【初心者が自作する】ゲーミングPCのメモリ・SSD選び

この記事は、機械音痴な女が節約したいがために初めてゲーミングPCを自作した備忘録記事です。

今回はメモリーとストレージ(M.2SSD)選び。
メモリーはマザーボードの仕様、ストレージはPCの用途でほぼ決まります。

まずはメモリーを選ぼう。

ゲーミングPC構成の流れ
  1. 予算
  2. グラフィックボード
  3. CPU
  4. マザーボード
  5. メモリー・ストレージ ←本記事ではココを紹介
  6. CPUクーラー
  7. 電源ユニット
  8. PCケース
  9. モニター(必要であれば)
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マザボの仕様に合うメモリーを選ぶ

メモリーはマザーボードの仕様に合うものを選びます。

私が選んだマザボ「ASRock B650M Pro RS」を例に進めます。
まず、マザボ製品のスペックからメモリーを見ます。

小難しいことが書かれていますが、初心者が見るのは太線の部分のみ。

メモリーデュアルチャネル DDR5 メモリテクノロジー
4×DDR5 DIMM スロット
・DDR5 ECC/non-ECC、アンバッファード・メモリに対応 最大7200+(OC)
・システムメモリの最大容量:256GB
・究極のメモリプロファイル(XMP)およびオーバークロッキング向け拡張プロファイル(XMPO)メモリ モジュール
参照元:ASRock B650M Prp RS

デュアルチャネル DDR5 メモリテクノロジー
デュアルチャネルとは、「メモリーを2本挿すとデータ転送速度が上がるよ」って意味です。
DDR5はメモリーの規格。

4×DDR5 DIMM スロット
DDR5のDIMMメモリーのスロットが4つあるってことです。

DIMMとは何か。
メモリーにはSIMMとDIMMがあります。
SIMMが進化してDIMMになり、よりたくさんのデータを転送できるようになりました。
SIMMはもう市場に存在しないので忘れてください。
紛らわしいSO-DIMMというメモリーありますが、これはノートPC用のメモリーです。
デスクトップには使えません。

最大7200+(OC)
最大データ転送速度が7200MT/sという意味です。

(OC)はオーバークロックと読みます。
孫悟空がスーパーサイヤ人になるようなもので、本来の動作周波数より高い周波数で動作させて性能を向上させるのがオーバークロック。
BIOSを設定しなきゃ使えないチート技です。
しかもチート技は自己責任なので製品の保証対象外になります。
はじめての自作PCでわざわざやるような人はいないでしょう。

話を戻します。
つまり最大7200+(OC)とは、オーバークロック時に最大データ転送速度7200MT/sのメモリーに対応しているってわけです。

いや、オーバークロックしないだろ。
通常時の対応メモリーを知りたいんだ。

対応メモリ速度表で選ぶと安心

マザボメーカーのメモリ対応表を見ましょう。
各メーカーがそれぞれ出しているはずです。

メーカーのメモリ対応表を見て選べば相性問題のリスクが減ります。
対応表にあるメモリーはメーカーがテスト済みってことですからね。

ASRockの場合、製品紹介下にある4つのタブから「サポート」を選択。
さらにその下に選択肢の「メモリーサポート一覧表」へ。
CPUシリーズから構成で決めたCPUを選ぶとメモリ対応表が表示されます。

見ると7200から5600までがOCにvが表記されています。
オーバークロックでPCを使う予定がないのでv表記のメモリーは除外。
残った対応表から選びます。

転送速度は気にしない

メモリー転送速度の違いを体感できないので気にしません。

たまに「DDR5-5200(PC5-31200)」みたいな記載をされるメモリーがあります。
PC5はDDR5。
31200はデータ転送速度をギガバイト単位にしているだけです。
メモリーを選ぶときは4ケタの数字、上記だと5200を重視すれば大丈夫。

16GBか32GBか

オープンワールドの超重たいゲーム、動画編集、ゲーム実況、その他複数の作業を同時に行うような人は32GB。
それ以外は16GBあれば足ります。

問題は1枚なのか2枚なのか。

一般的には2枚がおすすめ。
8GB×2枚=16GB。
16GB×2枚=32GB。
こういう2枚組セットのメモリーが販売されています。

マザボにはデュアルチャネル機能がついてるものが多いです。
私が選んだマザボもデュアルチャネル。
同スペックメモリーを2枚使うとデータ転送速度を上げれるっていう機能です。
1枚でもPCは使えますが、わざわざマザボ性能を無視する理由がありません。

また、2枚あれば初期不良に対応しやすくなります。
PC起動でメモリートラブルが起こった場合、1枚のメモリーで起動してメモリーの不具合を調べることができます。

CPUクーラーと干渉しないか

デザイン性が高かったり、ヒートシンクがついているメモリーはデカい。
ゆえにCPUクーラーと干渉することがあります。
特に空冷。

これを回避するためにはサイズを測るしかありません。
とは言え、公式がサイズを公表していなかったり、実際の製品と誤差があったりします。
メモリーとCPUクーラーの干渉を必ず防ぐのはなかなか難しい。

だったら水冷にしろって話なんだけど空冷がいい。
空冷でPCを組むんだと最初に決めてたくらい空冷がいい。
バカでかい空冷を使うんだ。

もうサイズを測るのがめんどくさいのでシンプルなメモリーを選びました。
基盤がむき出しのやつです。
これで干渉するならどのメモリーでも使えないCPUクーラーだと諦めます。

お手軽に干渉するかをチェックするサイトがあります。
初心者やたくさん構成を考えたい人には便利なツールです。
私も何度も使いました。
登録不要で誰でも無料で使えます。

おすすめサイト

 自作PCパーツの見積もり・互換性チェックツール
(外部サイト)

相性保証と永久保証があるCFDのメモリーにした

CFDは相性保証と、永久保証付きです。
初心者はこれだけで安心できます。

相性保証は購入から1か月以内。
購入したDFDブランドメモリを自宅で保管してても期限切れで相性保証が使えません。
購入したらできるだけ早く起動まで済ませましょう。

永久保証は使用範囲内で使っていたのに故障すると無償修理してくれます。
「DFC メモリ 永久保証」で検索すると実際にサポートを受けたユーザーの口コミを見つけました。

自信があるからこその保証つけまくり。
ものづくりの情熱を感じます。

私はDFCのW5U5200CS-16Gを構成にいれました。

「メモリは価格か見た目で選べ」から始まる饒舌解説動画です。
面白いので内容が頭にするする入ってしまいます。
メモリ選びで悩んでいたら視聴してみるといいですよ。

参考動画
 5秒でわかるメモリの選び方講座

M.2SSDにはサイズと転送速度がある

マザボに対応したストレージを使うのが鉄則です。

これがM.2SSD。

ASRock B650M Prp RSで使えるストレージは以下の通り。
SATAは使わないので消しておきます。

ストレージ・1 x Blazing M.2 ソケット (M2_1, Key M), タイプ 2260/2280 PCIe Gen5x4 (128 Gb/s) モード対応
・1×ハイパーM.2ソケット (M2_2, Key M), タイプ 2260/2280 PCIe Gen4x4(64 Gb / s)モード対応
・1 x M.2 ソケット (M2_3, Key M), タイプ 2260/2280 PCIe Gen4x2 (32 Gb/s) モード対応
4 x SATA3 6.0 Gb/s コネクタ x SATA3 6.0 Gb/s コネクタ
参照元:ASRock B650M Prp RS

サイズはType 2280

M.2SSDは幅とサイズの規格があります。
Type 2242とかType 2260がありますが、一番使われているのはType 2280です。
売れ筋の上位はほぼこのサイズ。

「Type 2260/2280」は表記されているサイズならどちらも使えるという意味です。

M.2SSDのデータ転送速度

お次は転送速度。
Gen4.0x4とか PCIe Gen3.0x2とかそういうのです。

まずは言葉の意味をサラっと説明します。

PCIeとは「Peripheral Component Interconnect-Express」の略です。(覚えなくていい)
ストレージや拡張スロットの接続規格を差します。

Genはジェネレーション。
つまり世代を表しています。
例えばGen2.0なら2世代のSSD、Gen3.0なら3世代のSSDという意味です。
世代が新しいほど高性能。

「x4」はPCIeを4レーン使用するという意味。
「x2」なら2レーン使用します。
車線と同じでレーン数が多いほど速くデータを転送できます。

ここからはM.2SSDの選び方の話。

現在の主流はGen4です。
Gen5より安く、製品が豊富なのが魅力的。

データ転送速度の目安

HDD200MB/s
SATA600MB/s
PCIe Gen3.0x44,000MB/s
PCIe Gen4.0x48,000MB/s
PCIe Gen5.0x416,000MB/s

性能を引き出すにはPCIe(マザボのM.2SSD差込口)とM.2SSDの世代や規格を合わせます。

実はPCIeはそれぞれ性能が異なります。

互換性があるため世代が違っても搭載可能。
例えばGen5.0×4にGen4.0×4のM.2SSDが取り付けれます。
ただし、転送速度はGen4.0×4の性能となります。

とは言え、Gen3やGen4で充分高速なのでGen5に合わせる必要はないと思います。
性能が高いほど発熱します。
発熱すると制御がかかり、PC全体の性能が下がります。
ですからこだわりがなければGen3やGen4がいいでしょう。

九朗

爆速がいいからGen5がいいんじゃない?

ウシ

そうでもないんだよ。
高性能なほど発熱がすごいからね。
発熱で制御がかかってPC全体の性能が下がることもある。

ハイエンドモデルを作るならGen5でもいいけど、ミドルモデルならGen4で充分だと思うよ。

九朗

なるほど。発熱するからGen5にヒートシンクがついてるんだね!

Mキー(M.2 NVMe)を選べ

M.2SSDの接続端子は2種類あります。

転送速度の目安
Mキー(M.2 NVMe)40Gbps
Bキー(M.2 SATA)6Gbps
ウシ

Mキーのほうが約7倍高速!

互換性はありません。

見分け方は超簡単。
接続部分の欠けが1つならMキーです。

1TBにして後々アップグレードします

先代のゲーミングPCは1TBのHDDを積んで10年以上使っていました。
だから1TBに……と思ったけど、自作PCが組めたら買おうとしている鉄拳8。
ストレージ要求が28GBもある。

……1TBで足りるか?
20本以上のゲームと写真や動画の保存をするんだぞ??

少し悩んだけど1TBに決めました。
ストレージ不足になったら買い足します。

crucial T500 CT1000T500SSD8JPを構成に取り入れました。
口コミから初期不良が少なく、安定して動作してくれそうだったので。

最後にM.2SSD選びのおすすめ動画紹介。
初心者はこれ1本見ればSSDを選べます。

参考動画

 【これぞ爆速!】従来のSSDの10倍の速度が出るM.2SSDの正しい選び方とは?【SN580凄い!】

ウシ

メモリはほぼ見た目と価格で決定。
ストレージは少し事前知識が必要だったけど予算内に納まりそうです。

やっと構成の折り返し。
次回はCPUクーラーですね。ではまた。

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