【犬猫】本当にお得?ペット保険はいらない理由

捨てられていた兄弟猫2匹と一緒に暮らしている、ウシです。

もう今年で15歳を迎える彼らですが、ペット保険には加入していません。

ペット保険に加入しない理由を解説したいと思います。



医療費が高いのに、なぜペット保険がいらないなんて言い切れるの?

確かにペットには私たちのような「公的社会保障」がほとんどなく、医療費は高額になります。

安心して治療をしてあげたい、最後まで健康であって欲しい。

そう願う飼い主のために保険会社はペット保険を作りました。



果たして、ペット保険は飼い主にも家族の一員の彼らにも必要なのでしょうか?

≪聴くブログ 主婦チャンラジオ≫

ペット保険の前に保険の役割を考えよう

保険の役割

起こる確率は低いけど、もし起こったら家計破綻する。

だからみんなで少しずつお金を集めて、万が一が起こった人を金銭的に助ける仕組み。

人間だろうが、ペットだろうが、車だろうが、家だろうが保険の役割は一貫して変わりません。

何が言いたいかと言うと、『感情』と『数字』を分けて考えるのが正しい保険の選び方という事です。



ペットの治療費は高くなるから~とか、万が一の時を考えると不安だから~なんていうのは感情先行。

大切なのは「どんなケースでいくらお金が必要」で、「そうなったときに家計破綻が起こり得るのか」です。

つまり、補償内容の把握と必要額を試算しない限り、本当に必要な保険は分かりません。

ペットで生活が困窮するなら飼うべきではない

収入が急に減ったとか、職を失ったという理由でペットを手放したり、保健所に連れて行く人がいますが、生活が簡単に困窮する方はペットを飼ってはいけません。

ペットは愛玩動物ではなく、家族です。

いらなくなった、飼えなくなったという理由でポイポイ捨てるものではないです。



ペットを飼っていて生活が困窮するか?と言われればしません。

犬と猫の生涯の医療費がどれくらいかかるのかを見てみましょう。

数字で見ることで、漠然とした不安は晴れます。

ペット保険の仕組み

シミュレーションするペット保険紹介

加入保険 アクサダイレクトのペット保険 プラン70
【参照元】保険料表(愛犬) / 保険料表(愛猫)

犬➡小型犬  猫➡雑種  それぞれ0歳から14歳まで保険加入
マイクロチップ装着なし / 特約なし

「アクサダイレクトのペット保険 プラン70」でシミュレーションします。

保険料も安い部類に入る、人気のペット保険プランです。



ちなみに「プラン 70」とは、治療費に対して「補償割合70%、自己負担30%」を差します。

ペット保険は補償割合が「50・70・80・90・100」があります。

その中で最も人気なのが、70プラン。

どの保険会社も70プランは必ずと言っていいほど用意しているほど。

補償割合が高いほど、保険料も高くなります。



≪小型犬と雑種猫の保険料一覧≫
スマホからの閲覧は、横向きにすると表が見やすくなります。

年齢小型犬雑種猫
月払い年払い月払い年払い
0歳2,47027,4101,59017,620
1歳2,30025,6101,54017,140
2歳2,23024,7901,50016,720
3歳2,34026,0501,66018,450
4歳2,65029,4501,79019,840
5歳3,09034,3701,97021,890
6歳3,64040,4502,23024,830
7歳4,32047,9602,52028,020
8歳5,15057,2202,84031,590
9歳5,97066,3603,11034,590
10歳6,89076,5703,56039,610
11歳7,16079,5503,76041,820
12歳7,51083,4103,98044,190
13歳7,87087,4704,10045,520
14歳6,77075,2603,53039,260
支払保険
総額
844,320781,930476,160441,090

ペット保険はお得? 犬猫別自己負担額

犬と猫それぞれ、かかりやすい病気を例にプラン70で試算してみましょう。

犬のかかりやすい病気 外耳炎・皮膚炎・悪性腫瘍

どの年齢でもなりやすく、保険金請求が多い犬の病気と言えば外耳炎と皮膚炎です。

さらに死亡原因1位の悪性腫瘍(ガン)で試算します。

外耳炎
通院6日(5,000円/日)
合計費用30,000円


自己負担額:9,000円
保険金支払:21,000円

皮膚炎
通院5日 (15,000円/日)
合計費用75,000円


自己負担額:22,500円
保険金支払:52,500円

悪性腫瘍
手術23万円 入院10日(6,000円/日)
合計費用290,000円


自己負担額:87,000円
保険金支払:203,000円

猫のかかりやすい病気 下部泌尿器症候群・慢性腎不全・悪性腫瘍

成猫が最もなりやすい病気が、下部泌尿器症候群です。

尿道が細い雄猫が特にかかりやすい。



7歳を過ぎると腎不全になる確率が高くなります。

猫はもともと、砂漠や高山など水の少ない環境で生息していました。

水を効率よく吸収するため、腎臓が一生懸命稼働することにより起こる慢性腎不全。

シニア猫にとっては、切っても切れない病気です。



そして猫の死亡原因第1位は、犬と同じく悪性腫瘍です。

下部泌尿器症候群(尿結石症) 
手術120,500円 入院9日(3,000円/日)
合計費用147,500円

自己負担額:44,250円
保険金支払:103,250円

慢性腎不全
入院4日(3,000円/日)通院15日(10,500円/日)
合計費用169,500円

自己負担額:50,850円
保険金支払:118,650円

悪性腫瘍
手術44,180円 入院3日(3,000円/日)
合計費用53,180円

自己負担額:15,954円
保険金支払:37,226円

結果:ペット保険はほぼ損をする

落とし穴

小型犬:120.6万円 雑種猫:68万円

以上の治療費が発生して、初めて支払った金額分の保険金を受け取ることができる

しかし、3割自己負担であることを忘れてはいけない

ペット保険に加入したから金銭的に安心。というわけではありません。

忘れてはいけないのは、「医療費の3割は自己負担」です。

支払った保険料全額を受け取るのにいくら分の医療費を支払ったらいいのか、先ほどのペット保険一覧表を元に計算してみましょう。



スマホからの閲覧は、横向きにすると表が見やすくなります。

小型犬雑種猫
14歳までの支払保険料84.4万円47.6万円
3割自己負担額36.2万円20.4万円
総額医療費120.6万円68万円

※100円単位四捨五入


小型犬なら自己負担36.2万円を支払うことで、支払った保険料分84.4万円を保険金で受け取れます。

猫なら自己負担20.4万円を払うことで、保険料分の保険金を受け取ることができます。



さて、何か引っかかることはありませんか?

ペット保険に加入したからと言って、医療費が安く収まることはないんですよね。



犬と猫の年間診療費は以下の通り(参照元:アニコム家庭どうぶつ白書2016年

・犬全体の年間診療費84,016円
・猫全体の年間診療費63,954円


つまり、「ペット保険に入って得した!」という飼い主は、ほんの一握りであり、多くの飼い主は支払い損になる事のほうが多いです。

保険金がもらえない可能性のあるペット保険に加入するメリットってありますか?

品種ごとに病気のリスクが異なる

個体差はあるものの、猫も犬も『雑種のほうが病気をしにくい』という特徴があります。

ペットをこれから迎え入れたい方は、ペット保険に加入するよりも病気をしにくい品種を選ぶというのも選択肢のひとつです。



ペット保険の保険料一覧でも、品種によって保険料は異なります。

つまり、保険料が高い品種ほど、病気にかかるリスクが高いと考えられているからです。



犬や猫の里親になるだけで殺処分される動物が減ります。

私も過去何匹も猫を飼ってきましたが、みんな捨て猫でした。

ペットショップで売られている犬猫が全てではありません。

病気の予防はペット保険保障対象外

利用しているけど、補償対象外の医療費たち
  • ワクチン接種費用およびその他疾患予防のための検査または投薬・予防接種費用・定期健診・予防的検査費用

  • 妊娠・出産・帝王切開・人工流産などの繁殖や出産後の症状治療費用

  • 不妊・避妊

  • トリミングなどの美容関係

  • 歯および歯肉の治療費用、歯石除去費用

  • ノミ、マダニの除去費用

  • マイクロチップ挿入費用

  • 療法食、獣医師が処方する医薬品以外の費用

  • 往診費用、時間外診療費用の割り増し分

  • 契約開始前からの疾病

  • 疾病の待期期間は保険期間初日から30日、ガンは120日

ざっと病院にかかりやすそうなものを書き上げました。

健康維持に必要な歯石除去や、ノミ・マダニ除去が対象外。

犬なら義務であるワクチン接種も対象外。

不幸な子を増やさないための不妊、避妊治療も対象外。

慢性疾患は全て対象外。

ガンは加入後4ヵ月は対象外。



幼いうちからペット保険に加入しても、保険のお世話になるのは10歳を過ぎたあたりからでしょう。

10年間は保険料支払いっぱなし。



発達異常や先天性の疾患も基本的に対象外のペット保険が多いです。

保険会社の「約款(やっかん)」や「重要事項説明書」を細かくチェックしておかないと、後からトラブルになりかねません。

ペット保険トラブルの大半は「期待していた保険金を受け取れないこと」だそうです。

保険対象外の疾患の把握は必ず必要。



幼いうちにペット保険に加入させたけど、使わないし意味ないから解約した。

そんな口コミもネットでちらほら見かけますね。

シニアペットはお断り!? ペット保険の落とし穴

ペット保険の注意書きを見落とすな
  • 新規でお申込みいただけるのは、保険始期日時点で満8歳までのペットとなります。

  • 継続契約について、年齢制限はございません。
    ただし、当社引受条件により、ご契約を継続いただけない場合や条件付での継続となる場合がございます。

9歳以上のシニア層はほぼペット保険にすら入れない

アクサダイレクトのペット保険は満8歳までしか加入できません。

他社のペット保険でも、年齢制限を設けているプランはたくさんあります。



つまり、治療費がこれからかかるであろうシニア層はの新規加入はいりませんよってことです。

次にご紹介しますが、継続契約には気受け制限はないものの、契約解除の恐れはあります。

ペット保険は毎年更新

ペット保険は終身保険ではありません。

毎年更新ですから、保険料も年齢とともに上がり続けます。



1番の問題は継続審査。

出典元:アクサダイレクトのペット保険 ご継続手続き

契約申込のご案内(兼重要事項説明書)・普通保険約款/特約」でより詳しく見てみます。

出典元:アクサダイレクトのペット保険 契約申込のご案内(兼重要事項説明書)・普通保険約款/特約」

つまり『保険会社次第』という事です。

シニア層じゃなくても、保険会社が「当社の保険責任を加重するもの」と判断すると解除される場合もあり。

こういった継続拒否のトラブルがあることも知っておきましょう。



多くのペット保険の保険料一覧では、14歳前後までの保険料しか公開していません。

高齢の保険料はどうなるのか、前年と同じ契約が継続できるのかも申請内容と保険会社次第です。

病気の経歴などから、特定の疾患は対象外という条件付きで継続することもあるみたいですね。



保険会社ご都合のペット保険は、私たちにはほぼ損。

長寿になってきたペットたち

犬と猫の平均寿命

犬:14.0歳
参照元:アニコム家庭動物白書

猫:15.03歳

参照元:一般社団法人ペットフード協会の令和元年(2019年度)全国犬猫飼育実態調査

ペットの寿命は右肩上がり。

犬は2008年から2017年の間に0.7歳も平均寿命が延びています。

猫に至っては、2017年から3年連続で、平均寿命15歳以上を保っている結果となりました。




≪種類別 平均寿命一覧≫
スマホからの閲覧は、横向きにすると表が見やすくなります。

犬の種類平均寿命猫の種類平均寿命
トイ・プードル15.2混血種24.5
チワワ13.8スコティッシュフォールド10-13
柴犬14.6日本猫10-13
フレンチ・ブルドッグ11.2アメリカンショートヘア10-13
ポメラニアン13.8マンチカン10-13
ミニチュア・
ダックスフンド
14.9ノルウェージャン
フォレストキャット
10-15
ピヨン14.7ブリティッシュ
ショートヘア
15
ヨークシャー・テリア
(ヨーキー)
13.9メインクーン10-13
ラブラドール・レトリーバー13.1ロシアンブルー10-13
シー・ズー
13.7ラグドール10-13

犬の参照元:アニコム家庭どうぶつ白書2019
猫の参照元:アメリカンペットメモリアル 猫の品種と寿命について


ギネスにも登録されている記録では、犬はオーストラリアン・キャトル・ドッグのブルーイーが29年5カ月。

猫はアメリカ合衆国・テキサス州オースティンに住んでいたシュークリームで、38歳です。



家族が長生きしてくれるのは嬉しいですよね。

しかし、ここまでの年齢になるとペット保険を契約継続してもらえるかは、怪しいところです。

ペット積立で万が一のときの蓄えを作る

私たち飼い主の選択肢

保険に頼らない 自己積立てという考え方

アニコム家庭どうぶつ白書2016年を基にすると1頭につき、犬は月7,000円、猫は月5,500円を積み立てる結果になります。

年間診療費84,016円63,954円
月々の積立額7,000円5,500円
14年後積立額117.6万円92.4万円


積立から医療費を捻出すると、いざという時でも慌てることはありません。



極端な話、どこまで治療するのかは飼い主次第です。

保険に加入したからと言って、完全な健康体になるわけでもありません。

もしペットが人を傷つけてしまったら

飼い犬が散歩中、すれ違った子供を噛んでしまったら。

そういう時はペット保険ではなく、自動車保険や火災保険の特約でついてくる「個人賠償責任保険」を利用してください。

月数百円で自動車保険とか、火災保険に付ける事ができます。

つまり、ペット保険だけに頼る必要はありません。

保険に入っているからお金がない「保険貧乏」

自分の貯金すらできていないのに、ペット貯金なんて無理。

貯金がないから保険に入ってるんだから。



まず、お金に余裕がない人はペットを飼ってはいけません。

命の責任を担う飼い主の資金力は、ペットの人生すら左右するほど大きなパラメーターです。



さらに、保険にたくさん入っている人ほど貧乏になります。

お金がないから保険に入るのではなく、保険に入るからお金がない。

順序が逆です。

手厚すぎる保障で保険料が高くつく、不要な保険料を支払い続けている。

心配性な人ほど保険に頼りがちです。

今一度、本当に必要な保険とは何かを考え、家計改善するとお金に困る生活と決別できると思います。

人生で必要な保険はたった3つ。

どんな保険が、なぜ必要なのかをこちらの記事で解説しています。

ケガをしにくい環境づくりが最優先

ケガをしない飼い方や環境づくり
  • 誤飲する物を置かない

  • コンセント周りがかじられないように対策

  • 室内飼いをする

  • ペット同士が喧嘩するようなストレスを与えない

  • お風呂にペットが自由に入れないようにする

  • ベランダから落下しないよう対策

  • 脱走対策

  • 定期健診

飼育環境によってケガは防げるものです。

猫は室内飼いにするだけで、野良猫との喧嘩の回避、交通事故の危険性はなくなります。

また、喧嘩などの傷を介して感染する猫エイズなどの病気リスクも抑えることができます。



我が家の猫たちは15歳という高齢ですから、高い段に上るのが難しくなってきました。

そこでステップを増やし、段差を小さくする工夫をしています。



さらに、病気になる前に予防することが何より大切です。

年1~2回の定期健診をすることで、健康状態を長く保つことができます。

ペット保険は予防医療が補償対象外。



何が言いたいかと言うと、病気になってからお金をかけるより、病気になる前にお金をかけたほうが良くないですか?

人間も同じで保険に入るより、予防医療にお金を使うメリットをこちらの記事で解説しています。

ペット保険が不要な理由 まとめ

まとめ
  • 保険はあくまでも金銭的に助けてくれる仕組み


  • ペットで家計破綻しない

    14年間の診療費 犬:約118万円 猫:約90万円

  • ペット保険はプランによっては自己負担額がある

    ペット保険加入=治療費が安くなるというわけではない


  • 保険料総支払額分を保険金で受け取るのはほんの一握りの人

  • 予防医療は補償対象外

    先天性疾患、慢性疾患、発達異常も対象外


  • シニアペットはペット保険に入れない

    さらに年更新だから契約継続が拒否されたり、条件付きになることもある


  • 保険に頼らず、自分で毎月積み立てたほうが無駄がない

  • ペットが誰かを傷つけたりしたら…個人賠償責任保険(自動車保険や火災保険についている)を使う
ウシ
いかがでしたでしょうか。

何となく「ペットはお金がかかるもの」という不安だけでペット保険に加入すると、保険金や契約継続でのトラブルに発展します。

ペット保険は言うほど手厚くありません。

ならば、自分でコツコツ積み立ててまとまったお金を用意しておく方が安心ではないでしょうか。

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