夏休みは家族で実家がある岐阜へ帰省するウシです。
ひと月何しよう……Google Mapよぉ~い、教えてちょうだい。
「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」
どうやらかっこいい飛行機とか見れるらしい。
義妹ちゃん、一緒にいく?
(お家で子ども2人といるの辛いなら行こう)
えっ!?いいんですか?行きます!
(0歳と3歳と毎日一緒で育児疲れしまくり)
ほな私もいこか。
(育児サポート役)
ってなわけで、女3人と子ども3人(0歳・3歳・7歳)の6人でレッツゴー!
息子は宇宙に興味を持ち始め、姪っ子は飛行機が好き。
11時半に到着して15時半までの約4時間、たっぷり遊べました。
【もくじ】
子連れによる各務原航空宇宙博物館の見どころ
- 屋内外に航空機がずらり
- 子連れでランチできる
- ここでしか見られない戦闘機"飛燕"
- パイロット気分になれる操縦シミュレーター
- 人工衛星の船内の見学
- 外の遊具で遊べる
9,400平方メートルと国内最大級。
国内最多である実機34機+実物模型9機の計43機を展示する"航空と宇宙の専門博物館"。
それが岐阜かがみがはら航空宇宙博物館。
幼児から小学生までの子連れ、シニア夫婦、男性客が多かったです。
特に年齢問わず男性客がじっくり展示を見る傾向がありました。
ここでしか見られない展示物があるのでコアな人も多いのでしょう。
子育て目線で言うと館内は広くてバリアフリーで移動しやすく助かります。
ご飯が食べれるカフェや授乳室、キッズルーム完備。
外には公園と芝生があって子育て世代が来場しやすい博物館でした。
住所 | 〒504-0924 岐阜県各務原市下切町5丁目1番地 |
電話番号 | 058-386-8500 |
営業時間 | 平日:10時~17時 土日祝日:10時~18時 (最終入館は閉館時間の30分前まで) |
休館日 | 第一火曜日 (休日の場合は翌平日) (8月の第一火曜は開館) 12月28~1月2日 その他臨時休館あり |
入場料 | 大人 800円 (年間パス 2,000円) 60歳以上・高校生 700円(年間パス 1,300円) 中学生以下 無料 |
駐車場 | 無料 約600台 バス12台 |
観光時間 | 1時間半~2時間 |
備考 | あいち航空ミュージアムとの共通入館券販売あり 小学生以下の入館には保護者の同伴が必要 館内バリアフリー コインロッカー有 館内での飲食指定エリアで可能 一部撮影禁止エリアあり |
公式サイト | http://www.sorahaku.net/ |
屋内外に航空機がずらりと並ぶ
驚いたのは屋外に航空機がドーン!と展示してあることでした。
この子は川崎バートル V-107A。
陸海空3自衛隊でも幅広く使用された機体だそう。
ちなみにこの子は沖縄仕様機。
こっちの子は海上自衛隊の水陸両用救難飛行艇。
1995年まで山口県の岩国基地を拠点に救難活動をしました。
間近だから大きさがよくわかります。
エントランスに向かう道中だけで満足感あるし、テンション上がります。
しかも屋内の21機以上の機体展示は圧巻。
以前は一部の機体には乗れたっぽいんですが現在はコロナの影響で乗れません。
戦闘機の展示が多くて私は楽しめました。
こんな近くで見れることあります?
この子はF-4EJ改ファントムⅡ戦闘機431号機。
航空自衛隊で実際に使われていました機体です。
2021年3月17日に岐阜基地でラストフライトを終えて退役。
2023年2月18日に搬入して展示されています。
小さくてかわいらしいデザインだったので写真を撮ったOH-6J小型観測ヘリコプター。
宙返りできるほどの機能性、操作性があるんですって。
航空機の知識がなくても見るだけでとても楽しかったです。
記念撮影ができるパネルがあったから姪っ子と息子でパシャリ。
手ぶらでOK!宇宙カフェで楽しくランチ
食事するところがあるので手ぶらで来館しても平気です。
11時半に到着。
夏休みだけど館内の混雑はありませんでした。
とは言え、早めに食事を済ませちゃおうと食事がいただける"宇宙カフェ"へ。
食事処とお土産ショップは無料エリアなので誰でも入場できます。
発券機で自動注文して席で呼ばれるのを待ちます。
必要なものはセルフでどうぞ。
ふわっとろオムライス850円。
おいしくてペロッと食べれちゃいました。
お子様プレート750円。
小学2年生の息子だとちょっと足りなかったかも。
でも早く食べて館内に行きたいからそういう意味ではベスト。
唯一の野菜であるブロッコリーがもっと存在感出してほしいところ。
8月の岐阜は暑すぎる。
息子はオレンジジュース250円、私は宇宙ソーダ350円を注文。
う~ん……想像してたソーダじゃなかった。
駄菓子のラムネドリンクに似た味。
アイスがのってるから余計に甘くてのどが渇きそう。
子ども椅子やキッズメニューがあって子連れでも利用しやすいカフェです。
平日は11時~16時、土日祝日は10時~18時で営業。
ラストオーダーは閉館時間の1時間前となっています。
なお、館内でのお弁当やドリンクの持ち込みは以下の通りです。
- 【お弁当】屋外のテーブル、ベンチ、芝生広場、中2階の休憩コーナー
- 【飲み物】マナーを守っていれば上記以外でも可能
かかみがはら宇宙航空博物館のチケット料金と割引は?
食事を終えて券売機でチケットを購入。
クレジットカード(JCB可)、電子マネーやPayなどいろんな支払い方法に対応してました。
チケット割引するなら"あいち航空ミュージアムとの共通券"を利用しましょう。
詳細はリンク先の公式サイトから確認できます。
岐阜かかみがはら航空宇宙博物館には飛燕が展示されている
有料エリアに入ってすぐ目に飛び込んできたのは大きな木製の機体。
1922年(大正11年)に各務原で初めて作られた飛行機だそうです。
まさに各務原の航空産業の原点。
展示機体はレプリカですが奥には日本に唯一現存する前部胴体とエンジンが展示されています。
上から吊るされているのは1903年12月に人類初の動力飛行に成功した機体の実大模型。
ライト兄弟のフライヤー号ですね。
私が乗ったら骨組み折れそう……。
奥へ進むと各務原の航空開発の歴史が紹介されています。
日本の航空技術が発達するきっかけは1914年(大正3年)の第一次大戦の勃発でした。
陸軍航空部隊の兵力教科として"各務原飛行場"を作ったのです。
戦闘機の試作品を製造したり、航空機の整備をしていた歴史がまとめてあります。
岐阜かかみがはら航空宇宙博物館は現在、国内で現存する飛行場で最も古いんですって。
見どころは三式戦闘機・飛燕(ひえん)。
1943年から終戦までの2年間で約3,000機以上が生産されました。
最高速度590km/h、上昇限度11,000m。
当時の航空機の中ではトップクラスの性能を誇った名機です。
戦線で墜落したり、GHQ発令による航空禁止令でスクラップ処分されたりして現存する航空機として完全な姿で見られるのは世界中でここにある1機のみ。
展示してある飛燕は奇跡的に破壊されなかった幸運機と言えます。
多くの人が見ていたのでなかなか写真が撮れませんでした。
楽しい施設だとばかり思って来場したけど戦争と深く関わっているとは……なんというか、悲しいですね。
子どもに人気!旅客機・小型ジェット機シミュレーター操縦体験
土日祝日は整理券が配布されるほど人気コーナー"操縦シミュレーター"。
操縦体験できるのは"旅客機"と"小型ジェット機"の2種類です。
この日は夏休みの木曜日でしたが平日扱いだから整理券はなし。
椅子に座って15分くらい順番待ちする程度でした。
今回プレイしたのは小型ジェット機。
画面に表示される輪の中を通過するアクロバティック飛行に挑戦します。
担当スタッフから操縦説明を受け、子どもを差し置いて私がトップバッターよ。
使うのは中央の操縦かんと左のレバーだけ。
なお各プレイヤーごとに1度だけ練習できます。
激ムズ!
目標を見失うどころか自分がどこ飛んでるのかすらわからん。
もう1回並んでやりたくなってくる。
スコアは母と同じくCランク。
でも私より輪っかを通過してました。
スタッフ曰く「操縦かんを左右に振らないのがコツ。でも初回でAとれる人はほぼいません」だそうです。
小さいお子さんは大人の膝の上に乗せても大丈夫ですよ。
寄った際にはチャレンジしてみてください。
操縦体験について
平日 | 10:00~16:30 当日先着順 |
土日祝日 | 10:00~17:30 宇宙博1階A4ゾーン内シミュレーター受付で整理券配布 整理券がなくなり次第終了 |
体験時間 | 1回あたり約10分 |
幼児におすすめ!オリジナルデザインの航空機を作ってみよう
同エリア内にはオリジナル飛行機が作れるコーナーがありました。
大きさや形、色を選択して自分だけの航空機を作りましょう。
宇宙飛行士になった気分で人工衛星きぼう船内を見学
2階は宇宙関係の展示エリアとなっています。
銀河や惑星がすごく好きな息子はここを見に来たと言っても過言ではありません。
国際宇宙ステーション(ISS)で最大であり、日本初の有人実験施設"きぼう"のレプリカ。
船内が自由に見学できます。
まるで映画のセットみたい。
左の丸いのは冷蔵庫と冷凍庫だそうです。
宇宙で働いてる人がいるなんて……未知の世界ね。
ちなみにISSは地上から肉眼で見ることができます。
星や宇宙に興味があるお子さんと一緒に見るとより楽しいと思いますよ。
JAXAの支援で運営しているサイト"KIBO宇宙放送局"でISSの位置を確認することができます。
スマホを空にかざすだけでISSが通る道と時間が確認できますよ。
きぼうのレプリカを出ると宇宙での食事についての展示がありました。
ISSが完成した当初の宇宙食はアメリカとロシアで作られたものしかなかったそうです。
今では白飯、おこわ、サバ醤油味噌漬け、ワカメスープ、柿の種など宇宙でも日本食が食べれるんですって。
一画にアポロ計画をモチーフにした宇宙からの生還シミュレーターがありました。
帰還用の乗り物の耐熱版の厚みを決めて飛行士、サバイバルキット、パラシュート、燃料を乗せます。
最後に地球への入射角度を決定。
大気圏突入時の熱に乗り物が耐えれるか。
飛行士には生存可能な食事が充分か。
燃料は足りているかなど、考えては組み替えるシミュレーション。
いろんなパターンで試して遊んだ息子なのでした。
また宇宙エリアの一角にミニシアターを発見。
休憩がてらみんなで寄ることに。
宇宙と生命というテーマの内容が息子の宇宙愛に刺さったみたいでじっくり鑑賞。
姪っ子は早々に飽きて他の場所へ行きましたとさ。
みんなで行って各々楽しむスタイル。
屋外遊具で遊べちゃう
屋外には広い芝生といくつか遊具があります。
お弁当を持ってきてピクニックってのも良さそう。
君ら遊ぶんかーい!
姪っ子も汗だくで息子について回り熱中症が心配になる。
15分くらい遊んで車へ。
次はパパも連れて来たいなと思った岐阜かかみがはら宇宙航空博物館でした。
息子は記念品としてミュージアムショップでガチャガチャをしました。
左が海王星、右が天王星。
夏休みの大切な思い出だから今でも自宅に飾っています。
乳幼児連れでも安心だった各務原宇宙航空博物館
岐阜かかみがはら宇宙航空博物ではキッズルームや授乳室がフル完備。
子連れでも安心して来館できます。
エントランスの左奥にキッズルーム。(6歳以下が利用可能)
その向かい側に授乳室が2部屋あります。
冷暖房完備、もちろん鍵つきドア。
折り畳み式のオムツ交換台とゴミ箱があります。
オムツを捨てていけるって神ですよ。
そしてミルクが作れるようにお湯がでるシンク付き。
設備はどちらの部屋もほぼ同じ。
広いから複数のお子さん連れでも利用しやすいですね。
オムツ交換は館内3か所にある多目的トイレでもできます。
近くにはロッカーがありました。
100円硬貨を入れて使い、お金が返却されるタイプ。
どうしても荷物が多くなりがちなパパ、ママの強い味方です。
ただし耐火性、防盗性を備えていないため貴重品は持ち歩くようにしてください。
また、自前のベビーカーや車いすで入館できます。
バリアフリーなので移動はスムーズだと思います。
貸し出し用ベビーカーはウエルカムゲートと建物前に10台分が用意してありました。
利用時は100円硬貨が必要で、返却時に返金されます。
当日受付なので先着順となります。
関連記事 岐阜に来たら戦国時代の史跡巡りもおすすめ
岐阜かかみがはら宇宙航空博物館はどこにある?
岐阜県にあります。
全国でも有数の航空機産業が栄えた各務原市。
江戸時代に中山道の宿場町として栄えた鵜沼宿があることでも有名ですね。
現在は名古屋と岐阜へのアクセスが良くベッドタウンとして人気です。
近くに木曽川が流れており、各務原大橋を渡って南に進めば"国営木曽三川公園フラワーパーク江南"に行けます。
バスでも行ける?公共交通機関でのアクセス方法
各務原市が運行する「ふれあいバス」を利用することができます。
1乗車100円。
障がい者、小学生は半額、未就学児は無料です。
1日乗り放題券も販売しており、1枚400円。
名鉄各務原線の以下3駅のいずれかで下車し、ふれあいバス稲羽線バス番号(5)、川島線バス番号(6)または(7)に乗車
「航空宇宙博物館」停留所で下車
公式サイトの「アクセス」にて乗り場の写真付きで詳しく紹介されていますので確認してください。
車でのアクセス方法
最寄りインターは東海北陸道岐阜各務原IC。
車で約10分ほど。
東京方面から⇒車で約5時間半
大阪方面から⇒車で約3時間
名古屋方面から⇒車で約50分
駐車場は広くて無料
普通乗用車600台、大型バス12台が駐車できる無料駐車場があります。
満車になることはほぼないでしょう。
大型バイクは普通乗用車の駐車場へ駐輪できます。
その他の2輪車は18台分の駐輪場を利用しましょう。
関連記事 静岡県には変わった体験型動物園があります
想像していたより楽しくて夢中になった博物館でした。
体験できるから子どもの印象にも強く残ったんじゃないかな。
なお、記事内で紹介した写真は許可を得て掲載しています。
岐阜かかみがはら航空宇宙博物館さん、ありがとうございました。
帰省したらまた行こうと思います。
ではまた。