2014年、当時28歳で卵巣嚢腫(卵巣奇形種)を患ったウシです。
病院選びのミスや茎捻転、手術や入院など一通りの経験した私。
まとめだからざーっと経緯を紹介して、術後の体調変化や出産について追記してます。
詳細はリンク先で掘り下げているので気になったらご覧ください。
【もくじ】
生理痛とはちがう下腹部痛
私が感じた症状は4つありました。
①慢性的な下腹部痛(生理痛のタイミングとは違う気がした)
②痛みが増す
③下腹部がぽっこりしてきた
④腹部の圧迫に強い不快感がある
完治した今ではどの症状もありません。
今思えばすべて卵巣嚢腫が原因でしたね。
どれかひとつでも当てはまっていたら産婦人科で診察を受けてください。
何事もなければそれでいいんですから。
ただし、病院選びはとても大事。
私は11センチまで卵巣が肥大化しているのに「異状なし」と診断されました。
それが午前中のこと。
関連記事 痛みや病院選びについて
茎捻転から卵巣嚢腫と診断されるまで
「異状なし」と診断を受けた数時間後、お腹にとんでもない激痛が走ります。
仕事も休んで病院をはしご。
日が暮れる頃には市民病院の夜間救急窓口に到着。
そこで卵巣嚢腫と診断されます。
卵巣茎捻転とは卵巣がねじれる疾患のこと。
痛みだけで言うと本陣痛より痛いです。
もし、完全にねじれたら泡拭いて失神すると思うほど。
最悪、卵巣が壊死する可能性があります。
関連記事 卵巣茎捻転で死にかけ、手術することが決まるまで
入院と腹腔鏡手術当日の流れ
腹腔鏡手術がよかったので大学病院にお世話になることにしました。
はじめての入院、はじめての手術で変にテンションが上がります。
医療ドラマを想像してたけど現実はフランクな感じだった手術室。
へそと下腹部の左右の計3か所に小さな穴を開けました。
正式に成熟嚢胞奇形種と診断。
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術後の晩は副作用で寝れない
はじめての全身麻酔。
"大体こんな感じかな"って構えていたものの、想像をはるかに超える辛さでした。
「悪寒⇒嘔吐⇒のどの渇きと痛み」の順で悩まされました。
特にのどの渇きは尋常じゃありません。
一週間なにも飲んでないくらいの渇き。
そして水分がないから喉が痛い。
冬に窓を開けっぱなしで寝たことありませんか?
昔、3日間くらい気づかないでそのまま寝たことあるんですけど毎朝地獄です。
喉がカピカピ過ぎて体調が悪くなりそう。
副作用はそれより酷く感じました。
手術中は寝てるだけですけど、ぐっすり寝れるとは限りません。
数日の我慢なので耐えるしかない。
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術後すぐリハビリ開始
一夜明けた日からリハビリが始まります。
鎮痛剤を服用しているおかげで順調。
尿カテーテルもその日のうちに外せました。
やっぱり腹腔鏡手術は傷口が小さいから回復速度が早いです。
腹腔鏡手術にして良かったと思います。
術後3日目には入院生活にも慣れて院内のコンビニへ買い物に行くように。
関連記事 術後の卵巣がどうなるか医師に聞いてみた
治療費は高額療養費制度を使おう
1日に病院を3件もはしご、2回の入院と腹腔鏡手術。
これら全部含めて186,480円かかりました。
きっと早期発見できていればもっと安く済んだはず。
入院や手術をすると病院から高額療養費制度の説明があると思います。
ルールを把握しておくと治療費を抑えることができますよ。
卵巣嚢腫は再発リスクが高い疾患です。
退院後は定期にエコー検査をするなどして対策する必要があります。
関連記事 治療費を抑える方法と定期健診でやってることを紹介
退院後の経過観察と体調の変化
- 最低1週間はシャワーのみ(感染症対策)
- 性行為は1週間は控える(腫瘍のみ摘出した場合)
- 日常生活は普段通りで問題なし
退院後、2か月間は定期健診に大学病院に通いました。
エコー検査などで卵巣の大きさを診ます。
医師が"問題なし"と判断すれば通院しなくても大丈夫。
健診では日常生活の注意点や聞きにくい性生活の相談をしました。
念のためにシャワー生活はひと月、性生活も同じくらい控えました。
先生から大丈夫と言われても自分が嫌だったので。
私は卵巣を残し、腫瘍を取り除いたので上記のような制限になっています。
場合によっては卵巣摘出や子宮摘出も考えられるため、担当医に効くのが確実です。
体調の変化で大きかったのは腹痛は完全に消え、ぽっこりお腹がひっこんだことです。
年齢や飲み会が多かったとかいろいろ言い訳してましたが結局は卵巣が原因だったなと実感。
退院してすぐ日常生活で困ることはありません。
むしろお腹が健康!って感じがして爽快です。
翌年に妊娠、出産
「卵巣嚢腫 妊娠 しにくくなる」という検索ワードを診ましたが、私は完治した翌年に妊娠、出産しています。
同じ病気になった友人2人も子どもに恵まれています。
もちろん男女が子孫を残せる健康体であることが前提にはなりますが、卵巣嚢腫=妊娠しづらいとは言い切れないのではないでしょうか。
今後の人生設計を含め、担当医に相談することが大事です。
私は子どもが欲しいから卵巣を残したいと担当医に伝え、卵巣の状態を検査して手術方法や再発リスクを聞いた上で卵巣を残す選択をしました。
中にはオペしてみたら残せないこともあるようです。
このあたりの踏み込んだ話は素人の私にはわかりません。
ただ、悔い泣き選択をするためには信頼できる医師との出会いが必要不可欠。
セカンドオピニオンを利用してはいかがでしょうか。
関連記事 やっぱり早期発見、早期治療のためにも定期健診が大事
以上、私の卵巣嚢腫(成熟性嚢胞奇形種)の治療体験談まとめでした。
とにかく異変を感じたら早く病院で検査を。
治療したら再発リスクがあるので定期健診を。
やっぱ健康が一番。
ではまた。