クレジットカードを片手に、10万円以上を支払いが来てもいいように気を張っていたのに肩透かしを食らいました。
旦那も「意外とお金かからなかったね」と驚きを隠せない様子。
42万円が支給される出産育児一時金を直接払い
- 合意文書1枚で面倒な手続きがなくなる
- 出産費用が42万円を下回った場合、差額分は支給される
- 帝王切開でも3割負担の支払いに使える
「出産育児一時金」は産院から直接払い制度の説明があるので、多くの妊婦さんが利用しています。
出産育児一時金とは、妊娠4カ月(85日)以上の方が出産したとき、1児につき42万円が支給さる制度のことです。
(産科医療補償制度の対象外となる出産の場合は40.4万円の支給となります)
双子なら84万円支給されます。
妊娠85日以上での死産や流産でも支給されますので、申請をお忘れなく。
私も看護師さんから紙を1枚渡されて、サインして病院に提出するだけで手続き完了しました。
健康保険証を使って病院にかかっている人なら誰でも利用できる制度なので覚えて損はありません。
出産育児一時金の問い合わせ先は、以下の通り。
国民健康保険 | お住いのある自治体を管轄する役所 |
共済組合、健康保険組合など | 会社の保険の管轄する部署 |
高額療養費制度の適用で帝王切開の費用に上限額ある
日本には高額な医療費を支払ったとき、自己負担限度額を超えた金額は払い戻しされる「高額療養費制度」があります。
ただし、保険適用外の「食事代」と「差額ベッド代」は対象外。
自然分娩も保険適用外ですから、高額療養費制度の対象外となります。
上限額は年齢や年収によって異なります。
ざっくりですが、高くても実費は10万円で足りると思ってもらえればわかりやすいと思います。
≪70歳未満の場合≫
所得区分 | ひと月当たりの自己負担限度額 |
年収約1,160万円~ | 252,600円+(医療費-842,000円)×1% |
年収約770~約1,160万円 | 167,400円+(医療費-558,000円)×1% |
年収約370~約770万円 | 80,100円+(医療費-267,000円)×1% |
~年収約370万円 | 57,600円 |
住民税非課税 | 35,400円 |
出典元:厚生労働省保険局 高額療養費制度を利用される皆さまへ(平成27年1月診療分から)
高額療養費制度については過去記事で解説していますので、詳しくはそちらを参考にしてください。
➡【損する可能性・大 それでも8割の人が加入する医療保険の解約のススメ】
出産費用の実費は、ほぼ差額ベッド代
個室料は医療機関ごとに違います。
厚生労働省の「主な選定療養に係る報告状況」(2017年)によると、1人部屋の平均料金は7,837円。
お世話になった市民病院では、1人部屋で1日6,750円。
市民病院での実費は、ほぼ差額ベッド代です。
元々大部屋で入院したのですが、相部屋で同室ママさんと折り合いが悪く激しく落ち込んだことにより個室へ移動。
4日間だけ個室生活を楽しく送りました。
出産後、健康保険組合から給付金の口座振り込み
と通知ハガキが届きました。
高額療養費制度と療養見舞金あわせて、172,648円の給付金を受け取りました。
支払額も安かったので、高額療養費を給付されるとは驚きました。
民間の医療保険には未加入でしたが、旦那の健康保険からの給付金のおかげで出産費用は大きくプラスという結果に。
自然分娩と帝王切開では、医療保障制度が全く違います。
金銭的には帝王切開のほうが優遇されていますが、産後の回復は自然分娩のほうが圧倒的に早いと感じます。
帝王切開は立派な外科手術です。
国からの支援が受けられるので、お金に関しての心配はないように思います。